30代でニート状態の人たちの就職体験談
30代になってニート状態になっていると、なかなか就職意欲が湧かなくなり行動をするのが億劫になりがちです。しかし、30代を過ぎると両親の年齢も高くなり支援などもしだいに受けにくくなります。
家族や親戚も表面には出さないかもしれませんが、心のどこかでは不安を大きく抱えいてる可能性も高い年齢です。
ニートとはいっても、その状態になるには様々な理由があります。一度は就職したものの、何がしかの理由で退職をした後に就職せずにニート状態になる人もいるでしょう。
今回は、30代でニート状態に陥っていた人たちの就職活動体験について紹介していきます。
【32歳男性】ニート歴1年のJ.Wさん
【30歳男性】ニート歴5年のS.Tさん
【34歳男性】ニート歴2年のK.Nさん
【31歳男性】ニート歴2年のA.Rさん
【30歳女性】ニート歴2年のK.Bさん
まとめ
30代にして就職経験のないJ/Wさん
この歳になってまでバイトしか経験がなくて就職してないのはマズイし、就職しないといけないと考えるようになったため就職活動を始めました。
日常生活で関わりのあったお店に就職
就職した職業はスーパーの青果物の販売員です。バイトならば昔からやっていたから、知ってる業界で安心感はありました。
就職後に働いてみての感想
社員として働くことは初めてで、最初は仕事についてくのに大変だったけど、やっていくうちに慣れてきて今じゃ楽しいの一言ですよね。
面接はオーソドックスな質問のみ
A1.良く御社で日常的に買い物をしていて、いい雰囲気の会社だったから。是非会社に貢献できるように頑張ります。
Q2.どういう場所に配属されたいか
A2.配属先は自宅から通える場所ならどこでも大丈夫です。
就職活動前に自ら準備したこと
応募先のスーパーの事を情報収集したりしました。また、図書館に行って面接の仕方とか履歴書の書き方などを本を読みながら準備しました。なんせ初めての事だったので活動は大変でした。
働くことは負けだと思っていたS.Tさん
お金も無くなってきており、食べていくためにも職種を選ばずにすぐにでも働きたかった。働かざるもの食うべからず、口うるさく両親から罵られる圧力だらけだったため就職を決意しました。
仕事は幅広い総合職
仕事は総合職です。表向きはですが、役割分担制、福利厚生皆無、理不尽4K職場と地獄のような環境でした。地域密着型らしいとのこと。細かくはふせさせていただきます。
ブラックすぎて働く虚しさを再度痛感
働いてはみたものの、まじめに取り組むだけ無駄。くさるだけだって。パワハラすごいし、ただのいじめ産業です。潤えてるのは上様だけ、あとは家畜扱い乞食と一緒。アルバイトの学生より給料が安いなんてバカげてる。
やる気や気合のみを確認された面接
A1.どうしていいのかもわかりませんが頑張ります。
Q2.己を磨いてみなさい。一つの社会勉強ですよ。
A2.雇ってもられるのなら、プライドなんてものないけど、裸一貫で勝負してみます。
就活の基本がわからないので自分で調査
なにせニートですから、準備できるものほとんどないです。最低限しっかりとあいさつできるぐらいの発声練習をしましたね。
あとは、今まで書いたことがないけど『履歴書』『職務経歴書』は、就職や転職本をAmazonで購入して作成しました。スーツも持っていなかったので面接のために初めて購入しました。
唐突にニートの現状に不安を覚えたK.Nさん
そろそろ働かないとまずいかなあと急に感じた。焦りが出てきた。金銭的にも苦しくなってきて、この先生きていくことにものすごく不安が強くなったので働くことを決意した。
人生初めての福祉系の職業に就職
福祉関係の職業で、介護老人福祉施設にて生活介護職員。入所者約80名の比較的大きな老人施設。食事介助や入浴介助などがメインの仕事です。
久々に働いてみて充実感を得られた
初めての職種でしたが、今までにないやりがいや楽しさがありました。入所者との触れ合いは心の充実感を得るきっかけにもなりました。
「私が」できることを確認された面接
A1.求人票を見て、こういう人を支援する仕事もあるのかと興味を持ったから。
Q2.あなたはこの施設でどんなことができますか?
A2.施設の一員として一つの歯車となって、上手く施設が運営していけるようになりたいです。
Q3.この職場でどんなことをしてみたいですか?
A3.自分に与えられるであろう役割をしっかりと果たしていきです。
とにかく業界のことを徹底的に調べた
福祉や介護系といった仕事は大まかなことしかわかっておらず、この仕事の特徴、特色を調べました。応募先の施設については特に念入りにインターネットで調べました。
また、職業の特性や適職診断などもやってみて、福祉職に関係のある資格のことを調査しました。
親からの支援で生活していたA.Rさん
父親からはお小遣い貰っていましたが、色々と欲しいものが出来てそれらを買うお金が欲しくて働こうと決意しました。
テレアポに就職が決定
テレホンアポインターです。ケーブルテレビの営業の人から電話がかかってきてお客様の情報などをパソコンで入力する仕事です。
緊張していたが過ごしやすい職場だった
テレアポは閉鎖的なイメージがあったのですが、意外とアットホームな職場で男性職員と女性職員の部屋も分けられていて暇なときは会話しながら仕事できるので良かったです。
人と関わることを特に確認された面接
A1.ニートではありましたが、人と接することに特に抵抗はないので問題ありません。
Q2.パソコンで入力作業になりますがパソコンの入力は出来ますか?
A2.この数ヵ月間タイピングの練習してたので大丈夫です。
Q3.家からはどのように通ってどのくらいかかりますか?
A3.自宅からはバスで直接通うことができます。所要時間はだいたい40分くらいです。
必要なパソコン操作を練習して準備
テレホンアポインターの仕事についてネットや雑誌で調べまくり、電話以外にもPCのスキルがあったほうがいいことがわかりました。
なので、兄からパソコンを譲ってもらいタイピングの練習をしました。ブラインドタッチが出来る様になるまで練習しましたね。
新卒の会社を退社以降働き損ねたK.Bさん
実家に住んでいて母親と姉の収入に甘えていたが(父は離婚して家を出ています)、姉に散々就職しろと言われ続けていたものの、動かない私に嫌気がさして家を出て行ってしまった。まもなく還暦を迎える母にいつまでも甘えることはできないと思い、就職を決意した。
保険会社の営業職に就職
保険会社の個人営業を担当することになりました。主に損害保険を扱っていたが生命保険・傷害保険等、一通りの保険商品を扱いました。
まずは親戚の家を回り保険内容の説明、納得してもらえたら契約作業。それに伴う事務処理。その親戚の知人を紹介してもらって顧客を増やしていった。
しだいに仕事に慣れることができた
ダラケタ生活から急に週5日フルタイムの仕事は最初はつらかった。しかし保険会社だったので最初は研修期間がありリハビリにはちょうど良かった。
最も確認されたのは空白期間のこと
A1.知人の紹介だったので、主にそれを話した。
Q2.無職期間について(無職の理由・その期間やっていたこと)
A2.新卒で就職した先が急激な業績悪化により試用期間で打ち切られてしまった。その後就職活動をするも採用されず、今に至りました。
Q3.自分の強み(就職したら生かせることは何か)
A3.場面にかかわらず年上に気に入られる。これを生かして信用を気付いて保険の契約につなげられると考えている。
知人からの情報収集をメインで実施した
新聞とネット記事の政治経済関係は必ず目を通し、社会情勢は把握しておくようにしていた。大学時代の友人から実際に就職してみてどうだったかの情報を集めた。
まとめ
ニート状態でしかも30代を超えてからでは、やはり就職のハードルは高くなります。ただ、仕事自体は2018年の現在では豊富にある状況です。
久しぶり、もしくは初めて働くのならば、最初から満足のいくような仕事に就けるとは限りません。まずは「働く」という感覚をしっかり掴んでから、自分の理想とする働き方を見つけるのもいいでしょう。
30代を超えてくると、周囲の人も心配してきます。自分が知らないところで両親は親戚や知人に何かを言われているかもしれません。
体験談を語ってくれた人も、漠然とした不安が急に芽生えたという話しをしてくれました。就職すると不満も出てくるかもしれませんが、一度、将来を考えてみるのも大事でしょう。