26歳で人事職への転職を目指して保育園から教育業界へ未経験転職

26歳で保育園の経理職から憧れの人事職へ転職

今回の転職体験談の主人公は26歳の女性。前職は保育園で経理担当として働いていました。人事職として採用されたはずが、入社すると経理職を任じられて希望と違う業務を行う日々でした。

26歳での初めての転職は、ずっと諦めきれずいた人事職への転職でした。

保育園 経理
【転職後】教育系 人事



経理から人事へ転職

保育園から異業界転職




パワハラやうつ病者が増える職場に危機感を覚えて転職を決意

前職では保育園を運営する企業で経理をやっていましたが、毎日夜10時まで残業するような状況でした。

また、日常的にどんどん人が辞めていくので残った人間に負担が掛かり、上司は部下へのパワハラが当たり前といった職場環境でした。

そんな中、同じ経理の先輩が重度のうつ病になり、休職した挙句失踪をしてしまうという騒動が起こりました。また、運営している保育園の園長が大事なイベントの当日に突然音信不通になり失踪する事件まで発生しました。

このような状況下では自分もみんなの二の舞になると感じ、転職を決意しました。

前職の保育園の経理の仕事内容

運営している保育園の小口現金管理、保育園事務の方への事務指導、補助金申請処理、本社の小口現金管理、交通費管理などの経理全般に加えて、管理業務も担っていました。

転職後の教育業界の人事の仕事内容

人事職としての総合的なお仕事を行っていました。勤怠管理、社会保険事務、面接対応、転職エージェントや求人広告媒体管理といった業務です。

26歳で初めての転職活動はMSjapanなどの転職エージェントを利用

初めての転職活動だったのと、広告媒体のみでは自分が望む職種の求人を探すのが困難と考えて、転職エージェントサービスを利用しました。実際に登録したサービスは以下の3つです。

いずれの転職エージェントサービスも、電話で登録後の面談を行いました。最終的に「MSjapan」の紹介求人に内定をいただき、無事に転職できました。

地域特化の非公開求人のおかげで転職先が見つかった

最終的に入社した会社は、indeedやリクナビNEXTといった転職サイトに積極的に求人を出している会社ではありませんでした。

ただ、私が登録したエージェント(MSjapan)は地域に根差している会社だったので、そのエージェントにだけは求人を出していたおかげで紹介してもらえました。

他の転職エージェントでは、面接の感想を送るのが少し遅れただけで「あなたにはもう紹介できない」と一方的にサービスを打ち切る会社もありました。

【転職活動のポイント】転職エージェントによって求人の内容は変わってくる

転職エージェントサービスは、各社で所有している求人情報に違いがあります。

大手の転職エージェント「リクルートエージェント」「doda」「JACリクルートメント」だけで、転職市場のかなりの求人を所有していますが、それ以外の転職エージェントでも独自に開拓した求人情報を持っています。

自分が目指している業界や職種に合わせて、複数の転職エージェントに登録することをオススメします。

転職サイト絞り込み検索補足選択する6項目は「希望地域」「年齢」「性別」「雇用形態(現職と希望)」「希望職種」です。

転職先への希望条件は休日と職種が絶対条件

前職の退職理由には勤労条件の厳しさもありましたので、労働時間の改善は重要でした。また、やりたかった「人事職」というのも譲れない条件として転職エージェントさんに伝えました。

  • 週休二日であることと、残業時間が常識の範囲内であること
  • 「人事職」であることは絶対条件
  • 勤務地が家から近いこと(毎日の通勤も精神的に負担になりかねないため)

最終的には2社から内定をもらいました。転職先の企業は、家から近く業種も教育関連だったので関心があり、職種も第一志望の「人事職」を満たしていたので、入社を決意しました。




転職活動は60社に応募!面接日の調整に最も苦労した

前職は過酷な会社だったので、休まないことが前提となっており有給を取るのに苦労しました。書類選考は10社通過したので、面接の調整が難しかったです。

基本的には仕事終わりに採用面接に行っていましたが、最終面接は社長が対応することもあり、どうしても平日の日中に休みをとる必要がありとても苦労したのを覚えています。

退職交渉は1ヵ月ほど掛かりましたが、「自分は人事にどうしてもなりたく人事職として採用してくれる会社に内定が決まったので退職したい」と伝え、円満に退職することができました。

【応募会社数】60
【書類通過数】10
【一次面接通過数】2
【内定社数】2

採用面接では自分が会社にとってどう役立てるかを説明

退職した理由は過度な残業や職場環境の悪さではありましたが、そういったことを前面に押し出すのではなく、あくまで「人事職として働きたい」という前向きな姿勢で臨みました。

Q1.なぜ人事職につきたいのか?
就職に苦労してきたので、採用職に携わって人材活用の面から経験を活かして御社に貢献したい
Q2.前職の退職理由は?
人事職として採用してくれたはずが、入社したら経理として就業することになったから
Q3.教育業界はこれから衰退すると思うか?
少子化の煽りは確かに存在するが、それが直接衰退に起因するとは思えない
Q4.転職で譲れない条件は何か?
転職した理由にも直接的に関わっている「人事職」に就くこと
Q5.出身大学を受けた理由は?
その大学の該当学部の勉強に関心があったから

転職後は人事職に携わり労務環境も改善された

転職して良かった点は、週休二日になったことや家から近いこと、何よりも希望の職種である人事職につけたことです。

前職より職場の雰囲気は良く、人がどんどん辞めるということはありません。また、きちんと教育係がおり、有休休暇も取得しやすくなっています。

転職して悪かった点は給料が若干下がったことで、310万円から300万円に下がりました。

希望の人事職に転職できたのは前職で経験を積んでいたから

26歳での初めての転職がうまくいったのは、人事職につきたいという「自分の軸」を貫き通したからだと思います。

また、前職では経理職に加えて管理部門の仕事もやっており、人事に関係する業務も行っていました。前職の経験がそのまま転職先でも活かせることをアピールできたことが決め手だと思います。

まとめ:希望の職種に転職するには

今回の転職体験談は、自分が希望する職種に転職したいと願う人にとって参考になる体験談でした。どうしても就きたい職種のために、60社もの企業に応募できたのは転職エージェントの助力もあったことでしょう。

転職は就職の時以上に、求職者と採用企業側とのマッチングが重視されます。そのため、転職の際には以下の点に注意しましょう。

  • 志望先の企業の職種とのマッチングをしっかり伝える
  • 自分の経験と乖離がある場合は、やる気など前向きな姿勢も強力な武器になる
  • 転職は縁とタイミングもあるので、定期的な求人調査と応募を意識する

マッチングが低い「完全未経験」求人は、採用率も低くなります。業務や業界との関連性を高める資格取得や知識補充なども意識しましょう。