40歳を目前にリストラ!1年以内に再就職に成功
今回の転職体験談の主人公は、40代目前の39歳でリストラにあって再就職活動を強いられました。果たして満足のいく再就職は果たせたのでしょうか?
【転職後】公共施設 施設管理職
管理人が30代で退職後の転職活動を行った経験から、転職活動に大事なことをお伝えします。(サイト内別記事)
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まとめ:39歳でのリストラ再就職
39歳でリストラにより転職せざるを得なくなった
前職は電線製品を取り扱うメーカーに在職していました。既存での固定顧客を回るいわゆる「ルートセールス業」だったのですが、39歳にしてリストラになりました。
部長からすべての社員に対して個別面接があり、退職金割り増しを条件提示されました。別の企業への紹介など、キャリアカウンセリングといったものは特に行われませんでした。
転職活動は退職後に行っており、1年間の活動の末、公共施設での施設管理業に再就職が決まりました。
39歳での再就職はパソナキャリアを利用
退職後は失業保険給付もありハローワークで再就職活動を行っていました。
ただ、39歳という年齢での就職活動にあたって客観的なアドバイスがもらえると思ったため、パソナキャリアという転職エージェントを利用しました。
自分自身では見つけれられない会社情報(非公開求人)を担当者から紹介してもらい、面接にこぎつけたことは助かりました。
また、転職経験がないので、職務経歴書についてのアドバイスもあり、提出代行や面接調整など手間が掛かることを支援してもらえました。
急なリストラのため転職先の希望は当初はなかった
リストラにあうとは当然予想もしていなかったので、転職活動を行うこと自体がプラスの気持ちではできませんでした。そのため、転職先に求めるものについても最初は曖昧でした。
- 職種内容
- 特にやりたいことがあるわけではなく、なんとなく営業職からは離れたいと思っていました。
- 勤務地
- 40代に入ってまで海外は嫌だったので、日本国内の企業に限定していました。
- 雇用体系
- 正社員採用であることは外せませんでした。
39歳でリストラされ1年以内で再就職を果たした
転職(というよりも再就職)にかかった時間は、退職してからおおよそ1年です。39歳でリストラされ、40歳になる前にギリギリ再就職することができました。
求人応募数は3社しかなく、リストラ後は仕事選びにかなりの時間を掛けていたと思います。
退職交渉に関しては、会社からの退職勧告に同意するのみでした。退職勧告を受けて退社するまでおおよそ2ヶ月ほどでしたが、その間は転職活動は行っていませんでした。
【書類通過数】2
【一次面接通過数】2
【内定社数】1
39歳での転職は志望先が決まらず長期化
39歳で再就職活動にはおおよそ1年間かかっているのですが、これは希望条件に該当する企業がなかなか見つからなかったからです。
- 自分が何をやりたいのか?
- これからどのような人生を歩みたいのか?
といったことが曖昧だったため、再就職したい職種がぼんやりとしたイメージしかなく、就職活動を進めながら徐々に明確になっていきました。
【ポイント1】職種のイメージがわかないときは職業興味検査も参考にする
転職や再就職においては、漠然と今までと違う仕事をやってみたいという気持ちになる人もいます。これ自体はまったく悪いことではありませんが、現在世の中にある職業についての知識がない人も多いでしょう。
現在は、学校や大学などでキャリア教育が行われています。しかし、2019年時点で30代以上の人は、学生時代にキャリア教育を受けていない人がほとんどです。
そのため、職業自体の情報はもちろん、仕事への興味・適正といった検査を受けた経験はほぼ無いでしょう。
そういった状況にある人は、職業の興味・適正を調べる以下のような「フォーマル・アセスメント」を受けることをおすすめします。
- VPI職業興味検査:ハローワーク(無料)
- キャリアインベントリー(職業の興味・適正):ハローワーク(無料)
- CPS-J(職業の興味・適正):日本マンパワー(有料)
注意ハローワークによって受験できる検査内容は変わります。事前に最寄りのハローワークに確認を行いましょう。
民間の転職支援サービスでも無料で検査可能
公共機関以外にも、民間の転職サイトなどでも適正検査は受けられます。
これらの適正検査はあくまで参考ですが、自分の就労先を考える上で参考にはなります。
これらの結果をもとにキャリアコンサルタントにカウンセリングも受けて、転職や再就職の方向性を一緒に考えるということも中年期の転職活動には有効です。
【ポイント2】仕事に対するニーズ「キャリア・アンカー」を考える
就業経験がある人は、「キャリア・アンカー」という仕事に対して自分が持っているニーズがあります。
今までの就業経験の中で印象に残っている経験から考え、以下の8つの中から「自分が優先するものは何なのか?」を一度考えてみましょう。
- 専門・職種別コンピテンス:自分の専門性や技術が高まること
- 全般管理コンピテンス:組織の中で責任ある役割を担うこと
- 自律と独立:自分で独立すること
- 保障、安定:安定的に1つの組織に属すること
- 起業家的創造性:クリエイティブに新しいことを生み出すこと
- 奉仕・社会貢献:社会を良くしたり他人に奉仕したりすること
- 純粋な挑戦:解決困難な問題に挑戦すること
- 生活様式:個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランスを調整すること
引用元: 独立行政法人 労働政策研究・研修機構『職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査』
注意1キャリア・アンカーは「1つ」です。選んだものを”軸”として、今後のキャリアを考えることをオススメします。
注意2就業経験のない人には、まだキャリア・アンカーはありません。自分の興味・関心から掘り下げましょう。
採用面接ではリストラされたからといって同情はない
中途採用試験で、面接には2社進むことができました。いずれもリストラの原因を確認されましたが、会社の経営悪化による早期退職勧告と告げました。
とはいえ、リストラされたからといって同情されるようなことはありませんでした。
- 前職よりも給与額が減るが問題ないか?
- 給料に関してはとくにこだわりはないので大丈夫です。
- 当社を希望した志望動機はなんですか?
- 会社の経営理念に共感を覚えたからです。
- 希望勤務地は?
- 自宅から通勤可能な勤務地を希望します。
39歳での再就職だったが労務環境は改善された
前職はメーカーということもあり、退社時間が21時過ぎになることもありましたが、現在は公共施設勤務なので開閉時間も決まっており定時退社がほとんどで残業はありません。
ただ、面接でも勧告されたことですが給料が大幅に減りました。ボーナスは約3分の1程度に減ってしまい、年収にして前職の3分の2になりました。
リストラ後に再就職が果たせたのは早めに活動したから
面接においては、志望動機と給料にこだわりがない点はかなりアピールしました。前職も望まない離職ではありましたが、しっかりと勤め上げていたことは説明しました。
個人的に思うのは、やはり離職した後にダラダラとせずに何らかの求職活動をしたことは大事だったと思います。
退職金や失業給付のおかげで金銭的に余裕があったので、もう少し「人生の夏休み」という気分で過ごそうとも思っていましたが、奮い立って求職活動をしたことでスイッチが入りました。
まとめ:39歳でのリストラ再就職
39歳で会社の倒産という憂き目にあって、望まない転職活動を行うことになった体験談はいかがだったでしょうか?
今回の39歳のリストラ転職経験談のポイントは以下の通りです。
企業の倒産などの外部要因は、どうしても自分一人では避けがたいのも事実。ただ、あなたが「仕事に対して何を求めているか?」といった価値観は、いつでも考えることができます。
もしもの事態が起こったときに、すぐに行動に移せるかどうかはその人の準備しだいということを忘れないようにしましょう。