【就職体験談】プロになる夢に区切りをつけて別の道に進んだ人たち

夢をあきらめても夢に打ち込んだ経験は仕事に生きる

あなたは「夢」に向かって人生をかけて取り組んだことはあるでしょうか?

夢を叶える人もいる中で、夢を果たすことができずに諦めることを選択した人たちもいます。夢を諦めたとしても、そのための費やした時間で得た経験は必ず何かに繋がります。

今回は、特にその道のプロを目指していた人たちが、夢に区切りをつけた後にどういった道に就職し、どう感じたのかを就職体験談という形で紹介します。




【作家】の夢に区切りをつけたA.Hさん

作家を目指すのをあきらめた理由

結婚するのをきっかけに夢に区切りをつけました。新人賞などの応募に関しても、結果がでなかったので諦めがつきました。

接客や企画をする仕事に就職

冠婚葬祭の仕事で、主に婚礼関係の仕事をしていました。フロントで接客することが多く、また、フェアの企画などもしていました。

就活はとにかく企業調査と面接対策

就職先を選ぶにあたって、地元の会社であり仕事の内容に興味が持てるかどうかで徹底的に調べました。県外にいたので、主にネットで調べてエントリーシートを送りました。

最大の壁である面接に感しては、どんな質問がくるのかをあらかじめ予想して答えを考え、それを友達や兄弟にチェックしてもらっていました。

面接は事前の想定質問とほぼ同じだった

面接時の質問と回答
Q1.学生時代にやってきたことと、何に一番興味があるのか?
A1.学生時代にはみんなでファッションショーを企画していたので、そのことを絡めて話しました。

Q2.最近驚いた出会いは?
A2.直前に体験した見知らぬ人との出会いについて話しました。

Q3.趣味はなんですか?
A3.作家を志望していた時期もあり、文章を書くのが好きです。

作家の夢にはどう折り合いをつけた?

作家の夢もきっぱりと諦めることはできないので、押し入れの中に一時的にしまってある感じです。長い期間追いかけてきたので、今さら止めることが難しいです。

就職したこと自体は間違いではない

仕事については満足しています。作家を目指すにしても、それだけで生活するのは難しいので他に仕事を持つなら今の仕事しかないと思っています。




【ファッションデザイナー】の夢に区切りをつけたK.Mさん

デザイナーを諦めた理由

まずお金の問題です。もともとファッション業界で働きながらデザイナーを目指していましたが、働いても働いても下積みの給料ではとても生活していけませんでした。

それから親に心配をかけている思いがあったので決意してやめました。

就職先は事務職

就職先は普通のOLです。ファッションとは全く関係のない会社で事務仕事をやっています。

就活はファッション系からは距離を置いた

とりあえずネットや就職活用の雑誌などを見て、片っ端から応募しました。それから親や知り合いにも就職活動中であることを伝えてお願いしました。

髪の毛はまず黒くしました。それまでのファッション業界では派手であることは良いことだったのですが全部やめて地味に変えました。

夢を諦めた理由も確認された就職面接

面接時の質問と回答
Q1.前職は何をやっていましたか?
A1.ファッション業界で主にデザイン補助などの下積みがメインでした。

Q2.なぜファッションデザイナーをあきらめたのですか?
A2.下積みをしながらいろいろと経験しましたが、私の力ではこの夢は果たせないと思ったからです。

Q3.夢をあきらめたことに後悔はありませんか?
A3.後悔はありません。生きていくためにもやはり期限が必要だと思っています。

ファッションデザイナーはもう目指さないのか?

夢を諦めずに成功した友達を見るとうれしく思います。でもそれはほんの一握りでほとんどの人が芽が出ないか転職しているのでもう後悔はないです。

夢だけでは生きていけない事がわかった

大人になるということはこういうことかと日々感じております。夢だけでご飯は食べていけません。お金が必要です。

夢を捨てたと言われるかもしれませんが、私は生きていく道を選んだまでだと思っています。この道を選んだことに後悔はありません。




【プロサッカー選手】の夢に区切りをつけたJ.Hさん

プロスポーツ選手を諦めたのはケガが原因

腰をケガしてしまい、手術をしても完治はしないということで、現役の選手としてやっていくことを断念するしかなかったためです。

就職先は広告代理店

就職したのは中古車の週間雑誌を作る広告代理店です。出版だけではなく、ネット掲載も含めての新規顧客開拓のための営業やルート営業をしています。

一般的な大学生の就活準備を行った

求人雑誌やネットで調べたり、就職フェアなどのいくつもの企業が集まって説明会をしているところへ足を運びました。

もちろんの事ですが髪色を黒色にし、身なりを整えました。面接に備えて、どういった話しをするかを頭で組み立てました。

雑談から夢についての質問が増えた面接

面接時の質問と回答
Q1.今までになりたかった将来の夢はありますか?
A1.プロサッカー選手になりたかったです。

Q2.なぜその夢になろうと思ったのですか。
A2.幼稚園の頃にサッカーを始めてからずっとなりたかったためです。

Q3.なぜその夢を断念したのですか。
A3.ケガをして現役は引退しなければいけなくなったためです。

サッカー選手の夢は完全に諦めた

ケガが治っていないですし、体力も低下していっているので選手の夢は諦めました。今後何かしらの形でサッカーには携わってはいきたいと思います。

将来的には独立起業したい

サラリーマンだけにはなりたくないと思っていたので、働き始めてからも色々と苦難がありました。将来は独立して自分でサッカーに少しでも関わるような会社をやりたいです。




【ダンサー】の夢に区切りをつけたS.Aさん

ダンサーの夢を諦めた瞬間

27歳の誕生日を迎えた時に、ふとダンサーを夢見て戦っている周りの仲間たちの年齢が、20歳前後の子達ばかりとなり潮時かなと思いました。

また、同年代の周りの友人・知人達がほとんど結婚していくのに私は独り身で、このまま独り身だった場合ちゃんと就職をしないと暮らしていけないと思いました。

経理の仕事に就職

現在はIT関係の会社の経理部で、主に取引先への請求書を作成したり営業のアシスタント業務や会長の秘書のような業務もしています。

以前の経理職経験をもとに同業種を探した

以前、派遣で経理の仕事をしていたことがあったので、簿記の勉強をしながらリクナビネクストやハローワークに登録して経理の仕事を探しました。

27歳で初めて正社員で働くというのはかなり遅いしハンデになると思ったので、それまで夢に向かって走ってきたひた向きさと、一つのことを成し遂げようとする部分を強調しようと面接の準備をしました。

面接では夢の区切りについては質問を受けた

面接時の質問と回答
Q1.もうダンスはやめるのですか
A1.今まではダンス中心でダンスのお仕事をさせて頂く機会もありましたが、これからはそれ以外の仕事に打ち込んで趣味の範囲でダンスを続けていきたいと思います。

Q2.簿記の勉強はしていますか。
A2.勉強しています。次の試験を受けられるよう、仕事と並行しながら勉強を続けていきたいと思っています。

Q3.小さい子供がいて時短勤務の社員がうちにはいますがそれについてどう思いますか?
A3.働く女性であれば子供ができて時短社員になることはあり得ることだと思います。私もいつかそうなる日がくるかもしれないし、今は時短社員の仕事量をカバーする順番だと思って積極的にサポートしていきたいです。

ダンサーの夢は完全に諦めたのか?

一度ダンス漬けの日々から一歩引いてみると、思っていた以上になんてことなく過ごせている自分がいてきっぱり諦めることができました。

現在の仕事には満足

仕事に責任も感じるけどその分やり甲斐も感じています。その結果として生活していくには十分のお給料が貰えているので更に頑張ろうと思えます。




【プロスノーボーダー】の夢に区切りをつけたT.Tさん

スノーボーダーを諦めた理由

スノーボードにはプロアマ混合で3位以内に入賞すればプロになれるという大会があるのですが、その大会で自分の能力の限界を感じたからです。

運転経験を生かした職業に就職

トラックの運転手で、南は宮崎、北は青森まで陸がつながっていればどこにでも行くような仕事です。大型、中型などトラックの大きさも色々あります。

就活はとにかく免許取得に時間を割いた

トラックを乗るには普通免許以外に大型免許などが必要なので、教習所に大型免許をとりに行きました。私の場合は合宿でとりました。

やはりトラックに乗る仕事ですし、様々な種類のトラックがあるとの事だったので、どのトラックでも乗れるように免許をとりました。

面接はオーソドックスな質問のみ

面接時の質問と回答
Q1.長距離の運転はよくしてましたか?
A1.スノーボードでスキー場まで1人で6時間~8時間ほどかけて運転していっていたので、長距離運転は全然大丈夫です。

Q2.土日祝は不定休ですが大丈夫ですか?
A2.そこまで抵抗はありません。上手く対応したいと思います。

Q3.トラックに乗った経験はありますか?
A3.長距離の運転手ではありませんが、過去に配送の仕事はした事があったので中古型レベルのトラックは乗ったことがあります。

プロスノーボーダーは完全に諦めたのか?

もうプロの夢は追いかけていませんが、今現在でもスノーボードには毎年行っています。趣味として楽しんでいます。

今の仕事は自分に合っている

スノーボードに行く時には常に車も運転しており、もともと運転好きだったので、今の仕事は自分に合ってて良かったと思っています。




まとめ:プロになる夢に区切りをつける

今回は、プロスポーツ選手やダンサーや作家など、努力に加えてセンスや運といったものも重要なジャンルに向かって取り組んでいた人たちの就職体験について紹介してきました。

努力だけではどうしようもないことを目の当たりにしても、しっかりと自分の夢との折り合いを見つけながら、新たな道を進んでいるという姿は何らか響くものがあります。

あなた自身も、子供の頃から何らかの夢や目標を持って過ごしてきたと思います。例え自分にとって些細な夢であったとしても、熱中していた時期があり、そこから多くのことを学んだと思います。

そのような経験を、今後の人生に少しでも生かしていけると最高ですね!