
27歳で病院の看護師から民間企業の看護師へ転職
今回の転職体験談の主人公は27歳の女性。前職では総合病院で交代勤務の看護師をしていました。
肉体的な限界も重なって転職をしましたが、転職先は日勤対応のみで肉体的な負荷を減らすことに成功し、充実した看護師人生を送っています。
27歳で転職を決意したのは看護実務をしたかったから
看護学校を卒業し、正看護師として総合病院へ勤務していました。人見知りなどせず明るくコミュニケーションをとれる性格ですので、看護師は適職と考えています。
看護師としての勤務が3年目となった頃、それまで続けていた不規則な夜勤を含む勤務形態に苦痛を感じ始めました。夜勤明けにはリズムが崩れて不眠となり、日中の仕事の最中にも急にクラっと立ちくらみがすることが増えていきました。
看護師の仕事が大好きなのに悔しい思いでしたが、気持ちだけではどうにもならず、新たな働き方を模索したいと考えるようになりました。
「看護のお仕事」「看護ルー」などの転職サイトを利用
転職を考え始めた時には、職場の先輩への相談や、インターネットでの情報収集が主でした。最終的に転職先を決めたきっかけは転職サイトの登録です。
といった看護師向け転職情報サイトに登録し、病院勤務以外にも看護師の力を発揮できる就職先があることを知りました。
看護師が活躍できる民間企業へと転職
転職先は民間企業(具体名は控えさせてください)で、臨床試験などを行う会社ですので看護の力が必要とされています。
看護師の勤務の中では珍しく固定休での土日休みで、日勤のみです。夜勤がなく規則的な生活が送れることが魅力でした。
27歳での転職は看護師としての肉体的問題を減らしたかった
転職の時に優先したものは以下のように、肉体的な負担が少なくなるようなことが主でした。
- 夜勤がなく整った生活リズムの中で勤務できる環境
- 通勤時間1時間以内であること
- 極力異動などなく勤務できる環境
- 臨床経験への自信が無い人間でも安心して臨床に出られる研修制度の充実
「年収」は、やはり夜勤をしている方が条件としてよかったですが、優先順位を考えて妥協しました。
一時的に月収は落ち込みましたが、半年ほどで前職と同等の給与に昇給し、その後2年目では前職を超える年収となりました。
転職活動は求人絞りに2ヶ月ほど時間を掛けた
転職活動は3ヶ月ほど掛かりました。そのほとんどは転職先の企業を見つけることに時間が掛かり、内定を得られた2社はどちらも2,3週間ほどで採用試験は終わりました。
退職交渉に関しては、直属の上司に体調の悪化を伝えて退職願を出しました。他部署への異動や一時的な休職などを提案されましたが概ね円満な退社でした。引き継ぎや人員の問題もあり、退職まで半年ほど時間が掛かりました。
【応募会社数】2
【書類通過数】2
【一次面接通過数】2
【内定社数】2
自分に合いそうな求人がどんどん締め切られていった
転職先の求人検索時に気になっている企業が、検討している間に「募集終了」となってしまうことが多々ありました。様々な企業が常に求人を出しているのと同時に、応募者や中途採用選考が進んでいる人も多いことを実感しました。
まずは書類選考にひっかかるように、もっとスピーディに動く必要があったと反省する体験でした。
面接の準備に苦労したが自分を見直すいい機会だった
中途採用面接での勤務経験アピールを自己PRも含めたものにするために、それまでの経験をじっくり振り返りながら考えるのが大変でした。短い時間の中で厳選したテーマを伝えるのは難しいと感じていましたが、結果的に自分自身と向き合う時間にもなったので有益だったと思います。
面接では看護師としての職務経験を主に確認された
転職先は民間企業でしたが看護師としての仕事がメインですので、やはり看護師としてどれだけの経験を積んできたかを確認される質問が多かったです。
- Q1.なぜこの職業を選んだのか?
- 看護師は幼いころからの憧れで就職しました。御社では今までとは違った形ではあれ、患者のために自己研鑽し続ける職場環境があると思えたからです。
- Q2.休みの日の過ごし方は?
- 趣味やショッピングなど休日に行なっていたことについて話しました。
- Q3.前職場での成しえた事は?
- 患者の気持ちを汲み取りながら、最善と思えることを丁寧に実施できたと思います。また、教育担当として新人看護師の教育もまかされていました。
転職後は肉体的な負担がかなり軽減できた
病院のように交代勤務はありませんので、生活リズムが整ったことで不眠症が改善して以前に比べて体調がずいぶんよくなりました。
経験がほとんどなかった「臨床」に関わる研修期間が長く、夜勤手当・住宅手当が無かったため、月収は一時的に落ち込みました。
採用面接でいかに今後の活躍をイメージしてもらえるかを重視した
転職活動では面接対策をかなり重点的に行いました。企業理念については何度も読み返し、自分の想いとリンクする部分を確認してから面接に臨みました。また、職務経歴を振り返っていたことで、今後の仕事での目標もしっかりイメージできていました。
それによって、「採用した後にどう貢献してくれるか?」を感じていただけたと思います。また、準備ができていたことで、笑顔でリラックスした気持ちで面接に臨めました。
まとめ
転職では職務経歴を振り返るだけでなく、面接官に「伝えて理解してもらう」必要があります。どんなに輝かしい職務履歴ややる気も伝わらないと意味がありませんので、しっかりと準備をしましょう。
一人で難しい場合は、転職のプロである転職エージェントに相談するのが近道です。
転職活動はライバルもいますので、求人票がどんどんと無くなっていくとプレッシャーになります。ある程度の条件を満たしている企業には一度詳細な話を聞くくらいのつもりで応募をしましょう。