
仕事をしている人の誰もが気になるのが「自分の給料は社会の中でどの水準に位置しているか?」ということ。
今回は、日本の平均年収に加えて、海外での就職や転職を考えている人への参考に「アメリカ合衆国での就労者の平均年収」についても紹介します。
データに関しては、働き盛りの年代である「20,30,40代」をメインとし、50代以上も含めた、各年代での年収の平均概算値を掲載していきます。また、アメリカでの高収入の仕事を探している人のために、以下の情報も合わせて紹介します。
まずは自国「日本」の平均年収情報
対するアメリカの平均年収と日本との差は?
アメリカの経済力を決めるあの指標はどうなっているのか?
アメリカの高年収企業ランキング20
アメリカでの高年収の人気職種5選
日本の年代別平均年収
日本の平均年収は既に多くの場で語られてはいますが、米国の給与水準と比較するために改めてデータを紹介していきます。下記データは、【平成30年度国税庁「民間給与実態統計調査」】を参考に作成しております。
20代の年収(日本)
20代全体の平均年収は約312万円。男女別に見てみると、
男性
20代前半: 279万円
20代後半: 393万円
女性
20代前半: 243万円
20代後半: 318万円
30代の年収(日本)
30代全体の平均年収は約425万円。男女別に見てみると、
男性
30代前半: 461万円
30代後半: 517万円
女性
30代前半: 315万円
30代後半: 313万円
40代の年収(日本)
40代全体の平均年収は約432万円。男女別に見てみると、
男性
40代前半: 569万円
40代後半: 630万円
女性
40代前半: 308万円
40代後半: 310万円
アメリカ合衆国の平均年収【2018年データ】
それでは、日本と比べて、米国の平均年収はどのようになっているのでしょうか?
アメリカ合衆国の平均年収の推移と日本との比較
アメリカ合衆国と日本との平均年収(正規・非正規を含む)の推移を確認してみましょう。
アメリカの平均年収は、その年のドル円の平均レートで換算しているため、極端に低く見える年があります。USドルベースでは極端な差はありませんので、この点は注意が必要です。
いずれにせよ、日本とアメリカの平均年収(正規・非正規すべて)には大きな差はないということが分かります。
アメリカ合衆国の世帯平均年収【2018年データ】
アメリカでは、公的な年代別の平均年収データは「世帯収入」のみしかなく、参考資料の都合上年代別での算出ではありませんが、アメリカの世帯別の平均年収は以下のようになっています。
注意日本の年代別年収は「世帯年収」ではありません。したがって、前述の日本の年代別データとは比較できません。
15〜24歳 $40,093(401万円)
25〜34歳 $62,294(623万円)
35〜44歳 $78,368(784万円)
45〜54歳 $80,671(807万円)
55〜64歳 $68,567(686万円)
65歳以上 $41,125(411万円)
(1ドル=約100円で換算)
20代の年収(アメリカ)
収入は職種によって異なりますが、年齢差により収入に違いがでるのは日本と似ています。
能力主義のアメリカ合衆国、年功序列はさほど気になる点ではないようです。長く勤務しても才能のある若年層のほうが収入が高くなることが常識です。
30代の年収(アメリカ)
30代になると職場での責任も増えて年収にも反映されてきます。
30代になると、アメリカも日本と同様に女性は家庭と仕事の両立をする場合が多く、フルタイムの仕事でなくパートタイムで働く方も多くなります。
職種によって時給は異なりますが、看護師などといった技術が必要な仕事はパートタイムでも高収入が期待できます。
40代の年収(アメリカ)
USAも日本と同様に、40代のライフステージでは子供の教育費や家のローンの支払いなどもあり、収入額が増えた分だけ支出も多くなってしまいます。
アメリカでは個人で起業する人も多く、自宅で働く方も決して少なくありません。色々なワークスタイルがあるので、年収も仕事内容によってはピンキリです。
これらの年収は年を追って変わってきますが、基本的には同じレベルの収入に落ち着きます。あくまで、ご自分が就職・転職を行う際の目安と捉えていただけると幸いです。
男女の賃金格差の日米比較
男性と女性の賃金格差はどのようになっているのでしょうか?
日米の男女賃金格差を比較してみましょう。なお、賃金格差は男性の平均年収を100とした時の、女性の平均年収の割合となります。計算式は以下の通りで、数値が高いほど賃金格差が小さいということになります。
賃金格差=女性の平均年収÷男性の平均年収×100[%]
この結果を見ると、アメリカよりも日本の方が男女の平均年収の格差が大きいことが分かります。
アメリカ合衆国での就職・失業率は?
アメリカの失業率は2019年7月時点で3.7%。2010年以降から失業率が徐々に下がる傾向にあります。
source: tradingeconomics.com
ピークだった2010年は失業率が9.8%と高く、とくに若年層での失業者が多いことも特徴です。
失業者の中には一時的な失業者だけではなく、継続して失業している人も「2%」ほどいるといわれています。トランプ政権以降も失業率は減少を続けていることがわかります。
現在では働ける人の中での就職率は約9割。人種によっても失業率が異なるため、アメリカの労働市場は日本では抱えないような問題もあり、経済が完全に景気低迷から脱することが、今後も課題とされています。
アメリカ合衆国の最大の特徴は年収格差が大きいこと
アメリカでは収入の格差が日本以上にあります。
2018年のデータでは、上位1%の年収は「25万USドル」、5%以上は「14万USドル」、10%以上に入るためには「10万USドル」が必要です。
つまり、就労している国民の10%以上が約1,000万円を稼いでいるということです。
日本での平均年収1,000万円オーバーの割合は「4.5%(2016年データ)」。平均年収がアメリカと日本では変わらないということは、それだけアメリカの賃金格差が大きいということが分かるのです。
アメリカの高収入企業ランキング20選
アメリカ企業の中には世界的にも有名な企業が多いですが、何といってもその魅力は「年収」でしょう。世界的な企業であるからこそ、その年収もかなり高めに設定されている企業があります。
ここでは、アメリカの高年収企業「20選」を紹介します。
【注】下記のデータは2016年を参考に作成されています。
順位 | 企業名 | 年収 | URL |
---|---|---|---|
1位 | skadden arps (スキャデンアープス) | 1700万円 | https://www.skadden.com/ |
2位 | AT kerny | 1350万円 | https://www.atkearney.com |
3位 | ジュニパーネットワーク | 1340万円 | https://www.juniper.net |
4位 | ネットフリックス | 1322万円 | https://www.netflix.com/ |
5位 | ブーズアンドカンパニー | 1300万円 | https://booz.com |
6位 | equinix (エクイニックス) | 1250万円 | https://www.equinix.com |
7位 | altera | 1228万円 | http://www.altera.com/ |
8位 | visa | 1225万円 | https://usa.visa.com/ |
9位 | xilinx | 1210万円 | http://www.xilinx.com/ |
10位 | verisign | 1189万円 | http://www.verisigninc.com/ |
11位 | broadcom | 1180万円 | http://www.broadcom.com |
12位 | mckinsey & co | 1176万円 | http://www.mckinsey.com |
13位 | 1170万円 | https://twitter.com/ | |
14位 | ebay | 1150万円 | http://www.ebay.co.jp/ |
15位 | ウォールマート | 1150万円 | http://corporate.walmart.com/ |
16位 | ゴールドマンサックスグループ | 1130万円 | http://www.goldmansachs.com/ |
17位 | アップル | 1100万円 | https://www.apple.com/jp/ |
18位 | マスターカード | 1090万円 | http://www.mastercard.co.jp/home/index.html |
19位 | PG &E | 1080万円 | http://www.pge.com/ |
20位 | amazon | 1070万円 | https://www.amazon.com/ |
1位 skadden arps (スキャデンアープス)
大変歴史のある法律事務所。1948年にマーシャルスキャデンにより設立され世界各国のクライアントにサービスを提供している。
日本の東京オフィスを始めフランクフルト、ロンドン、パリ、上海など世界中で業務を行う。M&A、合併事業、ファイナンス、不動産など様々な法律関係のサービスを行う。
ほかにも投資ファンドの設立、企業再生取引なども行い経営にかかわるコンサルティングも取り扱っている。
法律事務所の中ではアメリカ国内ダントツの高収入があり、優秀な弁護士を抱え有名企業の顧問などを行う事でも知られている。トップクラスの法律事務所の一つ。
2位 AT kerny
ヘッドクォーターはイリノイ州シカゴ。経営コンサルティングの会社でアメリカのビジネススクールを卒業した生徒が一番働きたい会社としても有名。
同じエリアのシカゴにある同業者とサラリーを比べると年間で300万円ほどの違いがあるほど。女性が幹部として働きやすい企業のトップクラスとしても評価されている。
経営学修士を取得した人に人気がある企業として常にトップ100にランクインする話題の会社。就職先として人気がある理由はやはり年収の高さ。
従業員数は3,200人と中規模企業でありながらも今後も成長が期待される会社の一つ。
3位 ジュニパーネットワーク
本社はカリフォルニア州サニーベイル。設立は1996年。従業員数は9,483人のこちらの会社はネットワークの機器を販売しサービスを提供する。
ジュノスネットワークと呼ばれるオペレーションシステムをテレビケーブル会社に提供し、インターネットプロバイダーとしても業務を行う。
ジュノスはジュニパーネットワークのほとんどのルーターで使用されるオペレーションのシステム。
同業者の他の企業と比較すると年収は400万円ほどの違いがあるが、技術職になると高額収入が期待できる。ジュニパーネットワークス日本支社は東京新宿で従業員は約100名。
4位 ネットフリックス
1997年に創業し1998年より事業を開始。ネットフリックスはアメリカ大手の動画ソフトウェアの販売、レンタル、ストリーミングを行う会社。
従業員数は2045名、本社はカリフォルニア州のロストガトス。現在では10万種類、約4200万枚DVDを保有しレンタルサービスを行う。
郵送でできるレンタルサービスが当時大変人気となったが、今はストリーミングがメインとなっている。独占の配信やオリジナルの映画などで顧客数も増加。
日本では2015年よりストリーミングのみのサービスが開始され、他にもカナダやヨーロッパ、中南米でもサービスを展開している。
5位 ブーズアンドカンパニー
こちらの会社はグローバルマネージメントとコンサルティングを行う会社。とても働きやすい職場としても評価されている。歴史は100年ととても長く、クライアントの問題を親身になり解決する姿勢が大変人気となっている会社。
合併に関するコンサルティング、買収後の経営統合、新規事業への進出などに関するコンサルティングや手続きなどを行う。
ブーズアンドカンパニーは経営コンサルティングの先駆者であり戦略コンサルトを行う企業としては世界で最古とも言われている。
1914年にエドウィンブーズが創立し、シカゴエリアを中心にビジネスクライアントを増やしていったことが始まり。
6位 equinix (エクイニックス)
世界40都市にまたがりネットワークでつながったクラインとに対してグローバルなデータセンターサービスを行う。本社はカリフォルニア州。
専門的な知識を生かした情報資産のほど、相互接続に関するビジネス環境の提供を始め、グローバル企業や金融、コンテンツプロバイダーなどをクライントいにしてデータ運営を行なう。
エクイニックスは2002年に日本市場へと進出を成功させ、現在は東京都平和島と品川の2か所においてデーターセンターの運営を行う。
国内では外資系企業を始め大手日本企業からも高評価。グローバルなサービスを目標に成長している企業。
7位 altera
alteraは企業向けのマーケティングプログラムや開発ツールの販売を行う半導体製造会社。本社はカリフォルニアサンホゼ。創立は1983年。
130nmと90nmのプロセス製品での成功が話題になりデバイス性能としての動作速度や消費電力の質の高さが大変評価。
ライバル企業にはアクテル、アトメル、ザイリンクズなどがある。2015年にはインテルが167億ドルで買収することを発表。
日本法人は新宿にある日本アルテラ株式会社。アメリカではプログラムロジスティックの代表的な企業として開発、販売を行っている。チップ内にメモリを埋め込んだものなどが有名。
8位 visa
世界的に有名なクレジットカードのvisa。そもそもの始まりは1958年にバンクオブアメリカがバンクアメリカードを設立したこと。
1976年にVisaインターナショナル・サービス・アソシエーションに変更。主な業務は国際的な決済手段となるクレジットカードの技術提供。本社はカリフォルニア州サンフランシスコ。
従業員の数は7400人。1984年からvisaカードは鳩のホログラム入りのカードに変更され、偽造防止などのセキュリティとして使われている。クラシックカード、ゴールドカード、プラチナカードなど種類も豊富に発行。
9位 xilinx
ザイリンクスはプログラマプルロジテックデバイスの開発を販売を行う会社。従業員は3000人、本社はカリフォルニア州のサンノゼ。
半導体企業としてアメリカでは大手の一つ、1984年に設立され半導体の開発環境を提供。2007年にソフトプロセッサのマイクロブレイズV7を提供し、Linuxの正式なサポートを行っている。
またピコブレイズをはじめとした色々なIPコアの提供など。ソフトエンジニア、ハードウェアエンジニア、アメリカ国内では臨時採用なども随時行われている。
またアメリカ以外の国からインターンシップをとりれるなど将来の有能な人材教育にも力を入れている。
10位 verisign
カリフォルニア州マウンテンビューに本社があるベリサインはインターネットインフラに関する事業を行う企業。
インターネット上の13個のルートネームサーバのうち2個と北米の公衆交換電話網におけるRFIDディレクトリを管理。また近年では携帯電話のローミングや、無料電話のファイアウォールの管理など幅広く事業を広げている。
1995年にRSAのセキュリティ認証部門を新しく独立する形で誕生。ベリサイン社は1998年にナスダックの株式効果を行い、2001年にはイルミネット、ガーデント、2004年にはジャンバ社の買収を行う。
11位 broadcom
1991年、カリフォルニア州ロサンゼルスで創業。半導体やエレクレトロニクスの開発製造を行う。無線およびブロードバンド通信に向けた半導体製品がメイン。
1998年にナスダック上場をし、現在では世界15か国以上で事業を行うグローバルな企業。
2011年の売り上げ高は73億円、フォーチュンのトップ500にランクインするようになったのは2009年から。2015年にはHPの半導体部門を扱うアバゴテクノロジーに買収されることが発表。
従業員数は11200人。取り扱う製品は通信ネットワークで欠かせないものとして有名。
12位 mckinsey & co
会計事務と経営コンサルタントを行う会社。2年連続でグラスドアーズの働きやすい職場トップ50にランクイン。コンサルティング業界ではサラリーがとても高いことでも有名、一般的な会計士の年収が800万円前後といわれる中、こちらの年収の高さは働く魅力の一つでもある。
またこちらの企業の魅力は従業員17000人に対して健康保険料を無料で会社が負担することや、会社指定以外の医療機関やクリニックで診察が受けられるなどのオリジナルの福利厚生がある点も特徴。
本社はニューヨーク。中堅クラスの年収は1250万円ともいわれている。
13位 Twitter
今や知らない人はいないSNSのツイッター。インフォーメーションテクノロジーを行う企業で従業員は約3千人。本社はカリフォルニア州サンフランシスコ。
ツイッターはこの業界で売り上げでトップになったことはないが、年収ではほかのSNS運営会社よりも高く、学生が就職希望する人気企業の一つ。
ツイッターはグラスドアーズの2014年、最も働きやすい企業の第2位になるなど大変話題となっている。本社を構えるサンフランシスコはアメリカ国内でもミドルクラス以上の収入がある家庭が多い。
環境のよいエリアでの仕事は従業員にとっては働きやすいのかもしれない。
14位 ebay
オークションのサイトとしてお馴染みのebay。1995年にカリフォルニア州サンノゼで設立をされ1997年に現在の社名に変更。
当初は1日に約80万のオークションの処理をしていたとも言われ、1998年には100万人以上の利用者を獲得するほどの急成長をしている。
インターネットの通信販売、オークションの運営を行い従業員は1万6千人。日本進出は1999年に日本法人を設立したがヤフオクなどのライバルに勝てず2002年に撤退。
現在は世界28か国で事業を広げ出品数が10億点以上もある世界最大級のオークションサイトとなった。
15位 ウォールマート
スーパーマーケットの事業としてアメリカ国内ではお馴染みの会社。従業員の数はパートタイムを含めると2千万人とも言われている。
ウォールマートはパート雇用がとても多く、時給の低さがよく問題視されるが中堅クラスの社員になると年収は同業者の中でも高め。
才能ややる気のある従業員はどんどん抜擢され、特に技術系のエンジニア系の職種は年収も高い。本社はカリフォルニアのブルーノ。
ITの業種だけで比較するとグーグルにも劣らないほどの高収入が期待できるといわれている。世界中に店舗を持ち日本では2007年に西友を子会社化した事でも有名。
16位 ゴールドマンサックスグループ
ニューヨークに本社を構える証券、商品先物取引行のゴールドマンサックス。従業員数は3万5千人。世界最大の金融グループとして有名で、2016年には一般消費者を対象にしたGSバンクと呼ばれるオンライン銀行の業務も開始。
主な業務は株式、通貨、不動産や金融資産の売買、資金の貸し付けなどを行う。
おもに富裕層へのプライベートバンキングとして事業を展開。アメリカ以外ではフランクフルトやロンドン、香港、サンパウロにも拠点を置く。
報酬がとても高いことでも有名だが社員のボーナス平均が6500万円もあるという話も聞かれる。
17位 アップル
iphoneシリーズでお馴染みのアップル。アメリカのインターネット、デジタル家電の製造販売やそれに関するソフトウェアの開発を行う企業。
本社はカリフォルニア州クパチーノ。設立は1976年。1974年にあたりの技術者として働いていたスティーブジョブとHPに勤務していたスティーブウォズニアックの二人がコンピュータークラブを作ったことがきっかけ。
ジョブスが好きだったビートルズのレコード会社の名前がアップルだっためにこの社名がつけられたといわれている。スティーブジョブ氏が2011年に死去して以来も新しいCEOのティムクックによりいまだ成長を続ける人気企業。
18位 マスターカード
クレジットカードの国際ブランドとしてVisaと並ぶ大企業。設立は1966年。
チェースマンハッタン銀行を中心に組織化され、その後マスターカードとして独立。2002年にはユーロカードと統合、2006年にはマスターカードインターナショナルからマスターカードワールドワイドへと社名を変更。
日本では、1970年にダイヤモンドクレジットカードがマスターカードを、国際ブランドとして採用したクレジットカードを発行したことが始まり。
1998年にはアコムがマスターカードブランドのカードを発行し、消費者金融で初めての国際クレジットカードとなる。
19位 PG &E
パシフィックガスアンドエレクトリックカンパニー、略して「PG&E」。本社はカリフォルニア州サンフランシスコ。西海岸のサンフランシスコのベイエリアを中心に天然ガスと電力を供給する会社。
カリフォルニアの南部ではサザンカリフォルニアエジソンという会社が電力を供給しているが、民間参入できるアメリカの電力やガス会社は競争がとても激しい。
2000年にはカリフォルニアの電力危機により一時は経営危機にも陥り、倒産申請をしたことでも有名。従業員の数は2万人。設立は1905年と、ほかの企業と比較しても大変老舗の企業であることも特徴の一つ。
20位 amazon
世界大手の通販サイト。設立は1994年、本社はワシントン州シアトル。ウェブサービスやECサイトを運営する会社で、一部のエリアではネットスーパーも展開。Amazonは現在アメリカ以外で運営する国はイギリス、フランス、ドイツ、カナダ、中国、スペイン、日本など合計で13国。
創業者のジェブベゾスがワシントン州でインターネット書店を開業したことがAmazonの始まり。
Amazonのサイトは1995年よりサービスが始まり1997年にはナスダックで株式公開を行っている。従業員数は88,000人。ネット通販といえばAmazonといわれるほどの知名度がある。
アメリカで人気の高給職業5選
看護師
アメリカの医療費は他国と比較してもとても高いことが特徴。医療保険に加入していない人も多く、日本のような整った医療システムがないことが特徴です。
また、クリニックでは医師によって診療費が異なり、患者さんにとってはかなり金銭的な負担になっています。そのせいか看護師の給料はとても高く、時給にすると平均3,000円前後といわれています。
研修中の看護師の場合で、時給が約1,800円前後。色々なトレーニングを積み重ね、収入を得ながら看護師の資格を取得する人も多いです。
看護師とは少し業務内容が異なりますが、ドクターのアシスタント的な業務であるメディカルアシスタントの場合は、時給が1,500円前後とちょっとだけ額が減ってしまいます。
ソフトウェアエンジニア
IT関連に仕事は世界的にもお馴染みですが、アメリカではとても高収入の職種の一つ。ソフトウェアの開発やデザインなどを行う仕事は、年間平均で800万円。
大企業に勤務する場合や個人起業家としてもできる仕事のため、働き方に色々なバリエーションがある点が魅力。
特別なスキルが必要となりますので、アメリカにはIT関連の専門学校も多く、将来のエンジニア目指して頑張っている方も大変多いですね。コンピューターは将来的にも私たちの生活には欠かせないツール。大変将来性があり、しかも自宅で働くこともできますので人気がある仕事の一つですね。
一つの仕事あたりにいくらと報酬をもらう場合や、会社から給与としてもらうなど、実績に対する評価によって収入も異なります。
医師
医療関係はどこの国でも安定した仕事の一つですが、アメリカでも医師の給料は高いことで有名です。
毎月の年収の平均額は1千900万円。アメリカ国内では5000以上の医師の求人があるなど、失業率も少ない職業の一つです。
医療関係では外科医も内科医もそれほど年収に差はないようですが、麻酔技師、歯科医、などが求人数が多いといわれています。
日本と同様に、医師免許を取得するためには高額な医学部の大学に行く必要があります。高収入を得るためには、それなりの投資が必要なのは世界どこも同じです。アメリカでは総合病院、個人のクリニックなど、日本と同様に医師の勤務先は様々です。
企業幹部職
企業の幹部クラスになると年収平均は1800万円前後。会社の運営に直接的にかかわり、自分の意見を反映させることができる力を持っています。
しかし、幹部職には責任も多く、大変ストレスになるポスト。世界的に有名な企業では海外出張をはじめ、大切な場面に参加しないといけないことも増えてきます。
企業幹部クラスの職業につくためには、その業種での実績や経歴を積まないといけません。他社から有能な人材が引き抜かれることも多いアメリカ企業では、独自の価値観を持たないと評価されないのです。
企業の幹部職に着くと、家庭との両立も難しくなる場合も多いですよね。収入に見合った分、その他の生活面には犠牲を払わないといけないこともあります。
経理コンサルタント
年収の平均は1020万円。高い人では1800万円ほどの年間収入がある人も少なくありません。経理コンサルタントはアメリカの大企業にとっては財務管理を任せる大切な職種。責任を負うとても重要な仕事の為給与面でも繁栄されています。
世界的に有名な大企業はもちろん、公認会計士や経営学修士号を持っている人を必ず雇っています。ビジネス戦略のサポートなど、洞察力が優れる人は評価されるわけです。
また、企業の経理では会社の予算や財政の管理など、収益にも影響するほど大切な仕事。経理責任者になると、アメリカでは弁護士よりも給与が高い人も多く、知識と実績が大変必要になる高収入の仕事です。
まとめ
アメリカの平均年収は日本に比べてもかなり高めとなっています。その要因は、女性の給与が日本に比べて高いという事が大きな理由の一つです。
日本では、女性の安定雇用や、給与水準をいかに上げるかという事が重要な課題の一つです。
また、年収トップ20の企業を見るとわかるように、年収設定もアメリカの方が日本に比べて高めです。アメリカは日本よりも能力主義が顕著ですので、能力に見合った報酬を得られるという特徴があります。
アメリカへの就職や転職をチャレンジする場合には、事前準備とサポートは特に重要ですので、下記記事も参考にしてみましょう。
アメリカ企業への転職人気は高まっている 企業のグローバル化に伴い、日本企業の海外進出も増加してきました。また、 …