仕事(職場)で人間関係がうまくいかない・苦手な人のための改善法10選

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年代にかかわらず、会社や仕事を辞める原因の上位にあるのが人間関係がうまくいかないという理由。

そもそも人と接する事が苦手な人もいるでしょうが、その人のみに原因があるわけではなく、相手の受け答えや対応が悪いことも人間関係がうまくいかない大きな要因の一つです。とはいえ、相手が悪いからと自分から歩み寄ることをやめてしまっては、人間関係の悪さはいつまでも平行線です。

職場の同僚たちと仕事で過ごす時間は長くなります。少しでも人間関係をうまく循環できるように、自分から歩み寄ることも重要です。当然、あまりにも相手に問題があることもあります。そういった場合は無理をしないでください。先ずは自分の精神衛生が大事です!

ここでは、職場の人間関係がうまくいかない人の特徴や、円滑な関係を構築するための方法を紹介します。







人間関係がうまくいかない(苦手な)人の5つの特徴

人間関係がうまくいきにくい人の特徴として、ここでは代表的な5つを紹介します。

【1】空気が読めない(KY)発言をする

人間関係は人同士で成り立つことであり、互いの譲歩がないとうまくいきません。空気が読めない人は、周囲の意見の流れとまったく違う発言をして場を凍りつかせることも。

的を射たものならばまだしも、流れにマッチしなければ多くの人が「こいつはちょっと違うな…」という考えを持ちます。日本人は自分と違う思考の人との接触が苦手な人が多いので、俗にいう空気読めない(KY)タイプの人は、相手から敬遠されがちです。

【2】自分の意見を常に最優先にする

人間関係がうまくいかない人は、「自分の意見を優先する」ことが多い傾向にあります。職場や仕事中であっても、コミュニケーションには言葉のキャッチボールが必要です。それが苦手な人でも、“応答”があって初めて人間関係は成立します。

自分の意見を優先しがちな人は、人の意見を聞く前に自分の意見を言ったり、発言の途中で遮って話しをすることが多々あります。自分を主張することは素晴らしいことですが、相手の反応を見て意見を汲み取ることも人間関係を円滑に進める上では重要です。

仕事においても最後まで話を聞くことは基本中の基本です。しっかりと意識しましょう。




【3】いつも飄々として掴みどころがない

「飄々(ひょうひょう)」とした人は職場に必ず数名はいます。うまく相手の意見をかわしたり、考え方が他の人と違って掴みどころがないような人です。「飄々」という言葉は必ずしも悪い意味ではありませんが、常にそういった態度でいることはプラスではありません。

仕事の中でも「メリハリ」が必要です。引き締めるべき時にも飄々としているようでは相手もいい気分はしません。ケースバイケースで引き締めるべきところはキリッとしましょう。

【4】常に機嫌が悪い態度を取っている

多くの人が苦手で関わろうとしないのが、機嫌が悪そうな態度の人です。こちらから笑顔で接しても「ツンとした態度」で応答したり、時には「舌打ち」や「無視」をしたりします。

「権威付け」といった意味で振る舞う人もいますが、そういった態度を使うことが上手い人はタイミングをきちんと選びます。性格もあるでしょうが、自分がふて腐れた機嫌の悪い態度を取れば、相手もそれ相応の対応をします。仕事であっても多くの人は関わろうとしません。

笑顔が苦手な人かもしれませんが、やはり人間相手に接していく以上はこういった癖は修正が必要です。

【5】被害妄想が強い

人間は、相手がある程度自分の想定の範囲内で反応してくれると信じています。しかし、この「被害妄想タイプ」の人は、予想に反した対応に負の感情のこもった反応を返してきます。

  • あの人はいつも私に仕事を振ってくる、私のことが嫌いなんだ
  • 私のノートがない、誰かが盗んだんだ
など、ちょっとしたことをマイナスな方向に考えてしまう人が多いのがこのタイプ。

こういったタイプを苦手とする人は多く、人間関係の構築も難しいと感じてしまいます。ただ、最初から被害妄想が強い人は少なく、神経質であったり対人関係でトラブルを経験していたりと、何らかのきっかけがある場合がほとんど。

「統合失調症」などの疑いもありますが、自分がこれに該当すると感じる場合はカウンセリングを受けてみるのも対策の一つです。




仕事での人間関係を”円滑に進める”ための10のコツ

人間関係を円滑に進めるには、何も大きなことをする必要はありません。些細なことで関係性はうまく構築することができます。ここでは、そのためのちょっとした行動を紹介します。

【1】自分から挨拶をする

職場の人間関係を円滑に進めるために大事な要素のひとつが「挨拶をする事」です。かなり大事なことですが、“自分から”挨拶をできている人は少ないかもしれません。

職場での「朝の挨拶」は最も大事であり、すれ違う人には適度な笑顔と声の大きさで挨拶することを心がけましょう。せっかく挨拶しても声が小さいとうまく伝わりません。普通に会話する位の声で挨拶しましょう。

余裕があれば、相手の目を見て軽くニコッと笑って挨拶をすると、相手もより嬉しく明るい気持ちになります。

朝だけでなく、お手洗いの時や休憩中にすれ違った人への「お疲れ様です」といった挨拶も効果的です。過度な意識は必要ありませんが「自分から関わりをもって接する」ことが大事なのです。

人間関係がうまくいかないと悩んでいる人は、まず“挨拶”を意識しましょう。苦手な人も、”まず一言”からでいいのです。

【2】「ありがとう」とお礼を言う

人間関係を良くする上で「挨拶」に次いで大事なのが、お礼を言うことです。

仕事とは話が若干ずれますが、長年連れ添った夫婦の熟年離婚という話題もあります。「夫は世話されるのを当たり前だと思っている。これまでに一度もありがとうと言ってもらったことがない。」夫に三下り半をたたきつける妻が、涙ながらに語るこんなシーンをドラマで見ることがあります。

長い時間を共に過ごす夫婦でさえ「ありがとう」の一言がこれほど重要なのですから、他人という人間の集団である職場では「ありがとう」という言葉が、人間関係を円滑に築く上で大切であることは容易に想像がつきます。

「ありがとう」は、相手への感謝の気持ちを最もうまく表す言葉であり、相手にとっては労が報われたことを感じさせてくれる魔法の言葉なのです。

労が報われることは、人間関係を良くするだけでなく仕事のやりがいにも繋がります。

些細なことへのお礼からはじめてみる

「書類を手渡された時」「伝言を取り次いでもらった時」など、どんな小さな場面でも「ありがとう」の一言を添えることが、人間関係を良くする上では大切です。

感謝の気持ちを伝え合うことは互いを尊重し合うことに繋がり、職場の良好な人間関係の中で一人一人が持てる力を最大限発揮できます。目標達成や成果を上げるために、個々のモチベーションと協力体制が必要なことは言うまでもありません。

「お礼を言うのが苦手…」と最初から諦めず、まず一言の「ありがとう」から始めてみましょう。それによって人間関係がうまく回ることも多いのです。




【3】相手の名前を呼ぶ(君、お前はNG)

友人と職場の同僚の決定的な違いは自分で選べるかどうかという点にあります。友人が自分の意志で選んだ人間関係であるのに対し、同僚はほぼ偶然の出会いによって結ばれた人間関係のため関係性の質が違います。

極端な言い方をすれば、以下のようなことです。

  • 友人=プライベートの人間関係
  • 同僚=ビジネスの人間関係

ただ、ビジネスライクな接し方では殺伐としてしまいます。職場の人間関係が良好であってこそよい仕事ができます。相性の善し悪しにかかわらず、互いに理解し合って関係を良くする努力は非常に重要。

そのためには、相手の「名前を呼ぶ」ことを意識しましょう。

人に仕事を頼むときなど、意外と主語を抜いているケースが多くありませんか?「これFAXお願いします」「それ取ってください」など、主語を抜いてただ要件を伝えるだけでは相手も不快に感じます。

必ず、「○○さん、これお願いします。」というように、相手の名前を呼びましょう。

【4】話すときは体ごと顔を向ける

相手と話しをするときは、目線を揃えるのがベストです。極端に言えば、あなたが座っているときに人が話しかけてきたら、席を立って相手と話したほうがいいのです。しかし、状況によるのでそこまでする必要はありません。

ただ、椅子に座っている状態で首だけ相手を向けて話すのはやめましょう。相手も「本当にこいつは聞く気があるのか?」という気分になります。

話をするときは、相手の話を聞くという体制で臨む必要があります。つまり「相手の方を体ごと向く」ということです。

人間は誰しも、関心を持ってもらわないとうまく付き合っていく気分にはならないもの。この点は意識して視線を揃えるようにしましょう。

相手の目を見て話すのが苦手な人は「相手の鼻を見る」など、ちょっと視線を近いところにズラすといいでしょう。

【5】友人ではないという意識をもつ

職場にいるときに「同僚=友人」と勘違いするのはNG。職場の相手から、普段あなたが付き合っている友人と同じ返しを期待すると、その落差に気持ちは滅入ってしまいます。

あなたが部下と友人のような感じで接していると、甘えてくる部下もいれば舐めてかかってくる部下もでてきます。それと同様に、あなたが先輩と接するときにも同じような感覚を先輩が持つことになるのです。

職場の人と接する時間は、あなたの親しい友人たちより長くなりがち。ただ、職場のメンバーは仕事上の目標を共有した仲間であり、そこには結果が求められますし、時にはライバルにもなります。

公私混同は極力抑えて、気の置けない部分もあることを認識することが、職場の人間関係を円滑に進めるためには重要です。




【6】怖いとされる人にも接してみる

職場には周囲からも「怖い」とされる人がいる場合もあります。こういった人とも接していくのは重要です。

実体験ですが、物言いがキツくて勝手に「怖い人」と決めていた苦手な上司がいました。しかし実際に接してみると、直属上司が長期出向で不在で悩みを相談できる上司が誰もいなかったときに、忙しいにも関わらず時間を割いて面談の時間を設けて相談にのって下さいました。

その時は精神的にかなり追い詰められていたので本当にありがたかったですし、怖い人だと決めつけて距離をおいていたことを申し訳なく思いました。

直属の上司が帰ってきた後も「最近どう?元気?」など、苦手と決めつけていた人が直属の上司と同じくらい気にかけてくれるようになりました。

「怖い」「苦手だ」と思う気持ちはマイナス要素が強いので、心的距離はもちろん物理的な距離も離れたくなるでしょう。

しかし、こういった人は、他の人への影響力を強く発揮してくれる人もいます。人間関係を円滑に進めるためにも、その人を苦手と決めつけずに「挨拶」からでもアクションを起こすことを忘れずに。

【7】相手に期待しすぎない

人間関係がうまくいってない原因の一つに「相手に過度に期待を寄せ過ぎている」ということがあります。

そもそも「相手に期待する」とは、どのようなことでしょうか?

“期”も“待”も「待つ」という意味をもちます。つまり、自分にとってよい状況が実現することを望みつつ、それを他者に託して待つのが「相手に期待する」ということなのです。

「待つ」という行為は、人にストレスを感じさせます。しかも、「こんなことをしてほしい」「ここまではやってほしい」など、独りよがりな到達点を想定している場合が多く、それが叶えられることは皆無といっていいでしょう。

人間関係におけるトラブルや心的ストレスの原因の多くが「相手に期待する」という心理から生まれる理由がここにあります。

期待が大きければ大きいほど、相手を信頼していればいるほど、望みの結果が得られなかった時の失望感や裏切られたという思いは強くなります。

職場においては、同僚が互いに信頼し合い、協力し合って仕事をすすめていかなければなりません。相手を信じて仕事や気持ちを託したり、頼りにしあうことが必要な場合もあるでしょう。しかし、過剰な期待を抱くことは、時として職場の信頼関係や人間関係を損なう原因になってしまいます。

職場での人間関係において、「相手に期待しすぎないこと」は意外と重要なことなのです。

【8】悪口は言わないようにする

人はだれでも自分が一番かわいい(自己愛)もの、それ故に「相手の悪口」をいうことが好きなのです。

  • 自分が優位に立つために相手を貶めようとする
  • 劣等感や嫉妬心のはけ口にしてストレスを発散する
  • 他人を批判することで自己愛を満たす
  • 苦手な人なので批判的な発言をする

など、いろいろありますが、人を褒めるより悪口を言うほうが快感を得やすいのは間違いありません。悪口はこっそりと言うものなので、言う人と聞く人の間に秘密を共有したという一種の連帯感が生まれて誤った安心感を抱くからかもしれません。

しかし、「ここだけの話」が「ここだけ」に留まることは絶対にありません。胸に手をあててみてください。あなたも「ここだけの話…」を繰り返していませんか? 悪口は巡り巡って必ず本人に伝わってしまうものなのです。

職場の人間関係は最悪になり、悪口を言われた人ではなく、言った人が信頼をなくすリスクも秘めています。悪口合戦で自己防衛をするのではなく、ちょっと冷静に同僚の良さに目を向けてみましょう。

職場の人間関係も改善されて、円滑に仕事を進められるきっかけになるでしょう。




【9】自分が何をされたら嫌か分かってもらう

十人十色という言葉があるように、好みや考え方、得意や苦手などは人それぞれです。

  • よかれと思った配慮が大きなお世話と受け取られる
  • 迷惑ではないかと恐る恐る申し出たら相手にとっては歓迎すべきことだった

など、物事は実際に実行して反応を見ないとわかりません。感じ方は人によって全く違うからです。

職場は本人の意志に関わりなく外的要因によって集められた人であり、気心の知れない人の集団です。それでも、どんな人とも協調して良好な人間関係を築かなければ、仕事を円滑にすすめていくことは困難です。

そのためには、互いを理解しあう努力が重要です。それぞれが相手に自分の気質や性向を知ってもらうことが、人間関係のトラブルを回避する有効な方法となります。

とくに、何をされることが嫌なのか? は共有しましょう。

「あなたにこうされるのが嫌(苦手)」というストレートな言い方でなく、以下のようにソフトな表現で気持ちを素直に伝えれば相手も受け入れやすくなります。

  • 私はこうされると悲しい気持ちになる
  • 過去にこういうことをされて辛い気分を味わった

自分でうまく伝えられない時には、他の同僚を介してさりげなく伝わるようにするのもよい方法の一つです。

【10】悪いと思ったことには素直に謝る

人付き合いで大事なのは「挨拶」や「お礼を言う」ということを挙げてきました。それらに並んで重要なことが「素直に謝る」ことです。

人は失敗をしたり人に迷惑をかけた時に、どうしても言い訳や自分の正当性をわかってもらおうという発言をしてしまいます。

人間関係を円滑に築くためには、認めるところは認めてすっぱりと謝罪することも重要です。一緒に仕事をしていく上で、毎回のように言い訳をしたり、非を認めない素振りを行うことは、信頼性を失う原因になります。

自分に全く非がない場合ならまだしも、間違いがあった場合には最初に謝罪を行いましょう。

まとめ

今回は「人間関係がうまくいかない人」に向けて、幾つかの改善方法を紹介してきました。それらはテクニックであり考え方であるわけですが、人間関係で最も重要なのは「相手の立場に立って考える」ということです。

例えばあなたに厳しく接してくる上司がいるとします。当然あなたは「この人は苦手だ…早くいなくならないかな…」と考えることでしょう。ただ、もしかしたらあなたのことを心底考えて、成長のために注意してくれているかもしれません。

人は自分よがりな人を除いて、基本的に相手のことを何らか考えて発言や行動を起こしてきます。自分に合わないからと拒絶するのではなく、一度でいいので「相手がどう考えて言っているのか?」ということを考えてみてください。

人間関係は譲り合いの部分が多いのは確かです。まずあなたから、一歩だけ歩み寄ることを意識して相手の反応を見てみましょう。それでも相手が譲歩しないようならば、その人間関係を無理に続ける必要もないのですから。