【ハローワーク活用の流れ】在職中でも転職相談は可能!休日の運営は?

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「仕事を退職して離職状態」になった場合、失業保険などの各種手続きのためにハローワークで手続きを行う必要があります。

ハローワークでは、失業保険の給付はもちろん転職や再就職の支援や職業訓練の申し込み、専門実践教育訓練給付金の受給手続きなども受けることができます。

ここでは、ハローワークを初めて利用する人向けに、ハローワーク活用の基礎について紹介します。

そもそもハローワークとは?

ハローワークの正式名称は公共職業安定所であり、国が運営する職業紹介機関です。仕事を探している求職者に対して、各種企業の求人情報を紹介してくれる国の機関となります。

求人を出す企業にとっても広告費などを使う必要がなく、ハローワークに求人を出すことで正社員はもとよりアルバイトやパートの募集ができます。

ハローワークには求人票の紹介以外にも大きな役割があります。それは、会社を退職した失業者に対する失業保険の受給手続きを行うことです。

会社を辞めた後には、ハローワークに行って失業保険の手続きを行う必要がありますので、退職して間もない人は早めに対応しましょう。

ハローワークを利用するときに気になるポイント

ハローワークは利用するにあたって、いくつか押さえておくべきポイントがあります。求職者が初めてハローワークを利用する際に、知っておくべきことについて紹介します。

【1】「雇用保険」加入者しか利用できないのか?

ハローワークの利用を検討するとき、雇用保険が必要と考える人が多いでしょうが、雇用保険に入っていなくても求人の紹介等を受けられます。

当然、利用時の費用は無料です。雇用保険に入っていない人は、失業保険の給付は受けられません。だた、求職登録を行って仕事を紹介してもらうことが可能です。

ハローワークの運営時間帯は、基本的に午前8時半-午後5時です。昼休みは「午前11時-午後1時」ですが、場所によっては休憩時間でも受け付けを実施しています。

地域によって、受け付けの時間帯に違いがありますので、自分の地域のハローワークの受付時間は来所前に確認しましょう。




【2】ハローワーク は土日に利用できるのか?

ハローワークは、土日休みの施設がほとんどです。「ハローワークプラザ」といった関連運営機関では、土曜日も運営している場合がありますが日曜は確実に運営していません。

基本的に休日には使用できないハローワークですが、休日に求職活動を行いたい人もいるでしょう。その場合、最寄の機関が土曜日の運営をしているかどうか確認するしか手はありません。

また、休日に求職活動が全くできないわけではなく、自宅のインターネットでも「ハロワークインターネットサービス」上で求人票の検索はできます。

【3】在職者のハローワーク利用について

ハローワークは、会社に在籍している人も個人事業主も利用できますし、窓口担当に求職相談をすることも可能です。

求人情報もインターネットで調べることができるため、平日にネット上で気になる求人を確認して土曜日に相談に行くという手もあります。

これ以外にも「職業訓練」や、国家資格受験に必要なセミナーなどで利用可能な「専門実践教育訓練給付金」はもちろん、「キャリアカウンセリング」などの支援も受けることができます。

在職者が利用できるサービスもかなりありますので、自分に役立つものは積極的に利用しましょう。

【4】ハローワークはどんな求人を扱っているのか

ハローワークでは、求人情報を調べるための専用パソコンが設置されています。タッチパネル形式のパソコンで、自分が望む条件を入力・選択することで、現在募集している求人を調べることができます。

求人の数は、70万件を超えることもあり、転職サイトや求人雑誌とは比べものにならないほど多くあります。ただ、基本的には中小企業の求人が多く、給与や雇用条件は転職サイトや転職エージェントが扱う求人に比べて見劣りするかもしれません。

雇用条件がいい求人には応募が殺到しがち

ハローワークは、地方の中小企業求人が多いのですが、好待遇の人気求人は募集が集中しがちです。

そのため、短い時間で募集を締め切られる可能性もあるので、定期的に求人検索を行うことをお勧めします。




【5】ハローワーク職員から受けられるサポート

ハローワークには職員が常駐しており、失業給付以外にも様々なサポートを受けることができます。数あるサポートの中でも確実に利用すべきものが職業相談・紹介窓口です。

気になる求人票を持っていくと、担当となる職員が、現在の求人票の募集状況やどのような企業なのかを教えてくれます。

ハローワーク経由でないと受験できない企業がある

ハローワークを通して会社に応募する時は、紹介状が必要になります。紹介状は、窓口の職員が発行を行ってくれます。また、応募企業へ直接連絡をしてもらって、面接の予約を取ってくれる場合もあります。

求人に応募する前には、その企業の「求める人材」や「給与・休日設定」などの情報も確認してもらいましょう。

担当者によって求職活動が左右されることもある

残念ながら、担当する職員によって対応が違いますし、サポートにばらつきもあります。

ただ、あなたの担当者は常に同じ人になるとは限りません。自分に合わないと思ったら他の職員に変えてもらうなど、就職に有利に働くように動きましょう。

【6】ハローワークは複数利用もできる

職員によって自分の就職・転職活動の行く末がかなり左右されることは事実です。ただ、自分が通っているハローワークに自分と相性のいい職員がいない場合には、他のハローワークを利用するという手もあります。

最初に訪問した施設で求職登録を行なうので、「そこでしか活動できない」と考える人も多いですが、実は他の施設も利用可能です。

しかも、他の地区の施設を利用する際には新しく求職登録を行う必要はなく、最初に登録した場所でもらえるハローワークカードがあれば、他の施設でも求人サービスを受ける事ができます。

求職登録票の有効期限に注意!

忘れてはいけないのは、求職登録票の有効期限が「3ヶ月」ということです。

この条件を厳しいと感じる人もいるかもしれません。ただ、3ヶ月の間に一度でも窓口を利用すれば自動的に期間が延長されるので、期限が切れる前に求職活動をしましょう。

もし求職登録が期限切れなったとしても、あなたの求職者登録情報は1年間残りますので、再度求職登録の発行が可能です。
注意この点は過去何度か期間の変更が行われているため要注意です!

当然のことですが、以下のような人に対しては職員も不信感を抱きます。

  • あまりにも求職活動をしない
  • 何度も求職登録票の再登録を依頼する

自ら就職や転職のためのチャンスを減らしているようなものなので、やると決めたら求職活動はしっかりとやり遂げましょう。

職業相談窓口が空いている曜日や時間帯

窓口の混雑具合は、場所によってかなり差があります。ただ、休日明けは多くの求職者が活動を行うので、月曜日は普段より混んでいるとみて間違いありません。

また、午後が混みやすい傾向があるので極力朝早くから活動しましょう。土日のうちにインターネットで求人を検索しておいて、気になる求人をハローワークでプリントアウトした後に相談に持ちかけるのがベストです。

雨の日は来場者が少ないことが多いので、積極的に活動しましょう。失業者たちの「失業給付の処理」を行う認定日は多くの人が来所しますので、事前にそういった日程を確認しておくのも手です。




ハローワークインターネットサービスでの職業検索について

ハローワークの求人状況は、自宅のインターネットからでも検索することができます。ハローワークはパソコンの台数は限られているため、待たされることも決して少なくはありません。

ここでは求人票の見方について紹介します。

求人番号

その求人に割り当てられた「管理No.」になります。気になる求人があった場合には、この求人番号を伝えることで仕事の詳細を問い合わせ可能です。

受け付け年月日、紹介期限日

「受付年月日」は実際に求人票を出した企業が、ハローワークに求人を「提出した日」になります。

紹介期限日はその名の通り、その求人の期限日になります。応募自体は先着順に締め切られるというルールになっているため、すぐに応募締切りになってしまうこともあります。

もし先に受けた人が採用されれば、当然その求人は終了となりますので、気になる案件があったら職員に採用状況を確認するクセをつけておきましょう。

加入保険等

その企業が加入している保険が記載されています。二重線で消されているものは、企業自体が加入していない場合や、求人票の条件では加入できないといった意味があります。

この保険情報は非常に重要で、企業によってかなり差が有る場合があります。確実にチェックしましょう。

もしその会社に合格した場合、後々トラブルの火種になる可能性を秘めているのが「加入保険」の項目になります。

託児所、マイカー通勤

その会社の託児所の有無や、マイカー通勤が可能かという「細かい条件」についても記載されているケースがあります。

子供がいる場合はもちろんチェックする必要がありますし、通勤形態が気になる方もチェックしておきましょう。

就業場所

その企業に採用されたときに、実際にあなたが就労する場所になります。会社の所在地と違うケースもあるので確認必須です!

事前にハローワークの職員に確認してもらったり、自分で面接の時に再確認をすることを忘れずに。

年齢

目安となる募集希望年齢になります。その人の職歴などによっても変わってくるため、必ずしもこの募集年齢が必須条件とは限りません。

年齢であなたが希望する職業をあきらめる必要は全くありません。最悪受けることができないとしても、何も聞かないよりは全然マシです。気になるならば、まずは問い合わせましょう。

転勤の有無

もしも「あり」と記載されていれば「備考欄」に詳細が記載されている可能性がありますので、必ず求人票を最後まで確認しましょう。

自分が望まない勤務地への転勤の可能性がある場合がありますので、トラブルを避けるためにもしっかりチェックです!

こちらも、面接の際には確実に自分の言葉で再確認するべき項目です。

雇用形態

雇用形態に関しては以下の4つがあります。

  • 正社員
  • 正社員以外(契約社員、準社員、屈託等)
  • 常用型派遣(派遣会社に雇われて1年以上の派遣に10時する)
  • 登録型派遣(派遣会社に登録し、派遣会社に雇われて企業に派遣される。)

あなたが望む業務形態ははっきりさせておき、この段階である程度仕事をスクリーニングしてしまうのもありです。

雇用期間

「期間限定の雇用」の場合もあるため、この点は特にしっかりと確認しておく必要があります。

期間限定の雇用の場合、契約更新がなされるかどうかをしっかりと確認しておきましょう。

就業時間概況・休日

労働時間に関わる項目です。複数の記載がある場合があるため、

  • 実際にこの求人がどのような勤務体系を取っているか
  • 休日はどのように取得できるのか

ということに関して、必ず確認をするようにしましょう。

就労の後にもめるケースが多いのが、この就業時間に関する意見の不一致になります。せっかく合格した後に揉めていては、仕事のモチベーションも落ちてしまいますので、ここを譲れない人は、しっかりと内容確認をしておきましょう。

賃金形態

賃金形態に関しては、以下のような形態があります。

  • 月給制
  • 日給月額制
  • 1ヶ月の定額

これらの他にも、日給制や時間給制といったものがあります。

記載されている給与額に幅がある場合がありますが、これは経験に伴って「その範囲内で給与を設定する」というような意味合いがあります。この点も勤務形態と同様に、後々揉める可能性がある項目ですので、しっかりと自分から確認するようにしましょう。

選考方法

採用試験を行う際の試験の内容になります。基本的には「書類選考→面接」の流れが普通です。「選考方法」のすぐ下には「選考結果通知」が記載されており、合否判定にかかる目安の日数がわかります。

同時に複数の会社を受けるケースもありますので、目安の日数がわかっておけば活動の期間を調整する助けになります。

備考欄

この備考欄には、上の項目で詳細が書かれていなかったような内容や、補足となる情報を記載していることもあります。

就業時間や賃金に関わることを記載されている可能性もありますので、ここも必ずチェックするようにしましょう。

基本的には求人票に情報は網羅されてはいますが、詳細な情報は実際に求人を出した企業に確認しないとわかりません。ハローワークの職員を通してでも確認できますので、とにかく気になる求人は内容詳細を確認するようにしましょう。

あなたの人生の一端を決める決断であり、場合によってはちょっとした躊躇によって、あなたの今後の数年間を無駄にしてしまうこともあるのです。




求人先への面接の依頼から紹介状の発行までの流れ

自分の要望に近い求人が見つかったら、実際に受験応募の要請をします。その際には窓口を利用するのですが、どのような手順となるか紹介しましょう。

【0】そもそも自分で応募したらダメなの?

ハローワークの求人票には連絡先も書いているため、窓口が混んでいれば「自分から応募してもいいんじゃないか?」と思う人もいるでしょう。

ただ、ハローワークに求人を出しているということは、その企業にもそれなりの理由があります。その一つが「助成金」の存在です。

「助成金」は、雇用を確保したことに対して国から支給される費用ですが、雇用の証明のためにも、求人を出している企業自体も「紹介状」が必要になります。また、求職者側も再就職手当を貰うためにハローワークを通して就職した方がいいケースもあります。

【1】求人票の印刷

まず最初に行うことは、ハローワークのパソコンで自分が気になっている求人票を印刷することです。基本的には一度に印刷できる枚数は決まっていますので、各ハローワークのルールに従いましょう。

また、欲張って多くの求人票を持っていっても、それだけ対処に時間が掛かって他の求職者に迷惑なので、どうしてもアドバイスや対応が浅くなります。あまり欲張るのは止めましょう。

【2】求人票の印刷物を窓口に提出

印刷した求人票を持って窓口に提出しましょう。ここは結構重要で、提出した担当者によって対応が変わってくることがあります。

ベテランもいれば、まだ経験が浅い職員もいるので、ここは仕方がないことでもあります。しかし、あまりに対応が悪ければ別の職員に替えてもらうか、また別のタイミングで他の人に頼んでみましょう。




【3】受験内容を確認してもらい面接等の依頼を行う

この時点で、実際にあなたがその求人先の企業を受ける資格があるのか確認が入ります。

  • 年齢
  • 学歴
  • 資格や経験
  • 要望とマッチしているか?

こういったことは確認されますので、意見が一致していることを確認した上で、書類選考、および面接のアポを取ってもらうようにしましょう。

【4】ハローワークからの『紹介状』を発行してもらう

一連の職業相談が終わって応募企業を受けることになったら「紹介状」を発行してもらいます。この「紹介状」は、その企業を受ける際に提出が必要となりますので、無くさないようにしましょう。

また、一度に発行できる「紹介状」の発行枚数も上限がありますので、各ハローワークで確認をしましょう。ほとんどの場合「4,5枚程度」となります。

前述のように、あまり多くの企業を同時に応募しても発散するだけなので欲張るのはやめましょう。

まとめ:ハローワークの活用

ハローワークの基本的な情報、および利用方法について紹介してきました。

ハローワークに行ってみると、自分以外にも多くの人が求職活動をしています。ライバルが多いということを肌で感じることができるので、身も心も引き締まるでしょう。

ただ、ハローワークは求人情報の幅が広いため、自分とマッチするものを見つけにくい場合もあります。また、中小企業が多いことに不安を感じることもあるでしょう。

ハローワーク以外にも、転職サイト転職エージェント、新聞やタウン誌など様々な求人発掘方法があります。ハローワークだけに固執せず、視野を拡げてみることも重要です。

特に「転職エージェント」サービスは、利用は無料な上にエージェントがあなたの希望に沿った求人を提案してくれるサービスです。自分が見つける事ができない「非公開求人」を知ることもできます。

転職や再就職を行う場合には、こういった複数の求職者支援サービスを徹底的に活用してやるくらいの心構えが必要です。