転職エージェントの仕組み徹底解説|転職サイトとの決定的な違い

30代は転職エージェントと転職サイトを使い分けよう!

わたしは、自分の転職経験や知人などの転職活動に関わる中で「転職エージェント」の利用をオススメしています。それは、圧倒的に転職活動の効率が上がって負担が減るからです。

とはいえ、転職エージェントのサービス内容を知らない人も多いと思います。ここでは「転職エージェント」の仕組みについて理解を深めていきましょう。

【図解】転職エージェントの仕組み

転職エージェントの仕組み

転職エージェントは、「求人元企業」に「転職希望者」を紹介し、サポートを行う人材紹介業社になります。

転職エージェント会社は「求人元企業」からマッチングのある人材の紹介依頼を受けます。その後、自社サービス登録中の「転職希望者」の中で、希望条件と職務経験が依頼元企業が求める人物像と近い場合、該当の求人を紹介します。

その後は、転職希望者が内定を得られるように各種サポートを行い、内定後に入社すれば「求人元企業」から報酬が支払われます。つまり「求人元企業」から成功報酬をもらう、民間の営利企業なのです。

転職支援の流れ

だからこそ非公開の情報を持っている!

転職エージェントは、求人元企業から人材の一番最初の選考依頼をされているようなものです。そのため、エージェントサービスは、あなたが調べることのできない求人情報を持っており、登録していないと応募すらできない求人があるのです。

求人元企業側も、自社に欲しい人材とのマッチングを重視するので、あなたが企業に直接確認しても、おそらく教えてもらえないでしょう。

中途採用求人を出す企業も大変…

転職希望者からすれば「なんだ!癒着じゃないのか?独占だ!」なんて思うかもしれません。ただ、企業側も慈善事業で中途募集をしている訳ではありません。

決められた期間内での戦力の補充・強化を目的としており、「時間」や「人的」コストを極力抑えながら効率的に採用を進めたいのです。

企業側も予算や工数に限りがありますので、「あらゆるすべての応募者の書類を見よう!」という余裕が無いのが実情です。

「登録=転職必須」というわけではない

多くの人が勘違いしていますが、転職エージェントに登録したからといって転職が必須ではありません。

転職エージェントも、あなたを無理やり転職させることはしません。無理に求職者を企業に転職させても、入社後に早期退職してしまうと報酬の返還リスクがあります。

また、お客様でもある「求人元企業」からの信頼を失ってしまう事態になるからです。サービス業である以上、求人元企業と求職者の「信頼」が重要なことを理解しているため、どちらにとってもマイナスとなるようなことは避けます。

キャリアの方向性などの気軽な相談も可能

あなたがまだ転職するかどうか迷っている場合、以下のようなことを相談することができます。

  • 自分のキャリアでどのような求人があるか?
  • 自分が行きたい企業の求人はあるのか?
  • そもそもわたしは転職すべきなのか?
  • 自分のキャリアの目標を達成するためにどうすればいいか?

場合によっては、あなたに「今は転職すべきではありません」というアドバイスをすることもあります。

わたしが利用した転職エージェント

体験談でも紹介していますが、わたしが転職活動を行なった際にとくにお世話になったエージェントは以下の2つです。

リクルートエージェント


非公開求人数とサポート実績はトップクラス。「○社の求人ありますか?」「転職悩んでいます・・・」など気軽な相談も可能で、メール主体の連絡も可能。

リクルートエージェントとの関わり

担当者はフラフラするわたしを諦めずに支援してくれました。転職に成功したのはこの人のおかげです。企業からの情報収集(選考内容、不合格理由など)や、書類・面接対策はとくに助けになりました。

公式サイト:https://www.r-agent.com/

doda


人材業界第2位の大手求人サイト。30代の転職でも文理ともに充実したフォローを受けられます。女性のサポートにも定評があります。

dodaとの関わり

わたしの担当者は、1ヶ月で2社の選考を加速させてくれました。面接前後のフォローも丁寧。他のサービスで採用が決まったのに激励してくれたのは嬉しかったです。

公式サイト:https://doda.jp/

転職サイト絞り込み検索補足選択する6項目は「希望地域」「年齢」「性別」「雇用形態(現職と希望)」「希望職種」です。

「転職サイト」とは何が違うの?

「転職サイト」と「転職エージェント」は、名前は似ていますが仕組みが全く異なります。転職サイトの仕組みは以下の通りです。

転職サイトの仕組み

転職サイトは、あくまで依頼を受けた企業の求人情報を掲載しているだけです。つまり、「求人元企業」が「転職サイト」に対して広告掲載料を支払っています。

転職サイトに登録した求職者は自ら求人検索できるのはもちろん、要望に近い企業の求人情報を自動的にメールで受け取ることもできます(=スカウトメール)。

転職サイト上では「応募書類の書き方」「面接対策法」といったコンテンツを開放してもらえます。ただ、普遍的なものであり、あなたが希望する企業への直接的な対策として役立つかは不明です。

転職サイトでもエージェント依頼をできるサービス会社もある

混乱するのがここなのですが、転職サイトの中には「ビズリーチ」などエージェントサービスを利用できるところもあります。

転職が急ぎでない人は、転職サイトに登録して「気になる求人」があったり、「転職のスピードを上げたいとき」に支援に応募するという手もあります。

ビズリーチ


現職および前職の年収が500万円以上の30代に特に役立つ転職サイト。スカウト企業も質・量ともに高レベル。経験を活かした転職をしたい人向けです。

ビズリーチでの転職活動

簡単な「職務経歴」「転職先の希望」の記入でスカウトメールが届きます。気になる求人を所有するエージェントに支援依頼も可能。依頼しない限り電話はありません。求人検索企業に自分で応募することも可能。

公式サイト:https://www.bizreach.jp/

転職サイト絞り込み検索補足選択する6項目は「希望地域」「年齢」「性別」「雇用形態(現職と希望)」「希望職種」です。

とかく「転職」はやることが多い

転職活動はやる事が多く、いくつかの企業に応募して採用が進んでいけば慣れてはきますが、個別対応にも限界があります。

転職活動の際は、志望企業に一発合格は難しく、自分が理想とする職場条件に全て合致する企業はまずありません。なので、同時に複数の企業に応募を行うのがスタンダードです。

複数の企業に応募したくても、転職エージェントに求人情報がなければ応募すらできません。わたしの体験談でも語っている通り、本気で転職を進めるのならば、複数の転職支援サービスに登録をして、求人の可能性を幅広く持つ必要があります。

キャリアアドバイザーは些細なことでも相談しよう!

わたしの転職活動の際に、転職コンサルタントの支援でとくに役立ったのは以下のような事です。

・応募書類の添削/提出
・面接日程調整
・筆記試験(課題)の詳細な内容の確認
・不合格の理由の明確化
・待遇や職場の雰囲気など質問しにくい事を確認してもらう

他にも様々な転職における面倒事をキャリアドバイザーに丸投げ(言い方は悪いですが)できます。

転職はタイミングとスピードが重要です。求人がないと動きようがありませんし、忙しい身の上で複数の応募企業と日程調整などの細かい連絡などやっていられません。

少しでも自分の理想の転職を達成するためには、「転職エージェント」を徹底的に活用した方がいいのです。

転職サイト絞り込み検索補足選択する6項目は「希望地域」「年齢」「性別」「雇用形態(現職と希望)」「希望職種」です。

まとめ:転職エージェントの仕組み

転職エージェントの仕組みや、転職サイトとの違いについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

転職エージェントのポイントは以下の通りです。

  • 転職エージェントサービスは無料で利用可能
  • サービス利用者しか知り得ない「非公開求人」を紹介してもらえる
  • 求職者が転職先と労働契約を結ぶことで転職エージェントは報酬をもらう仕組み
  • 採用試験対策はもちろん応募や入社までの手続きも支援してくれる

30代は中堅社員として、業務も20代に比べて忙しい場合がほとんど。転職活動では、求人探しや応募、採用試験対策などやるべきことが多くあります。

転職先への入社後のトラブル相談も可能な転職エージェントは、30代は利用すべき転職サービスの最有力候補としておきましょう。