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エニアグラムって自分の性格診断ができるらしいよ!あなたは、そんな言葉を聞いて「エニアグラム性格診断」について詳しく知るために、このページに訪れたのではないでしょうか?
エニアグラムは数ある心理的アセスメント(診断)ツールの一つです。人を特定のタイプに分類することで、その人の性格や気質といったものを分析します。
わたしは「一般社団法人 性格応用心理士」で、性格応用心理士1級を取得し、エニアグラムをキャリアカウンセリングやコーチングに利用しています。エニアグラムは単なる性格診断ツールではなく、使い方しだいで仕事における悩み解決にも活用することができます。
ここでは、エニアグラムの基礎について紹介していきます。
注意エニアグラムは科学的な調査も行われていますが、他のアセスメントツール同様「盲信する」ことは控えましょう。
エニアグラムとは?
単なる性格診断とはちょっと違う
エニアグラムの最大の特徴とは?
エニアグラムの仕事への活かし方
エニアグラム「9つのタイプ」の特徴
タイプ1:改革する人
タイプ2:助ける人
タイプ3:達成する人
タイプ4:個性的な人
タイプ5:調べる人
タイプ6:忠実な人
タイプ7:熱中する人
タイプ8:挑戦する人
タイプ9:平和をもたらす人
まとめ:エニアグラムを活用する
エニアグラム(ENNEAGRAM)とは?
エニアグラムの起源は約2000年前のアフガニスタンとされています。その後、アメリカの医学者や心理学者によって研究され、日本でも、法務省やソニー・博報堂といった大企業において人事研修に導入されています。
ここでは、エニアグラムの基礎はもちろん、仕事においてどのように活用するかについて説明します。
エニアグラムは人間の「自我・気質」の診断に用いられる
エニアグラムは一般的な性格診断というよりも、もっと本質的な深い部分である「自我・気質」を表しているとされています。
「性格」は、生まれた後の環境などの外的要因で変化するものですが、「自我・気質」は変化しません。エニアグラムは人間の”核”となる部分を診断するために用いられるツールなのです。
最大の特徴は「9つのタイプ」に分類していること
エニアグラム(ENNEAGRAM)とは、そもそも「ENNEA(=9)」と「GRAM(=図)」の組み合わせで作られた言葉であり、直訳すると「9つの点を持った図」となります。
エニアグラムは人間の性格タイプを9つに分類することができるという考えに基づいているのです。
人にはそれぞれに性格があります。エニアグラムは、人の強み弱みといった特徴はもちろん、その時の精神状態によってどのような行動をとるかといったことを、本質的な9のタイプに分けて判断することができるのです。
注意人は9つのタイプの特徴を少なからず持っています。ただ色濃い本質のタイプを持つとされています。
エニアグラムを仕事でどう活かすのか?
エニアグラムは、自分の性格(気質)を知る「自己理解」だけでなく、自分が接する人たちのことを理解する「他者理解」にも活用することができます。
自分と相手を理解することで、エニアグラムは仕事において効果的な活用をすることができるのです。
「自己理解」によって自己成長に活用する
エニアグラムにはタイプ固有の特徴はもちろん、以下ようなことを知ることもできます。
- 自分が成長するために「学ぶべきエニアタイプ」
- ストレスを受けているときに出てくる「他のエニアタイプ」の悪い点
仕事における自分の弱みを把握した上で、自分の行動を省みたり、成長方向のエニアタイプを参考にして行動を改善していくことで、自己成長を促すことができるのです。
例えば、わたしは「タイプ9(平和主義)」ですが、会議などで発言を求められることにストレスを感じます。それは、発言することで会議のバランスを崩す(「こいついきなり何言ってんだ?」とか)ことを恐れているからです。
このことを改善するためには、成長方向である「タイプ3(達成する人)」のように、恐れずに発言することが必要となります。
「他者理解」によって職場の人間関係を円滑にする
エニアグラムでは、相手のことを知る「他者理解」によって、人間関係のトラブルを未然に防ぐこともできます。
エニアグラムはタイプ別に、怒りやストレスを生むポイントが違います。つまり、職場で人と接するときには、相手のタイプを考慮した上で接することで、トラブルが発生しにくい関わりもできるのです。
また、タイプ別に、やる気が出るポイントも違います。上司として部下と接するとき、部下の成長を促すような関わり方をすることで、組織力の向上も図ることができるのです。
例えば、「タイプ7(熱中する人)」の部下の場合は、仕事は捌ける人が多いですが、計画倒れになるケースが多くなりがちです。上司としては、部下に仕事の計画を建てさせて定期的なフォローをする必要があります。
エニアグラムタイプ別の特徴
ここからは、エニアグラムのタイプ別の特徴を紹介します。それぞれの特徴を理解しつつ、「タイプ診断」テストなどを活用して、「自己理解」や「他者理解」に活用していただければ幸いです。
注意タイプ分類の名称に関しては、「THE ENNEAGRAM INSTITUTE」の表現を使用させていただいております。
エニアグラムタイプ1【改革する人(reformer)】
「完全主義的」な一面を持り、厳しさを感じさせるという特徴があります。
タイプ1は、「こうあるべき」といった自分が信じている「正しさ」を持っています。そして、その道を極めようとして完全主義的な行動をします。組織においては、その完全さを周囲の人にも求め、相手をコントロールしようとしてしまうことがあります。
タイプ1は「改革者」としての一面を持っており、旧来の仕組みや伝統に疑問を持って、今の現状よりももっとより良いものへと改革を進めようと行動します。改革も淡々と取り組み、一旦の目標を達成したとしても、さらに高い目標を掲げて達成しようとします。
エニアグラムタイプ2【助ける人(helper)】
よく人の面倒をみて、優しく柔らかい印象があります。基本的な行動は「助ける人」の言葉通り、他者にとても親切に接っしながら”癒し”を与えます。
自己犠牲を厭(いと)わず、困っている人を助けることで自分の気持ちが満たされることを感じます。人からの感謝がエネルギー源なのです。
ただ、手助けする相手を、自分より弱くて困っている人だと判断してしまうこともあります。タイプ2が部下を持つリーダーの場合、ついつい手助けをしてしまって、結果的に部下の成長を停滞させてしまう関わりをしてしまうこともあるのです。
タイプ2は、仲間意識が強く気配りも上手なため、人付き合いが上手という特徴を活かし、チームにも溶け込みやすいでしょう。
エニアグラムタイプ3【達成する人(achiever)】
「達成者」という名の通り、成功というゴールを目指して躍進します。仕事も手際良くこなす人が多いという特徴があります。
タイプ3には、他の誰よりも優れた結果を出して、「認められたい」という根源的な欲求があります。自分が組織にとって「価値のある人間」であることを認めて欲しいのです。
ただ、あまり目立たない地味な仕事に対しては、極端にやる気を失いがちです。また、ファッションなどにも気を使い、周囲の目を気にする傾向にあります。
意欲的なタイプ3は、新しい課題に対してもモチベーション高く意欲的に取り組みます。活動的で、業務報告などのプレゼンテーションも得意という特徴があります。
エニアグラムタイプ4【個性的な人(individualist)】
芸術家肌で独創的なアイデアに富み、自己表現を好みます。
タイプ4は、自信を他者や社会などに合わせるのではなく、「自分らしく」行動することを重視します。外見には特徴が現れやすく、人と被らない独特なファッションをしており、髭を生やす男性も多く、パッと見で「あの人、タイプ4じゃないか?」と思うこともしばしば。
独創的な発想をすることが多いため、仕事ではデザインや広告系、美容師や研究者といったものが適していいます。いわゆる「天才」や「カリスマ」に多いエニアグラムタイプでもありますが、実は傷付きやすく繊細でもあります。
「今、ここ(=現実)」から距離を置く傾向が強いため、タイプ4と接する場合には、現実と向き合わせることも時に重要となります。
エニアグラムタイプ5【調べる人(investigator)】
論理的な思考の持ち主で、冷静に物ごとを分析します。メガネの人が多く、外見は知的ですが、クールでドライな印象を与えることもあります。
タイプ5は、頭で考えることを主とした「ヘッドセンター(頭脳タイプ)」です。他者と積極的に関わるタイプではなく、コミュニケーションは希薄な人が多いという特徴があります。
事実に基づいた分析が得意で、理論の追求や問題の本質などを究明することを好みます。学者や研究者に多く、粘り強く物ごとの本質を調べます。
タイプ5は、人と話している間でも思考し続ける人が多く、どうしても相手に無愛想な印象を与えてしまいがちです。
エニアグラムタイプ6【忠実な人(loyalist)】
日本人に最も多いとされるタイプです。誠実で忠実な人柄で、慎重に物ごとを進めます。
タイプ6は、心の奥に不安や怯えが湧いていること多く、自分がいる環境が安心・安全であることを重要視します。仕事においても、個人事業主などのリスクがある働き方よりも、安定した企業に所属していることを望みます。
特に大きな組織に属することを求め、指示・命令を受けたことに対しては、忠実な行動を取って完遂します。反面、自分から行動をすることには不安を覚えるため、ブレーキを踏みながら安全運転で行動をしがちです。
タイプ6は、組織においては、責任感が強く協調性を重んじるという特徴を活かして、着実に一歩づつ結果を出していくでしょう。
エニアグラムタイプ7【熱中する人(enthusiast)】
明るい社交家の人が多く、陽気で楽天的です。仕事などの処理能力は高く、ほとんどの事ができてしまうという特徴があります。
タイプ7は自分自身があまり不快感を長引かせないため、人に対しても明るく振る舞うため、警戒感を与えず、他人とすぐに仲良くなれます。仕事においては、本人も感じている「万能性」を発揮し、前向きな行動力も相まって様々な成果を上げるでしょう。
ただ、その万能性故に、あらゆる楽しそうなものに手を出しがちです。同時に複数のことをこなしながらも、7割くらいで飽きて中途半端に終わることもあるので、その点は注意が必要です。
エニアグラムタイプ8【挑戦する人(challenger)】
起業家やリーダーに多いタイプです。組織を牽引し、時に大胆に行動をします。
俗にいう「親分肌」であるタイプ8は、他者からのコントロールを受けたくないという欲求があるため、他者をコントロールしようとします。そのため、つい攻撃的な発言をしてしまうこともありますが、自分の仲間を必ず守るという強い気持ちを持ち合わせています。その気持ちを相手に伝えることが苦手なため、優しい仲間関係を築けずに悩んでしまうこともあるのです。
また、「挑戦する人」そのままに、ピンチに強く、プレッシャーの掛かる逆境の局面では早い決断と行動力で難局を乗り越えます。言うべきことをはっきり言い、竹を割ったような性格の人が多いのがタイプ8なのです。
エニアグラムタイプ9【平和をもたらす人(peacemaker)】
俗に言う「癒し系」のタイプです。おっとりとした外見で、包容力があります。
タイプ9を悪く言えば「優柔不断」です。自分が決断することでバランスや調和が崩れてしまい、相手が離れていくことを恐れます。そのため、他者の意見に合わせることが多くなりがちです。
自分の主張をすることは苦手ですが、他者の様々な意見を聞くことは得意であり、先入観をもたずに人と関わるといった特徴があります。そのため、会議などでも極力多くの人の意見を取り入れた最適な答えを見つけようとします。
ただ、頑固な一面も持っており、自分の意見を曲げずに極端に拒絶の意思を示すことがあります。また、人知れずストレスを蓄積し、一気に爆発させることもあります。
まとめ:エニアグラムを活用する
エニアグラムの基礎について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
エニアグラムについてお伝えしてきたことは以下の通りです。
エニアグラムを活用することで、自分自身の理解を深めることはもちろん、接する相手を9つのタイプからある程度「見立てる」こともできるようになります。
自己成長や対人関係を円滑に進めるために、エニアグラムの診断を受けてみてはいかがでしょうか?
・自分の「性格説明書」9つのタイプ:安村明史 著
・9タイプ・コーチング:安村明史 著