30代の転職活動で微妙にやっかいな存在「筆記試験」
30代の転職といっても、中途採用試験で「筆記試験」を行う企業もあります。その中でも最もベーシックな筆記試験が「SPI試験」です。
就職して通常の学問から長く離れている人にとっては、筆記試験は転職において意外と壁となります。筆記試験ができずに落ち込んでしまい、面接までうまくいかなくては最悪です。絶対に準備しましょう!
ここでは、「SPI」「玉手箱」やなどの筆記試験の対策方法の中でも、比較的短期間でできる勉強法を紹介します。
転職エージェントから直接教えてもらった方法で、実際にわたしも10日ほどの対策で転職できました。時間がない30代の転職希望者にとっては助けになるでしょう。
30代の転職活動は筆記試験についての知識も深めよう
30代の転職であっても、SPIやwebテストなどの筆記試験はあります。とくに、東証一部上場企業などの大手の採用試験では、筆記試験はほぼ必須と考えておきましょう。
ここでは、転職活動で意外な落とし穴になりかねない「筆記試験」について説明します。
30代の転職で筆記試験って採用にどれだけ影響するの?
筆記試験の対策法を説明する前に、「筆記試験の結果は採用に影響するか」という点が気にならないでしょうか?
大小さまざまな企業の採用人事20名ほどに確認しましたが、筆記試験の結果は「基本的には大きく影響しない。経験と面接結果が優先される。」とのことでした。
ちょっと安心しましたか?しかし、甘く見てはいけません。あくまで“基本的には”です。ほぼ同等のスペックの応募者がいる場合は、判断材料として「筆記試験の結果を参考にする」という意見がありました。
とくに募集に対して応募がかなり多い場合は、合否の判断材料になり得るということです。また採用されたとしても、あまりに点数が低いと30代として恥ずかしいですよね?しっかり勉強しましょう!
1週間くらいで筆記試験の準備が必要なこともある
30代の転職活動で筆記試験が行われるのは、「一次面接がある当日」が多くなります。
「web試験」の場合は、面接前までなど期限はさまざまです。応募書類が通過した後は、面接までおおよそ1,2週間しか時間がないことがほとんどであり、筆記試験の準備時間は思ったほどありません。
わたしが30代で転職した時も、企業によって筆記試験の実施タイミングは違いました。
一番採用試験内容が厳しかった企業は、「web試験」に加えて「独自課題」もあり、図書館で専門書を読み漁りながら考える必要がありました。退職して時間がある身でも大変だったことを覚えています。
中途採用試験で実施される筆記試験の種類
中途採用で行われる筆記試験は大きく2つの種類に分けられます。どの筆記試験が実施されるかは企業によって異なります。
口コミ掲示板を利用する方法もありますが、採用関係の情報は社外秘です。また、必ずしも同じ試験が行われるとは限らないため、転職エージェントを利用したり、自分で採用人事に事前確認することが必須です!
【1】能力適正検査
基礎的な学力を診断する検査で、以下のようなテストがあります。
- SPI(SPI3):中学-高校レベルの一般常識問題を解く。
- webテスト:web上で一般常識問題を解く。(自宅や指定の場所で実施)
- 玉手箱:性格適正の要素もあるテスト。「言語」「計数」「英語」から出題。
【2】性格適正検査
性格やタイプの見極めをする検査で、以下のようなテストがあります。
- Y-G性格適正検査:120問の質問に対して、3択で回答を繰り返す。
- クレペリン検査:1列に並んだ1桁の数字を左から右に足し算する。
「SPI」などの筆記試験対策に必須「問題集」の選び方
筆記試験は、とにかく対策をやるかやらないかですべて決まります。事前に準備したことがそのまま活用できるので、逆にやらなければ確実に解けません。そんなに甘くはないのです。
そのため、準備に必要なのが問題集の活用です。30代の転職時の筆記試験は「SPI」以外にも 「web試験」「適性検査」などもあります。そういったものも踏まえて対策は以下のように行います。
【1】解説が自分にとって理解しやすいものを選ぶ
筆記試験対策の問題集は、解説のわかりやすさが人によって違います。学生時代にも、学校で与えられた問題集よりも、塾でもらった参考書の方がわかりやすかった経験はありませんか?
実際に参考書を書店で確認して、自分に合った解説がある問題集を購入しましょう。
基本的に「SPI問題集」は網羅性が重要ですが、書籍間で網羅性には大きな違いはありません。とにかく自分が理解しやすいことを最優先にしましょう。
【2】「基礎」「応用」「問題集」が一貫性のあるものを選ぶ(同じ出版社など)
SPI対策の勉強をする際には解法が詳細に説明してある問題集を使用しましょう。
「SPI」や「web試験」では、あなたが忘れている「問題の解き方」を呼び起こすことが重要です。「問題」を解くことだけに主眼を置くのではなく、理解することを優先した方が効率がいいのです。
購入する際にはAmazonなどでいきなり購入するのではなく、書店や図書館で中身を確認しましょう。理解のしやすさは人によって違うので、自分に合ったものを選ばないと意味がありません。
30代は時間もない!筆記試験対策はいきなり全部進めないこと!
前述の通り、購入した問題集は「問題を解く」のではなく解答を読むことに注力しましょう。
いきなり問題を解き始めると、一問に対する時間が増大して一冊をクリアするのに数日を要します。場合によってはあまりに時間が掛かりすぎ、移動や面接の準備も相まって途中で挫折してしまうこともあります。
「基礎」「応用」に関しては、解答を先に「読み」、解き方を「覚える」。これを反復する事で、「解法」をマスターしましょう。「SPI」は解き方を覚えているかどうかが重要であり、センスや考える力は重要ではないのです。
「答え」を覚えたら問題を「解く」
次に「問題集」ですが、ここで初めて問題を「解く」ことになります。例えば非言語系の問題集の場合、
- まず「鶴亀算」の回答を「読む」
- 問題集の鶴亀算を「解く」
- 「濃度計算」の回答を「読む」
- 問題集の旅人算を「解く」
といったように「単元ごとに読み進む」ことが最も効果的です。この際、前述のように三冊とも同じ出版社のものを使うと、解説が一貫しているため頭にすんなりと入ってきます。
【参考図書例】
- 【基礎】『史上最強のSPI“ワザあり”解法』
- ひたすら解説を読む
- 【応用】『史上最強のSPI超高速トレーニング』
- ひたすら解説を読む
- 【実践】『史上最強のSPI“超実戦”問題集』
- 問題をひたすら解いて解説を読む
「筆記試験」は、面接と違ってやればやるだけ結果として現れます。とはいえ、多くの時間をかける余裕がないのが実情なので、できるだけ効率的に対策しましょう。これも一種の転職力です。
性格適性検査の対策は基本的にやらなくていい
性格適性検査は、あなたの性格をいくつかのタイプに分類するテストです。性格を取り繕うことは難しいので、性格適性検査に対策は必要ありません。
とくに「Y-G性格検査」を代表とする「選択形式テスト」には、虚偽を診断する「ライスケール」があります。自分の性格をよく見せようとしても、虚偽の選択をしていることを見破る質問があるのです。
性格適性検査の後にはほぼ確実に面接があり、性格は面接で見抜かれます。つまり、嘘をついてもどこかでボロが出ます。
企業にとっても自分にとってもいい結果にはならないので、ありのままにテストを受けましょう。
「クレペリンテスト」は1度は経験しておこう
性格適正検査の中でも「クレペリンテスト」は対策の価値があります。ひたすら計算作業を続ける、集中力と正確性を試されるテストです。
対策とまでは言わないまでも、事前に一度は体験しておきましょう。
まとめ:筆記試験は企業によって違う!詳細はしっかり把握しよう
筆記試験の種類や内容は企業によって大きく違うことを、30代で初めて転職する人はとくに覚えておいてください。
これらの試験内容がわからないと対策のしようがないのです。その詳細な情報を教えてくれるのが、転職エージェントです。
わたしの転職活動の時も、書類選考通過後に筆記試験の詳細についてキャリアアドバイザーに教えてもらいました。過去にも同企業で類似の試験が実施されており、その対策法について教えてもらった結果、何とか合格することができました。
転職エージェントは、応募書類を代行提出してくれる際に、書面に記載されていない人柄などの情報も採用人事に伝えてくれますし、面接日程調整や面接対策など何かと役に立ちます。
リクルートエージェント
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