23歳で営業職から事務職へ異業界・異業種転職
今回の転職体験談の主人公は23歳の女性。前職ではカラオケ店で店舗運営スタッフとして従事していました。
カラオケ店特有の不規則な勤務に苦しみながらも頑張っていましたが、職務待遇の不平等さを味わって転職しました。
会社の既存社員への待遇の不満がつのって転職
前職ではカラオケ店での店舗運営スタッフをしておりました。性格は真面目ですが、かなり頑固で納得できないと先に進めないタイプです。
カラオケ店は1日の勤務時間が長く、休みも月に決められた回数与えられないことが増えていました。また、日勤夜勤が交互に組まれていたので体調不良が長いこと続いていました。
人間関係は良好だったが待遇不平等には耐えられなかった
体調に不安はありましたが、上司や同僚には非常に恵まれていたのでなんとか続けていました。しかし、ある年から、新入社員に対してだけ「夜勤無し」「勤務時間の短縮」などの、既存社員が不満に思っている点の緩和をはじめました。
このことで会社に対して不信感しか持てなくなったため、23歳で転職を決心しました。
転職先は異業界のIT系で未経験の事務職
異業種ながらも現在の仕事を選択した理由は、以下の通りです。
- 残業が少ない
- 土日祝が休み
- 一定期間働けば正社員になれる
接客業を長いことしていたこともあり、オフィスで働くことに憧れてもいました。
飲食系の激務を改善できるような企業を探した
転職の際の希望条件は以下の通りです。全て前職では叶うことがなく、体調不良の原因にもなった点です。
- 夜勤がないこと
- 決まった曜日が休みなこと(できれば土日祝が休み)
- 残業が少ないこと(1月30時間程度が希望)
給与面は妥協しました。最低限暮らしていけるだけあればとりあえずいいかなという考えでした。
転職サイトに複数登録しエン転職で転職決定
転職活動自体は在職中に行っており、転職サイトとして以下の3つに登録しました。
結果的には「エン転職」で応募した求人で内定しましたが、給与待遇はかなり悪くなったので、もう少し転職先について熟慮する時間も持つべきだったとも思っています。
転職活動は順調に終了したが退職まで4ヶ月かかった
転職志望先の企業を決めるのに最も時間がかかりましたが、1社で内定を得られたこともあり、2週間で転職活動は終了しました。退職に要した期間は4ヶ月です。
退職交渉に際しては、直属の上司(店長)に転職活動を始める2か月前に「今年中には退職します。」と伝えました。
理由を聞かれ、最初は体調不良の点を伝えたところ、本部での勤務を勧められましたが、新入社員に対する会社の対応に不信感しか持てないことを伝えたところ退職に納得して頂けました。
【書類通過数】1
【一次面接通過数】1
【内定社数】1
夜勤明けに中途採用面接を行うという過酷日程だった
在職中に転職活動を行っていたため、夜勤が終わった後に少しだけ仮眠を取って昼間に面接へ伺い、また夜勤へ行くといったことがあったのが辛かったです。
日勤の日に面接が被らないように調整することはできましたが、休みは直前まで分からなかったので夜勤の日に入れるしかなく、なんとか無理をしていきました。
面接の日程調整の連絡も全て自分で行っていたのは辛かったです。転職エージェントというサービスがあるのを当時知っていれば利用していたかもしれません。
転職活動で最も苦労したのは退職交渉だった
退職交渉はとにかく苦労しました。会社へ不信感を持っているということはあまり伝えたくはなく、できれば円満に退社したかったです。
ただ、当時は私のように不信感を持って会社を辞めた人が多く、なんとか辞めさせないよう本部勤務や勤務時間の短縮の話を出されてしまいました。
受けようかとも思いましたが、本部勤務になっても店舗への異動は起こりえることでしたし、「勤務時間の短縮も、どうせその場しのぎで言っているだけなのでは…」と感じてしまい、結局、会社への不信感について伝えてしまいました。
異業種転職だったが面接の質問は一般的だった
未経験職への転職でしたが、中途採用面接ではその点は深掘りはされませんでした。
A1.カラオケの店舗運営スタッフとして、受付・調理・給仕などの基本業務から、POP作成・予算売り上げ管理・人件費管理・シフト管理・スケジュール管理を行っていました。
Q2.転職をしようと思った理由は?
A2.夜勤や勤務時間の長さにより体調不良が続いており、このまま長いこと続けるのは厳しいかと思い、転職を決意しました。
Q3.この企業を志望した理由?
A3.詳しくは覚えていませんが「貴社に入れば知識を増やして成長できると思った。」といった内容を伝えました。
規則正しい勤務で体調は回復!ただし給料は激減
転職後は交代勤務もなくなり、体調が非常によくなりました。前職勤務中は、少なくとも月に1回は片頭痛が起こっていたのですが頻度が少なくなりました。
ただ、ボーナスがなくなったことはマイナスポイントでした。給与は最低限でいいと考えていましたが、ボーナス無しはなかなか厳しいものがあります。手取り額が350万円ほどから約220万円になりました。
面接で前向きな姿勢を見せてアピールした
履歴書は手書きだったので、丁寧に書くように意識しました。文字だけでいい印象を与えることは難しいですが、悪い印象を与えることは簡単だと思ったからです。
あとは業種に興味があることを分かってもらえるように、勉強するならどんな教材を使うべきかなどの質問をしたことも前向きな印象を与えたと感じています。
未経験での転職ではとにかく求人探しに注力
未経験者でも応募可能なところをまずは探しました。面接までに少し勉強してから臨もうかと思っておりましたが、時間がなかなか作れずできなかったので、面接時に素直に知識が全くないとお伝えしました。
見栄を張って「少し知識がある」などと言わなくてよかったと感じています。ボロが出て困るのは自分なので…。
まとめ:異業種への転職について
異業界や異業種への転職の場合は、とにかく「求人があるか否か?」が最初にして最大のハードルです。
未経験職への転職の場合は、「本当にそれをやりたい!」といった明確な方向性があれば求人も探しやすいのですが、「前職と同じ仕事は嫌だ!」といった気持ちが先行しやすいため、どうしても転職活動のスタートでつまづきやすくなります。
現在の職場環境が過酷な場合は、転職を急ぎたくなる気持ちが湧くのはわかります。ただ、後々後悔しないためにも一度キャリアについて考える時間も意識的に持つようにしましょう。