人と接するの疲れますよね?
もともと人と関わるコミュニケーションが苦手な人もいれば、職場の環境が変わって人と関わるのが辛くなった人もいるでしょう。
人間関係の煩わしさでストレスが溜まり「うつ病」といった精神病を発症する人もいます。こういった悩みを抱える人が求める仕事が人と接しない仕事です。
ここでは、人とあまり関わることなく、お仕事が可能な職業について紹介します。自分の力のみで完結できる仕事も以前より増えており、正社員採用の仕事もあります。コミュニケーションが苦手な人や、人と関わることに疲れた人の参考になれば幸いです。
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人と関わることが比較的少ない職業
【1】人と直接関わることなく働ける仕事
【2】正社員採用が望める仕事
2.1 webデザイナー
2.2 webライター
2.3 セールスコピーライター
2.4 データ入力
2.5 警備員
【3】「資格パワー」を活かせる仕事
3.1 トラック運転手
3.2 医療事務
3.3 トレーダー
3.4 通関士
3.5 歯科技工士
【4】パートやバイトがメインの人と関わらない仕事
4.1 官庁の事務
4.2 配達員
4.3 ライン作業スタッフ
【5】自分の能力に合わせて仕事を選べる仕事
5.1 フリーランス
5.2 アフィリエイター
5.3 職人
5.4 農家
まとめ:人と接しない仕事に就くために必要なこと
人と関わらない働き方はできるか?
働く上では、人と関わることの負担を多くの人が感じるでしょう。仕事を辞める理由に「人間関係に疲れた」という理由が常に上位にあるように、人と関わらない仕事は、人間関係の問題を特に負担に感じる多くの人の理想です。
ただ、会社員として働く場合は人と接しない仕事を見つけるのは困難です。独立開業をして、人との関わりを完全に遮断する事業を起こさない限り、人と全く関わらない仕事を選択するのは難しいでしょう。
とはいえ、独立開業してもどこかで人と関わる必要があるのも事実。まずは、人と触れ合わずに仕事をしたい理由を、自ら明確にしなければいけません。
一時的な気持ちならば、時間が経ったり環境が変化すれば改善できるかもしれませんが、「うつ病」「双極性障害」「パニック障害」「対人恐怖症」などの何らかの精神的起因があるならば、やはり精神科への相談なども重要です。
自分が求める働き方はなんなのか?
「人と関わらない仕事」に求めるレベルは、人それぞれで違います。
- まったく人と関わりたくないのか?
- 少人数ならば問題ないのか?
- 自分が認める人ならいいのか?
- 人と関わる時間が短ければいいのか?
- 自分のパーソナルスペースを守れればいいのか?
あなたが求める「人付き合いレベル」を考えた上で、人と関わらない仕事の情報コンテンツを参考にしていただければ幸いです。
既に転職について考えている人向けに、管理人のリアルな転職体験談を時系列でまとめました。(サイト内別記事)
人と直接接することなく働くなら「在宅ワーク」
人と直接的に関わることなく完結する仕事として人気なのが、在宅ワークです。政府も在宅での業務普及を推進しており、「クラウドソーシング」などのようにネット上で仕事の発注・受注が完了するサービスも人気です。わたし自身も、発注と作業の両面でクラウドソーシングを活用しています。
「在宅ワーク」のお仕事は、下記のような幅広い仕事があり、仕事によっては資格や経験がなくても取り組むことができます。
- アンケート業務
- データ入力
- 短文の記事作成など「ライティング業務」
- システム・ソフト開発
- デザイン・ネーミング
- 写真・画像加工
必ずしもレベルの高い業務だけではなく、「タスク業務」という簡易的な仕事も多くあります。中にはスマホだけで完結するお仕事もあるのです。
また、「絵を書くのが得意」「IT系の知識がある」「日本語以外の国の言葉がわかる」といった方々は、人と関わらなくとも比較的報酬が高い仕事が受注可能です。
発注者とはネット上での連絡が基本
発注者とのやり取りはオンラインシステム上で完結しますので、面と向かって人と接する必要はありません。また、お仕事が評価されて正社員への誘いがくることもあります。
1ヵ月数十万円の大口の高額報酬の仕事もあるので、人と関わることなく稼ぎたいならば「クラウドソーシング」での在宅ワークを経験してみましょう。
怪しい仕事もありますので、発注元の企業情報や発注実績・評価は事前に確認してください。特に「LINE@」や別サイトへの誘導をする仕事は危険です。
発注者は「仮払い」を行うので未払いが防止できる
クラウドソーシングを通さずに企業や個人間契約で在宅ワークを行う場合、リスクの一つに「未払い」があります。
お仕事の納品を行っても、依頼者が支払ってくれなかったり倒産などで支払いができなくなることもあり得ます。支払いトラブルは、在宅ワークにおいて死活問題です。
ただ、クラウドソーシングはお仕事の契約時にシステム上で仮払いが行われます。そのため、未払いのトラブルを防ぐことが可能なのです。
注意システム上での契約成立前に、仕事に着手したり納品を行うのは止めましょう。
クラウドソーシングはお仕事内容も多種多様
「データ入力」などの簡易業務も含めて、幅広く人と関わらない仕事をしたいならば、クラウドソーシングがオススメです。サービス会社も複数あり、手数料の設定やクライアント(発注者)にも違いがあるので、複数のサービスを利用することでさまざまな仕事を受注できます。
簡単なお仕事を無理なくこなして、クライアントさんの信用を得た上で、報酬アップや定期的に仕事を依頼してもらうことも可能です。また、最近は人事採用や経理職のリモートワークなどの発注もあり、仕事の幅は拡大し続けています。
そのような中で、とくに人気のクラウドソーシングサービスは以下の3社です。
仕事数の多さやシステムの扱いやすさから、個人的におすすめなのは「クラウドワークス」です。
仕事数が多くなければ受注しようがないので、まずは仕事数や利用者の多さを指標にして利用するクラウドソーシングサービスを決めましょう。
web系のプログラミング知識があれば収益の拡大が可能
個人でも手軽にサイト運営ができる現在は、webサイト運営に関わるクラウドソーシングの業務委託が増えています。また、サイト作成スキルがあれば、自ら広告収入を得ることも可能になります。
web系のプログラミング言語は比較的習得がしやすく、未経験でも通信教育で個別フォローを受けられる「Tech Academy」といった、完全オンライン型のプログラミングスクールもあります。
TechAcademy
7日間の無料体験で、完全初心者も相談可能。完全オンラインながら29ものコースがあり、自分が学びたい言語の選択肢が広めのスクール。講師は現役エンジニアなので、生の情報が得られます。
受講期間 | 就職・転職支援 | 返金保証 |
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最短4週間 | 転職支援コース選択可能 | 転職コースのみあり |
補足7日間は決められたカリキュラムを完全オンラインで自由に体験できます。面談は希望者のみ可能。
クラウドソーシングで受注ができればフリーランスという道が開けるので、人と関わる時間をなるべく減らしながら働くことができます。
政府も在宅ワーク(テレワーク)を「働き方改革」として推進中
働き方改革の一環として、国としても在宅ワーク(通称:テレワーク)の普及を目指しています。厚生労働省のサイトでも様々なガイドラインが紹介されており、これからも在宅の仕事は増えていくでしょう。
厚生労働省では「テレワーク総合ポータルサイト」を開設しており、企業のテレワーク導入支援も開始しています。導入事例の紹介もありますが、現状は大手企業のみの公開となっています。
引用元: 厚生労働省:テレワーク総合ポータルサイト
企業のテレワーク導入割合は増加傾向にある
「平成30年通信利用動向調査(総務省)」によると、テレワークの導入企業は2011年から増加傾向にあり、2018年では調査対象企業の19.1%がテレワークを導入しています。
テレワークの形態も以下のようになっており、在宅での仕事の割合も比較的高いことがわかります。
注意テレワーク導入済み企業の中での勤務形態の割合です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、テレワーク導入企業はさらに増加していくでしょう。人と関わらずに仕事をしたいならば、リモートワーク採用前提の求人に絞るのも一つの方法です。
自営型テレワークを始める方向けの資料
厚労省では、企業の在宅ワーク拡大はもちろん、個人で在宅ワークをしたい人向けの情報も公開しています。「テレワーク総合ポータルサイト」と合わせて一読することをおすすめします。
また、『自営型テレワーカーのためのハンドブック』という、在宅ワークの仕組みや支援に関するレポートも紹介されています。
在宅ワークについての基本はもちろん、受注する場合の注意点や業務を行う際の心構えなどもまとめられたレポートです。
クラウドソーシングの普及や政府からのリモートワーク導入推進などの後押しによって、人と関わらない仕事を、副業としてはもちろん自営することもできるのです。
【無料ウェビナー】クラウドソーシングを利用した在宅副業のはじめ方
当サイト「職りんく」主催で、「クラウドソーシングを利用した完全在宅ワークのはじめ方」と題したセミナーを開催しています。
- クラウドソーシングサービスの仕組みや受注できる業務
- 初心者がどのように収入を増やすか?
- 業務を受注する前に必ず意識すべき心構え
実際に講師がどのような仕事を受注しているかを含めて解説する、30分程度のショートセミナーです。「ZOOMウェビナー」ですので、参加者様の名前や顔画像は他の人には表示されません。詳細のご確認と応募は、リンク先の「こくちーず」よりお願いします。
役所でも実施したセミナー
当セミナーの完全版は、長崎県長与町役場にて3日間のプログラムで開催させていただきました。
→ 【参考】セミナー募集ページ
今回は、この中から重要な箇所を抽出して実施します。当日使用した資料の一部を共有します。
正社員雇用も望める「人とあまり関わらない」仕事
人と接することが少ないとはいえ、中には正社員採用をしている仕事もあります。専門性が必要なものから簡単なルーチン業務のものまで、幅広い種類の人と関わることが少ない仕事を紹介します。
webデザイナー
人と関わるのが苦手でも「スキルを活かしたキャリアを積みたい」人におすすめの仕事がwebに関連するお仕事です。その中でもWEBデザイナーは常に需要がある人気の職種です。
企業のウェブサイトやECサイトの商品紹介ページに関わるなど、多くの人の目に触れる作品を残せます。
人と触れ合う必要があるように感じられますがクライアントとの打ち合わせは営業が行うことが多く、デザイナーは営業と社内でコミュニケーションを取るだけで済むケースが多いのです。
未経験でも短期間で学べるスクールがある
webデザインを勉強しようにも、スクールに通うとなると多くの人と接しなければいけません。ただ、今はチューター形式でネット上でwebデザインのノウハウを学ぶネットスクールがあります。
「Tech Academy」では、実際にwebデザイナーの仕事を最初から最後まで経験できます。1週間の無料体験もできるので、自分のwebデザイナーの適正確認も含めて体験してみることをお勧めします。
webライター
webライターとは、Webサイト内の記事やAmazonなどのECサイトでの商品紹介記事など、webコンテンツ内の記事作成をするライターのことを指します。
パソコンがあれば仕事場所を選ばない「ノマドワーク」として有名で、企業のリモートワークはもちろん個人契約で企業からWebライティングの業務を請け負えます。
記事の構成設計から作成までの一連の作業を行う場合もあれば、記事の構成や編集作業のみを行うWebライターもいます。記事データのやり取りだけで完結することも多く、人と対面で関わらずに全ての業務を行うことも可能です。
セールスコピーライター
特別な資格や技術を持っていない人におすすめしたいのが、セールスコピーライターです。「セールスコピーライター」とは、販売品やサービスのセールスポイントなどをライティングする仕事のことです。
高度なコピーライティングになってくると、メルマガなどに使用されるステップメールやダイレクトメール(DM)といった、直接販売に関わるような文章を書くこともあります。
小説家のように長い文章を書くわけではないので、通常の日本語能力があれば従事できます。セールスコピーは、一種のコツを覚えてしまえば多くの人がマスターできる職業といえます。(簡単という訳ではありません)
ちょっとした言い回しや文章の流れが商品やサービスの成約を左右するため、少ない情報から商品やサービスを売るためのコピーを考える能力は、今後も需要が高まっていく職業です。
職務内容の一例としては、執筆する商品をウェブサイトなどでリサーチして、専用のフォームやMicrosoftWordでライティングするといったものがあります。販売先へのインタビューを行うこともありますが、ほとんどの仕事はパソコンと向き合うことになり、単独でできるお仕事を探している人におすすめです。
データ入力
人と関わることが少ない仕事で人気なのが、データ入力です。住所や氏名などの個人情報や会社がストックしているデータベースの項目を、エクセルなどに入力していく業務がメインとなります。
「webデザイナー」のようなスキルも必要なく、パソコンを使用できれば業務を遂行できるというハードルの低さが特徴です。与えられたデータや指定された情報をパソコンに入力する作業なので、仕事中の疑問点も少なく、社内の人と会話をする機会も抑えられます。
重要な情報を扱うポジションでもあり、正社員での求人もあります。難点は、同じ作業の繰り返しになりやすいことで、単調さが苦にならない人に向いている職業です。
警備員
深夜の「警備員」も人と関わらない仕事の選択肢の一つ。人通りの少ない夜間に行われる道路工事の現場や24時間開放のビルの警備まで、就労場所は様々です。深夜という時間帯の特性上、人と接する機会はほとんどありません。
大勢で一か所を守ることも少なく、基本的には一人で一定の範囲を警備するため、同僚との付き合いが苦手という人にも取り組みやすい職業です。
ただし、「暗いところが苦手」「体力に自信がない」という人にはおすすめできません。また、まったくトラブルがないわけではないので、どちらかといえば男性向けの職業です。
2020年の東京オリンピックに向けて警備員が足りない状況にもなっていることが、『東洋経済』の記事でも紹介されています。
その他の「正社員雇用がメイン」の職業
- SE(システムエンジニア)
- プログラマー
資格は必要だが人とあまり関わらない仕事
「資格を持つ」ことで様々な職業への就職・転職を有利に進められます。難易度の高い国家資格などは有資格者数も限られるので、人と接することが少ない職業を選べる可能性もあります。
ここでは、その中でも就職する上で資格が必要な職業について紹介します。
トラック運転手
大型車両の免許を所有していて、運転と体力に自信のある人におすすめなのが「トラック運転手」です。トラック運転手は、出発地点で荷物を積み込んで配達先まで届けた後、新たな荷物を積んで出発地点や別の配達先まで運ぶのが主な業務。運転をしている間は基本的に一人なので、人と接することはありません。
強いて言うならば、荷物を積み込む際に取引先との会話があります。ただ、定期便担当でない限りは毎回初対面の人なので、人間関係をあまり必要としないメリットがあります。ただし、重い荷物を運ぶ必要があるので体力は必須です。また、朝や深夜といった「人があまり働いていない時間」に働かなくてはいけません。
休日や車両事故による渋滞で到着が遅れることもあり、その場合は修羅場状態で人と接する必要があるので、トラブル対応は覚悟しましょう。
勤務時間が不規則になりがちなトラック運転手の労働条件の改善について、厚生労働省からも『改善基準のポイント』が紹介されています。
医療事務
医療事務の業務には、患者さんの受付けや問診、診察介助、カルテの入力などがあります。メインの業務となるのが「レセプト(診療報酬請求)」ですが、あまり多くの人と接することなく行える業務です。
看護師は患者さんの担当が複数あるため、多くの人と関わります。ただ、医療事務は「事務系」の業務がメインであり、医療系の仕事であっても人と関わる時間は短くなります。
未経験者でも行える仕事ですが、基本的にはこの職業を希望する人は、国家・民間の医療系資格を所有しています。看護系学校の出身者は取り掛かりやすいでしょうが、以下のような資格を取得する必要があります。
これらは資格の一例ですが、女性に人気の職業であるため競争率は高めのお仕事です。
トレーダー(株、為替ディーラー)
トレーダーは、株式や為替などのトレードを専門的に行う職業です。証券会社のディーリング部に所属する人や、企業に属さない個人ディーラーもいます。基本的にパソコンと向き合って取引を行うことが多く、人と接する時間は短めです。
銀行などの為替系のトレーダーは「総合職」での採用となるケースが多く、「証券外務員2種」の資格が必要です。
株式投資のトレーダーは「ディーラー採用」もあるため、資格がなくても採用はされます。ただ、他の受験者たちの中には、既に資格取得者がいるのは間違いないので、勉強の意味も込めて資格を取得しておきましょう。
ディーラーは大きな資金を扱う仕事なので、プレッシャーはかなりのものです。採用されるには投資成績があったほうが有利なため、既に利益を出していて投資が好きな人は目指してみるのもいいでしょう。
【9】通関士
「通関士」は、輸送・航空系といった流通業や、貿易会社やメーカーなど海外と取引を行う企業で求められる職業です。貿易系の資格の中で唯一の国家資格であり、合格率も13%程度と難易度が高めです。
通関士の業務内容は、通関手続きや通関に必要な書類の作成などといった「税に関わる手続き業務」が中心であるため、人と関わる機会は少ないです。その資格の強さから働くフィールドは広く、これから先も働く場所に困らない仕事の一つです。
また、最近では個人輸入代行業も流行しているため、個人で店を開業するのはもちろん、ネット通販業者のサポートサービス業というような展開も可能です。
通関士の資格試験の合格率などの詳細については、『税関のホームページ』が参考になります。
歯科技工士
特定の資格が必要とはいえ、人とあまり接する機会が少なく正社員として働くことができる業務として「歯科技工士」があります。
「歯科技工士」とは、歯科医師が作成する「入れ歯や差し歯・銀歯」などの指示書を元に制作・加工を行う職業で、医療系技術専門職になります。
歯医者は溢れていますが、「歯科技工士」は足りていないという実情があります。また、歯科の医療レベルが上がって高度な精密加工技術を求められているため、需要は多い職業です。
基本的に「入れ歯(義歯)」などの作成がメインのため、接する人といえば歯科医師がほとんどです。給料自体は決して高くなく「400万円」程度となっています。
国家資格の歯科技工士国家試験に合格する必要があります。この資格や経験が必要なため2年から4年間は大学や専門学校、短期大学で歯科系の専攻を受ける必要があります。
歯科技工士になるための詳細な情報は『日本歯科技工士会のホームページ』が参考になります。
その他の「資格が必要」な業務
- タクシー運転手
- 裁判所書記官
バイトやパートがメインだが正社員雇用もあるもの
官庁の事務
女性向けで、人と接する機会が少ない仕事に「官庁の事務職」があります。派遣やバイトでの採用がほとんどですが、求人は定期的にありスキルもそれほど必要とされません。
事務職は、勤め先によって仕事量や人との関わりの多さが変わりますが、官庁系の事務職は、業務もある程度明確化されており、人と接する機会は比較的少ないとされています。
官庁の事務職求人は求人サイト「リクナビNEXT」や「indeed」などでも常時紹介されています。
配達員
大型車両の免許が無くても、普通自動車やバイクの免許を持っている人には「新聞や牛乳などの配達員」の仕事があります。これらの仕事は朝早くから働くため、あまり人と接する必要はありません。
人があまり活動していない時間帯に自分一人でできるため、人とあまり接しないお仕事を探している人にピッタリ。また、特別な資格も必要ありません。
バイトが多い仕事のように感じますが、正社員としての雇用に加えて寮が完備されている場合もあり、新天地で仕事を探している人にも従事しやすい職業の一つ。
また、都会や田舎に関わらず、どのエリアにも仕事があることもメリットの一つです。車両関連の免許を持っていない人でも、自転車という手段がありますので諦めずに探してみましょう。
ライン作業スタッフ
人とあまり接しない仕事で、従事しやすい職業にライン作業スタッフがあります。工場の製造ラインで、黙々と作業をこなすには無駄口は厳禁。他の人と一緒に仕事をすることはあっても、コミュニケーションを取る機会はほとんどありません。
また、24時間稼働している工場での勤務の場合、夜間から朝方にかけては人とあまり接する必要がないので、対人恐怖症などの人でも始めやすい仕事です。さらに、季節限定や繁忙期のみといった働き方も可能。
期間限定採用が多い職種でもある
この仕事のデメリットは正社員での求人が少ない点です。期間工など「期間限定」での採用のため、正社員を目指すならば契約見直しの際に正社員登用試験に合格するか、地域採用が多い工場のシフト勤務などを目指すという手もあります。
ただ、ライン作業とは違って他のメンバーと一緒に作業をするケースも多く、コミュニケーションが必須の仕事です。どうしても人と接する機会を抑えたい人は、シフト勤務の募集要項で以下の点を事前に確認をしましょう。
- 簡易作業系なのか?
- 業務が多岐に渡り、人と接する必要があるのか?
今では、期間工専門の人材紹介サービスも行われており、選択肢は広がっています。
期間工で働くという選択肢も増えている 特定の期間の就労で、アルバイトよりも断然待遇良くお金を稼ぐことができる「 …
その他の「パートやバイトがメイン」な業務
- 清掃員
- 治験
独立系のお仕事
人と関わることを極限まで減らした仕事といえば、「独立」が究極の選択でしょう。独立開業に関する難易度も下がっていますので、自ら「人と接しない仕事」を作り出すというのも一つの方法です。
フリーランス
人と接しないことを追求する人が、最終的にいきつく働き方の一つに「フリーランス」があります。フリーランスとは、何らかの分野で独立して会社に属さずに働くスタイルです。
- 小説家や画家といった芸術型
- webサイト構築などのwebエンジニア関係
- プログラミングの業務委託SE
- YouTuber(ユーチューバー)
など、フリーランスにも様々な形があります。
仕事の受注もweb上で可能
フリーランスは自分のペースで仕事ができますが、自分で仕事を契約する力が必要になります。クライアントとのやり取りなど、人と接して仕事を得ることもフリーランスには必要です。
ただ、クラウドサービス上で依頼されている仕事に応募したり、「ココナラ」で自分の経験をサービスとして売るという方法もあります。以前よりは仕事の獲得に際しても、人と接する機会を削減できるのです。
マイナビでは独立開業支援サービスも始まっており、これから開業を考える人の情報収集にも役立ちます。
アフィリエイター(メルマガ、物販、教材)
アフィエイトは、自分自身のwebコンテンツに広告を設置し、その広告から物を購入したり会員登録をしてもらったりすることで報酬をもらう「ネット型広告代理店」です。
サーバー代やドメイン代のみで始められるため、爆発的にアフィリエイターが増えました。ただ、利用する媒体の規制やルール変更(google、twitterなど)もあり、一時期に比べて利益を上げることが難しくなっています。
以下のようなことが一人でも可能なので、人と関わることはまずありません。
- サイト作成・運用
- twitterアカウント作成・運用
- 広告運用(PPC、Facebokなど)
また、報酬をもらうための「広告」もネット上で登録が可能なため、広告の設置交渉なども人と関わらずに行えます。
違法スレスレの行き過ぎた行為も横行したため、「アフィカス」などと言われることもあります。メンタルに自信があり、継続することや突然の利益ゼロといった逆境にも耐えられる人向けの職業です。
職人系(伝統工芸、陶芸など)
伝統工芸品(漆器、ガラス、こけし、人形 など)や陶芸などを造る「職人」も、直接的に人と関わる時間は少ない職業です。今では、「京都伝統工芸大学校」といった専門学校から「芸術大」系などで、伝統工芸を学ぶことができます。
基本的には工芸品と向き合いながら黙々と作業をすることになるため、業務時間中に人と関わる時間は少なくなります。
さすがに一人でいきなり伝統工芸品のお店を持つことは難しいので、まずは工芸品の技術習得が必要となります。
ただ、「変化は少ない」仕事です。一つのことに黙々と打ち込める性格を併せもった人向けの職業です。
農業
農業も人と関わる機会が少ない職業です。ただ、農業一本(専業)で食べていくとなると苦労も尽きません。自然災害や気候による影響も大きく、鳥獣被害や虫による被害もあります。
ただ、農業のなり手が少子高齢化により減っていることもあり、農林水産省は積極的に農業就労者支援を始めています。(参考:農林水産省『新・農業人ポータル』)
新規の就農者数が極端に減っているわけではありませんが、今後は農地引き継ぎなどが課題となります。
農作物を作る上では周辺住民の協力や販路の確保など、人と関わることはゼロではありません。ただ、利害関係が絡む人と関わる機会はサラリーマンに比べて圧倒的に少なくなるでしょう。
その他の「独立系」の仕事
- せどり
- 芸術家
- ネットショップ運営
まとめ:人と関わらない仕事をするには
人と関わらない仕事に関して具体的なお仕事の紹介なども行いましたが、いかがだったでしょうか?
この記事の要点は以下の通りです。
- 自分がどの程度人と関わらずに仕事をしたいかを明確にする必要がある
- 自分が人と関わらずに仕事をしたいと思った理由についても深掘りする
- クラウドソーシングの普及など、完全在宅で人と直接対面せずに仕事ができる時代になった
- 人と接する時間を極力減らしながら正社員として働くことができる仕事もある
人とあまり接しない仕事は複数ありますが、中にはステップアップが望みにくい職業もあります。また、究極的な選択である「起業(独立開業)」に関しては、それ相応のリスクを覚悟しなければいけません。
自分が優先したいのは、「人と関わることが少ない」ことだけなのか?その点を妥協してでも優先したいような項目はないのか?など、将来の自分のキャリア設計も考えた上で、自分が置かれている現状を振り返る時間を設けてみましょう。
安易に職業を選ぶようなことはせず、自らが仕事に求める価値を探るなど「自己分析」を実施することが重要です。