転職したい気持ちは、働いている中で少なくとも一度は感じたことがあるのではないでしょうか?

仕事をする上では、業務をこなすだけではなく、他の人との関わりながら日々を過ごすことになります。
その毎日の中で自分では納得できないことも多々あり、自分の許容を超えた時に「転職」「退職」といった文字が頭に浮かぶでしょう。

当然、以下のような「ライフイベント」が要因となって、止むを得ずに転職・退職をせざるを得ない場合もあります。

  • 結婚して引っ越しが必要になった
  • 両親の介護・看護が必要になった

今回は、こういった「ライフイベント」以外で、職場で起こったある出来事をきっかけに仕事を辞めて転職したくなる瞬間についてアンケート結果をもとに紹介します。

【目次】仕事を辞めて転職したくなる瞬間ランキング(表示



転職したくなる瞬間ランキング

ここでは、「職りんく」独自にクラウドワークスで300人の在職者にアンケートを行った結果から、在職者が転職したくなる瞬間について紹介します。

【1位】人間関係のトラブル

転職したくなる瞬間で最も多かったのは「人間関係」のトラブルが起こった時です。職場の同僚や上司との関わりは、ほとんどの人が避けることができません。
そんな中で、自分の考え方・価値観と合わない人や、常識を疑うような人との接触は精神的にストレスが掛かります。

また、厄介なことに、会社に属している以上は「人間関係」は自分から選ぶことができない場合がほとんど。そうなると、転職をして人間関係のしがらみから抜け出したい気持ちが湧いてきても仕方がありません。

人間関係は年代を問わずに転職理由で上位!

・人間関係です。やはり人として合わない上司や同僚が居ると長時間一緒に過ごすのは厳しくなりストレスも溜まるので転職を考えます。

・自分以外の職場の女子ががっつりLINEでつながっていて、人間関係が面倒です。異動がありそうにないので転職を考えています。

・人によって態度を変える。聞いても「私に聞かれてもわからん」と言う。10年もいるのにそんなことを言う人に毎日、会わないといけない。動悸がします。

・人間関係が苦痛で精神が削られているのを感じたとき、本気で転職を考えます。以前ストレスにより突発性難聴になったことがあり、その後何年も辛い思いをしました。精神を病んでまでその職場にいても良いことはありません。

・自分一人でバタバタ仕事をしているのに、周りはマイペースに仕事をして自分さえよければ良いという姿を見た時です。なんだか自分が馬鹿らしく思えてきます。

・頼りない上司や上昇志向がない同僚など、変化への挑戦心がなかったり現状維持を頑なに守ろうとする姿勢が見えた時。

【2位】給与が満足できない(安い、上がらない)

働いている以上は「給与(年収)」は最も重要なものです。給与水準によって、自分のライフスタイルはもちろん将来設計も大きく変わってきます。

給与が低かったり賞与が無い場合はもちろん、今後も給与の上昇が見込めないなど、お金に対する不安や不満が大きくなると、転職を決断して待遇改善を望みたくもなります。

給与が満足できないと転職要因になる

・事務職として働いています。今はまだ能力もさほどあるわけではなく不満は言えませんが、事務職の仕事の範囲が広くて曖昧な状況です。今後経過を見て給料に反映されないのであれば、「事務職」という労働搾取と思うので、本気で転職を考えます。

・給料がとにかく低く、通勤手当や社会保険未加入について訴えると、難しい書面で「できない」と通告してくる。そんな上司が「楽して儲けたい」と話した時は、もうついていけない、本気で辞めたいと思った。

・離婚について考え中ですが、1人で2人の子供を育てていくのにお金が必要になります。今の給与では苦しく、安定した収入が無いことの不自由さを感じ、転職を真剣に考えています。

・やはり給与は大事です。お金の面でなかなか見通しが立たなかったり、結婚などの将来を考えると今の給与では不安しかありません。。

【3位】ハラスメント(パワハラ、セクハラ)を受けたとき

転職したくなる瞬間第3位は、パワハラやセクハラといった「ハラスメントを受けた時」です。パワハラとしては、以下の6類型があります。

  1. 身体的な攻撃:叩く・殴る・蹴る など
  2. 精神的な攻撃:他に人がいるのに叱責される など
  3. 人間関係からの切り離し:会議に参加させない など
  4. 過大な要求:新人なのに重い仕事を任せる など
  5. 過小な要求:事務職なのに掃除だけさせる など
  6. 個の侵害:プライベートについてしつこく聞く など

部下から上司へのパワハラも認定されます。
セクハラは、「対価型」「環境型」があり、都道府県労働局雇用均等室に寄せられる相談の中で4-5割を占めています。この数は減少していません。

パワハラ・セクハラで転職したくなる事例

・転職も経験していますが、いずれも人間関係が原因で、特に上司のパワハラによるものでした。「本気」になるまでは相当の屈辱や苦しみに耐えて、そしてよく考えた末に転職をしました。考えに考えた末の事なので、全く後悔はありませんでした。

・上司が、どんな小さい事でも自分のあら探しをしてきて、精神的な侮辱をし続けてきて耐えられなくなった時。

・社員を捨て駒のように扱う上司の態度に気付いた時。

・経営者が、自己犠牲と奉仕の精神を強要する時。

・職場ではもちろん、飲み会などの場でも上司から彼氏のことなどを聞かれます。2人でのご飯に誘われることもあって辟易しています。

【4位】職場の雰囲気・環境が悪い

職場の雰囲気や環境は、働く上で非常に重要です。雰囲気は、会社の伝統や方針といったものに左右されやすく、例えば、向上や変化を求めるタイプの人にとっては、チャンレジングではない会社はストレス要因です。

また、残業せざるを得なかったり、有給申請がしにく雰囲気であったりすると、息が詰まるような環境で会社に嫌気も差すでしょう。

職場の雰囲気や環境が悪い事例

・こちらが本気で会社のことを考えて提案していることも、よくよく考えもせずにつっぱねられたり、それでも会社のためと思い提案を続けると、「勝手にしろ」と丸投げされた時です。

・本当に急用で仕方ないのに、早退をしようとすると、「また?」とか上司に言われ、理解のある会社に本気で転職したいと思います。

・残業を求められて、どうしても引き受けることができない状況下で子どもの迎えのために早退するときに、同僚や上司から白い目で見られながら退勤するとき。この現場でなく、もっと理解の得られる現場でストレスなく働きたいと思います。

・わからない仕事のため、時間がかかり進捗が遅れても、周りからのヘルプもなく遅延を責められるとき。

【5位】上司との関係がよくない

人間関係の中でも、上司の関係性が厄介と感じる人は多いでしょう。上司は、業務の決済や自分の評価に関わるなど、非常に重要な存在です。
意見が合わなければ仕事も進みにくくなりますし、責任逃れをする上司の場合は負担も大きいものとなります。

上司に幻滅して転職を考える事例

・業績の悪化を、まるで現場の人間の対応の悪さだけが原因のように言われてしまう時。クレームが入ると、それが全ての原因のように言われる。給料などの書面でわかる待遇より、PDCAがきちんと行われる職場を探したくなります。

・上司が人の手柄を横取りしたり、他の社員にあらぬ噂を流したりするとき。この人とは金輪際関わりたくなくなり、転職を考えてしまいます。

・上司の命令通りに行ったことをその上司が「知らない」といって責任を擦り付けてきたとき。

【6位】肉体的に限界を感じるとき

仕事は精神的な満足だけでは続けることはできません。自分の体が悲鳴をあげている状況では、どんなに頑張りたいという気持ちがっても体がついてきません。

業界・業種によって業務の肉体的負担は違いますし、残業や休日出勤などが常態化した仕事では、肉体的疲労の回復もままならないでしょう。

肉体的限界では仕事は続けられない事例

・もともと体力に自信があるわけではなく、仕事が原因で体調が優れないことが続くと事務系などのデスクワークに転職したくなります。

・仕事で疲れ切って具合が悪くなったり体のあちこちが痛い時に、限界を感じて心が折れます。もっと肉体的な負担の少ない仕事に転職したくなります。

・休日出勤や残業が当たり前の仕事なのですが、この仕事を続けていたら身体を壊すと思った時に退職を考えます。

【7位】仕事がうまくいかないとき

仕事をしていると、必ずしもうまく行き続けるとは限りません。些細なミスであったり、他の人の抵抗にあって思い通りに進まなかったり、仕事がうまくいかなくなる瞬間はほとんどの人が経験するでしょう。
自分が理想とする働きができずに理想と現実のギャップに苦しんだ結果、仕事を辞めたくなることもあるのです。

仕事がうまくいかずに辞めたくなる事例

・かなりの労力と時間をかけた仕事が、全く無駄になってしまう時に転職したいと思います。

・ミスが続くと「仕事が自分に合っていない」と思い、自己嫌悪におちいってしまい仕事を変えたくなります。

・指定した期間に工事が完了していない、人材確保がどうしても無理、理由を施主に説明する時は本気で転職を考えます。

【8位】仕事が向いていないと感じるとき

仕事にはどうしても向き・不向きあります。自分が希望して選んだ会社や業種であっても、実際に働いてみるとしっくりこないこともあるのです。それは、能力面であったり会社の社風・方針であったりと様々です。
仕事上で自分には合ってないと感じる場面が増えるほど、転職を考えることも多くなっていきます。

仕事がなくて暇で仕事が楽しくない人の事例

・やはり精神的に限界を迎えた時は転職を考えます。人生の時間を会社に渡してお金をもらってるという考え方に変わってきたので、そう考えると自分がやりたくもない事をやるのは馬鹿らしいと思います。石の上にも三年という言葉がありますが三年も我慢する必要はないかと、ここが自分に合うか合わないかは三年もいなくても判断できると思います。

・自分では一生懸命頑張っているのに結果がついてこないとき。やはり自分の能力と今の仕事が合ってないのではないかと考えます。

・自己否定が増えてきた時と、自分の居場所はここではないなと直感で感じた時です。そう思った時に転職しました。

【9位】将来に不安感を抱いたとき

人は将来への希望を持つことで頑張ることができます。今が辛くても、将来改善するという希望があれば頑張れるという人もいるでしょう。
自分が望む将来への希望が満たされそうにないと感じる出来事があれば、新たに希望を感じられる仕事を探したくもなります。

会社の将来に不安を感じた事例

・自分と似たスタンスの人が社内で冷遇を受けており、会社が変わらない限り自分の将来に明るい兆しが見えないなと感じるとき。

・会社の経営が苦しくなった状況で、これから先、会社の存続が怪しい時です。

・部長や課長クラスへの給料の支払いが遅れだしたことを聞いた時、倒産前の末期症状だなと思い、すぐ転職活動をはじめました。

【10位】理不尽な状況が起こったり続くとき

働いていると、理不尽を感じることも多々あるでしょう。理不尽とは、その名の通り「理にかなわないこと」。会社や上司の都合で、まともではない労働を強いられたり、業務の責任や量が同格の同僚と釣り合わないなど様々です。

理不尽さの原因は、「上司」「職場環境」といったものが原因である場合はほとんど。自ら変えることができないものからは、自ら距離を置くことでしか改善できないのかもしれません。

仕事を振られすぎて仕事が楽しめない事例

・暇な人はいくらでもいるのに自分にだけ仕事を押し付けられ、そのくせ残業代がついていなかった時。

・理不尽なことを言われる時や、ノルマノルマ言われ達成した時に労いの言葉もなく、揚げ足とりのように他の項目を見つけて怒られている瞬間です。

・上司から感情的に理不尽な怒られ方をした時や、面倒な仕事を立場上引き受けなければならず、サービス残業が延々と続いたとき。

【11位】他人の転職や仕事の状況を聞いたとき

アンケートの回答結果でも最も多かった対処法は「割り切って仕事をする」でした。実際に、仕事を行っている多くの人が選択しているのではないでしょうか?

「生活するためには働くことが必要だし、この仕事を辞めたら他に仕事があるかわからない」といった考えを持つことは普通のことです。
ただ、割り切り続けていては、自分がこの仕事をやる意味を見失うことにもなり兼ねません。どこかで一度、自分のキャリアを見直す機会を持つことも忘れないようにしましょう。

割り切ることで仕事を乗り切っている事例

・同じような仕事内容の会社を見て、自分の現職場よりも給与が高かった時。

・友人が転職をして職場環境や給料の改善に成功したと聞くと転職を考えてしまいます。

・ボーナス時期に友達や知り合いがボーナスの増減の話をしているとき。

【12位】仕事にやりがいを感じなくなったとき

仕事に対して求めるものの一つとして「やりがい」があります。「やりがい」は人によって求めるものが違います。人への貢献であったり、給与や昇進など会社から評価されることをやりがいと感じる人もいます。

自分の「やりがい」満たす要素が、会社はもちろん業務内容にも感じられなくなった時、自分の価値観を充足する仕事に転職したいと考えることとなります。

仕事に自分なりの満足・達成感を考えた事例

・今の仕事は以前の仕事より楽だが、提携会社のセミナーに出席したり立食の交流会があったり名刺交換を頻繁にさせられる。その場にいるときは心から辞めたいと感じる。

・もう今の仕事になんのやりがいもなくなった時、新たなチャレンジとしても転職を考えます。

・お金のために仕事をしていると思った瞬間

【13位】社内の評価に納得がいかないとき

人は継続的に行動し続けるために「自己効力感」を満たす必要があります。自分が行った仕事の結果から、「給与」や「昇進・昇格」などで満足のいく評価を得られることで、さらなるステップを積んでいこうと行動できるのです。

しかし、自分が頑張ったことが正当に評価されていないと感じると、自己効力感は下がり、仕事へのモチベーションが維持できなくなります。

社内評価に満足できずに転職する事例

・勤続年数が多いだけで、ミスも多くてダラダラ残業代を稼いでいる同僚と、沢山の仕事を抱えている自分とが同じ人事評価だったとき。

・どれだけ頑張っても褒められないし、認めてももらない。仕事をドンドン振られて忙しいばかりで、給料が見合わないので辞めたくなる。

【14位】仕事での自己成長が感じられないとき

仕事に限らず、自らが成長していることを実感できることは、ある意味「生きている実感」でもあります。昨日の自分よりも進展しているという実感は、将来をポジティブに捉えるためにも重要なのです。
自らの停滞を感じるとき、新たな成長の可能性のある仕事を探したくなるのは当然です。

自己成長が感じられる転職したくなる事例

・今以上に頑張っても、スキル向上やキャリアアップが望めないと思ったとき。

・あまりにも変化が無さすぎて、自分を変えたい・変える必要があると感じたとき。

【15位】他にやりたいことが見つかったとき

本当にやりたい仕事に就いていない人もいれば、働くにつれて新しくやりたいことが見つかる場合もあります。「やりたいことをやる」は、ある意味その人にとっての理想の形でもあります。

自分のやりたいことが見つかった時、本当に満足できるかは別としても、チャレンジしたくなる気持ちが湧いてくることは自然なことなのです。

やりたいことを見つけた事例

・やりたかった仕事に就職できずに、5年間ダラダラと過ごして後悔し続けています。やりたい気持ちが燻っていることにも気づいたので、再度チャレンジするつもりです。

・まだまだ年齢的に色んなことに挑戦して働けるなと今の仕事をしながら思います。社外のネットーワークなども繋げながら、「今やりたいこと」を探しているとワクワクします。

まとめ

「会社を辞めたい」「転職したい」と考る原因は、ほとんどの人は現在の職場への不満や不安にあります。起こった出来事を自らがどう捉えるかは人それぞれであり、その先の行動も人によって違います。

もし仕事を変えることを決断した場合、次の仕事では少しでも不満や不安が解消される必要があります。あなたに起こったその出来事を「転機」と捉えて、自らのキャリアを振り返り、今後のキャリア形成についても考えるきっかけにしてみましょう。