転職回数が多いと転職は難しい?履歴書や面接で注意すべきポイント

転職回数が多いと中途採用の成功率に相関はあるのか?

転職をする上で気になる転職回数。中途採用に際しては、転職回数は少なからず影響します。

単純な回数だけでなく、以下のようにある期間で集中的に転職している場合にも採用側企業からは警戒されます。

  • 1年以内に2回以上転職している
  • 20代なのに5回転職している

転職活動においては転職回数が多いと『応募書類』の段階で不採用の烙印を押されることも多々あります。ここでは、転職回数が複数回ある場合の転職活動の注意点について紹介します。

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転職回数の多さは転職の成功率にどれほど影響するのか?

「リクナビNEXT」での調査結果によると、20代において転職経験がある人は半数以下の約25%です。30代では半数以上に転職経験があり、この全体の約25%が3回以上になります。

こういった統計結果からも、複数回の転職経験は必ずしも異常ではありません。(転職回数が多いとそれだけで選考に進めない場合もあるので良いというわけではありません。)

ただ、転職を複数回続けてきた理由は非常に重要です。

  • たまたま勤めてきた会社が倒産や経営破綻続きなのか?
  • 会社の人事考課制度が納得できなかったのか?
  • 単純に勤めていた会社が合わなかったのか?
  • 人間関係などを構築するのに問題があるのか?
  • 家庭の事情などやむを得ない理由があるのか?
  • 自分が築きたいキャリアが明確でそれに沿っているのか?

などなど、プラスとマイナスの両面も含めて、いろいろな理由があるでしょう。

あなたが転職を行ってきた理由をまずハッキリさせなければいけません。そうでなければ、これからさらに転職回数を増やしてしまうことになりかねません。




転職回数が多くても「いい印象」と「悪い印象」がある

転職回数が多い人の場合でも、採用担当の人事や役員たちに与える印象には差がでます。当然ですが「良い印象」を持たれた方が転職は成功しやすくなります。

転職回数が多くても良い印象を与えやすい理由

良い印象を与えるものは「目的意識が高い」といったことです。アグレッシブに自分のキャリアアップを目指してきた人ならば人事の目にも輝いて見えるでしょう。

例えば、「資格を取得することでキャリアアップして別の仕事に就いた」など、自分がやりたいことのために努力してきたという点は良い印象を与えます。

ただ、良い印象を与えそうな「キャリアアップ」に関しても、最終的なゴールといった長期的な目標を見せないといけません。

キャリアアップといっても、そのゴールが短期的なものばかりでは「ただやりたいことをコロコロ変えたいだけだ」と判断されます。

会社としては長期的に働いて欲しいという気持ちがあります。入社した後に「この会社ならば自分の目標を全うできる」ということを伝える必要があるのです。

悪い印象を与えやすい理由

転職回数が多いことで悪い印象となるのは「目移りしやすい」や「協調性に欠ける」といったことです。転職回数が多い理由が、相手に悪い印象を与えるような場合は改善が必要です。

「目移りしやすい」場合は、採用試験の時に「応募した職場での仕事を長く続けていきたい」ことを、今までの会社との違いを含めて伝えることが最も大切です。

「協調生が欠ける」と考える理由についてはしっかりと掘り下げましょう。

  • 人と合わせるのがそもそも無理
  • 自分のポリシーに合わないことは認めない

など、協調が難しい根本的な理由を見つけないと、面接で自分が思っていないような認識をされることになります。

転職回数が多いときの応募書類の書き方

中途採用の最初のハードルは『履歴書』『職務経歴書』などの書類選考です。そして転職回数が多い場合は、この段階で落とされまくる可能性が高いです。

書類の段階で「転職回数が多い人=採用すべきでない人」と思われたくはないでしょうが、ごまかしはNGです。

雇用保険などの契約上、必ず過去の職務履歴は調べられます。経歴詐称でトラブルになり兼ねませんし、ごまかしきれません。絶対に止めてください。

転職回数が多いときに『履歴書』を書くポイント

履歴書を書く上で気を付けることは「退職理由をどこかに必ず書く」ことです。会社の志望動機ばかりに集中しがちですが、相手が見たいポイントは違います。

相手の気持ちを予想しながら動くことが重要です。転職回数が多い人の場合、「志望動機」に注力し過ぎて「退職理由」は書いていないと書類審査であっさり落とされます。

応募書類は相手に「会ってみたい」「もっと詳しく聞いてみたい」と思わせなければいけません。どこかに転職回数が多い正当な理由を書きましょう。

とはいえ、まったく見当違いのスキルや経験の場合はその段階で「サヨナラ」です。経験やスキルを直接活かせる企業を受けるか、志望動機でやる気を伝えましょう。

会社の経歴については「履歴」なので必須です。経歴詐称の可能性を排除するために、枠内に収まらない場合は以下の対応をしましょう。

  • 学校の卒業歴を「最終学歴」のみにする
  • 全てを記入できるフォーマットを準備する




転職回数が多いときに『職務経歴書』を書くポイント

『職務経歴書』に記載する経験や実績は、応募職種に必要のない経験職種は極力書かないようにしましょう。「営業経験」は人と接する仕事では重視されるので記載はありです。

また、希望先と似ている経歴は適切な範囲だけを書いてもいいのですが、応募したい会社の仕事とは別ですので、多くを語らずに自分の今までの経験を記載しましょう。

転職の経歴について、目的意識があることが評価のポイントにもなるので、この一貫性を持たせることも大切です。過去の仕事において、自分がよい仕事として実現できたことはもちろん、失敗経験から学んだことも記載しましょう。

「転職回数」が多いと応募書類の作成が一番のハードルになる

応募書類の作成は、転職回数の多さに限らずもっとも難しい部分です。自分のキャリアの棚卸しはもちろん、応募先の企業とのマッチングをしっかりと把握していないと、企業のニーズに合わない見当違いな応募になるからです。

自分一人で考えたり書籍を参考にするのではなく、転職エージェントに相談しましょう。

応募書類についてはフォーマットをくれますし、あなたのキャリアの中で記載すべきものや、記載すべきでないものを一緒に考えてくれ、さらに添削までしてくれます。

転職回数が多いとただでさえ転職ハードルが高くなっているので、フォローが受けやすい「リクルートエージェント」などを活用してください。

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転職回数が多い理由を面接の時に伝える時に注意すべきこと

中途採用試験の面接では、転職回数が多い理由の伝え方で転職の成功率はかなり変わります。新しい職場では長期的に勤め続けられるイメージを、相手に認識してもらうことが重要です。

書類選考を通過しないと面接まで進めないので、この段階で「あなたの経験」に採用側が興味を持ってくれています。その点はしっかりとアピールすべきですが、転職回数が多い理由は100%確認されるので、事前準備をしましょう。

絶対に言ってはいけないキラーワード「飽きっぽい」

面接の際に「飽きっぽい人」というイメージを持たれるのは、転職回数が多い人にとって最悪です。自己PRや趣味についての話でも「飽きっぽい」という言葉を発することは危険です。

人は自分の過去や経験をどうしても多く語りたがります。ただ、その経験や趣味の中でも特に自分が打ち込んだものだけに絞りましょう。

応募書類に趣味をたくさん記載している場合「多趣味だね?」と聞かれる可能性がありますが、その際にも「とくに○というのが好きで…」など焦点を絞ってください。

「いろいろなことに興味はあるが、ハマるとトコトン打ち込む」という形がベストでしょうが嘘はいけません。やはり、最初の段階で「多趣味=なんでも手を出す」と誤解されない書類提出や自己紹介が必要です。

目的意識を持って行動していることが重要

転職回数が多くても、キャリアアップしているような表現はプラスにはなります。多くの職場で仕事を経験したことによって、知識の幅が広がり、しかも深ければいい方向に向いていくでしょう。

しっかりとした価値観やポリシーがあることはいいことですが、目的意識があることを伝えないと転職を繰り返していることはマイナスのイメージになりやすいのです。

キャリアアップの場合にも、はっきりとした目的意識によって転職してきた事を伝えなければいけません。

  • こういった資格を取るために○という会社に入った
  • 営業経験と人を納得させる力をつけるために△社に入った

などはもちろん、それらの経験によって「最終的に自分はどうなりたいか?」という結論まで伝えましょう。

また、自分の考え方だけで生きているのではなく「人から受けた正しい意見に対しては改善してきた」といったような表現も重要となってきます。

まとめ:転職回数が多いのは不利?

中途採用で新しい会社を受けるにあたって、転職回数が多いということは不利に働くことが多くなります。ただ、転職回数が多くなってしまった理由や伝え方が大事ということをお伝えしてきました。

あなたには、その時の状況や職場環境などによって退職を重ねて来た理由があるでしょう。まずは、それらの理由をしっかりと振り返りましょう。ここをやらずにいきなり転職活動を行っても当然苦戦します。

運良く新しい会社に就職が決まったとしても、また同じ苦しみを抱える可能性があります。それは当然です、根本の問題を理解していないので対処のしようがないのです。

仕事人生を駆け抜けていくのものいいですが、一度立ち止まって自分の後ろを振り返ってみると、また新たな自分や目標を見つけるきっかけにもなります。

自分で振り返るのはもちろん、人に聞くのもよいでしょう。焦って動く前にまず立ち止まってみてください。