
36歳シングルマザーの方の転職経験
今回は、シングルマザーとして、子どものために一生懸命働いてきた36歳の女性の転職体験談を紹介します。
シングルマザーで何度か転職を経験し、最近の転職は36歳でした。人の面倒を見るのがすごく好きで、周りのことばかり気にしてしまう性格の彼女は、転職前はサービス系の会社で働いていました。
お仕事は営業事務、一般事務、総務経理など、事務職の業務を網羅的に経験していました。
【転職後】商社 事務職
労働時間に合わない給料と職場環境で子育てに影響
前職で働く前にも何度か転職はしていたのですが、それは全て派遣社員としてでした。
前職はシングルマザーの状態で総合事務の正社員になれたのですが、36歳の時に転職を決意しました。
せっかくの正社員雇用だったのに転職を考えたのは、会社に以下のような問題があったからです。
- 労働時間に見合った給料ではなかった
- 社長との考え方の相違で社員が辞めていく環境
給料も面接の時に交わした給料から全員が下がっていました。また給与減額に関しても、話してもらえた社員と、話してもらえずにいつの間にか下がっていた社員がいました。
残業が多くパワハラ気質な会社だったのも転職の決め手
残業代は一切出ない会社でしたが、朝早く出社しなければならない時があったり、定時に帰りにくくなるような言われ方をしたり、定時以降に仕事を依頼されることもありました。
私はシングルマザーで子供がいましたので生活もきつく、子育てにも支障が出たため、転職しようと決意しました。
転職サイトには幅広く登録し、最終的には派遣職に決めた
転職サイトは複数利用しました。元々派遣として働いていた縁もあって、パソナキャリアにも仕事を紹介していただき、そちらの求人で採用が決まりました。
パソナキャリア以外に登録・利用した転職サイトは以下の3つです。
シングルマザーだったので給与面と子育ての時間は確保したかった
36歳での転職ではありましたが、子供がいることもあり、残業や不規則な勤務時間になるような職場は遠慮するようにしていました。希望は以下の通りです。
- 給与待遇
- 月収や時給といった給料面が安定している
- 通勤時間と場所
- 子供がいたので通勤時間と企業の最寄り駅までなるべく乗り換えがない
- 勤務時間
- 残業代をいただけて、なるべく残業も毎日ではなく時間も早めに終われる
本来は正社員として転職したかったのですが、転職活動の長期化により派遣社員になる決断をした点は妥協したところかと思います。
派遣職を選ぶことで転職活動はスムーズに進んだ
最初は正社員採用を探していましたが、求人がなかなか見つからず派遣業に切り替えました。すると36歳であっても求人数も増えて、転職活動は2ヶ月ほどで終わりました。
3社に応募を行い、結果的に2社から内定を頂きました。8月の下旬頃には転職先が決まっており、そこから2.5ヶ月ほどで前職を退職いたしました。
子供がいるため「勤務時間」はとくに気にされた
転職活動の中でとくに辛かったことは、私の年齢(36歳)と子供がいる(シングルマザー)ということで、遠回しながらも以下のような事を確認されたことです。
- 残業ができるか?
- 仕事を休むことはないのか?
- 他に子供を見てくれる人は周りにいないか?
中途採用においてはマイナスになることはわかってはいたのですが、実際に質問されると辛く感じました。
子育てをしながら働きたいことを根気強く説明した
子供がいる女性が転職をする中で、もっとも苦戦するのが子育てと仕事の両立を問われてしまうことです。「仕事を休まないか?」と言われても、どうしても子供が何かあれば休まなければなりません。
そこをうまく説明して納得していただけるかが、シグルマザーでの転職活動で苦戦したところです。そういう意味でも、企業との縁というのも重要だと思います。
36歳にして年収が上がりLWBも積極的な企業に転職
36歳での転職先の企業は、会社的にも「働き方改革」を意識しています。そのため、ライフワークバランスがしっかりしており、残業もあまりなくて働きやすい環境です。また、前職よりも時給が良くなりました。
本来は、営業事務のように毎日時間に追われて慌ただしく業務をするのが好きなのですが、業務が施策関係なため時間にあまり追われることもなく暇な時があります。もう少し業務内容も重視すればよかったと反省をしています。
子育てによる仕事の制限などの質問は多かった
面接での質問は、シングルマザーの状態で子育て中であることによる仕事上の制限の確認がメイン(というよりも頭に残っている)で、それ以外にも定番の質問を受けました。
- 今まで仕事の中で一番嫌な思いをしたことは何か?
- 女性支援の仕事をしていた時、水商売などのお店をお客さんとしていたため、未入金連絡などをした時に脅しのような対応をされた時です。
- 介護をしているなど長期休暇が必要なことはないか?
- 介護などはしていないため、そのようなことは今のところありません。
- 体は強い方か?
- あまり風邪を引かない方ですので強いかと思います。子供もおりますので、風邪などの病気には注意しています。
- パソコンのスキルはどのレベルか?
- 営業事務としての経験が長かったため、ExcelやWordは苦手意識はなく、新たなデータを作成させていただいたり文章作成をさせていただいておりました。PowerPointは営業マンからの依頼で説明会などで使用する資料などを作成させていただいております。
- 通勤時間はどれくらいか?
- 通勤時間は自宅からおよそ40分くらいかと思います。
採用する側の立場になって面接対応したのが良かった
面接を受ける際には、求人票や採用担当の人事の方々の話から、以下のような点に対してしっかりと考えを深めていました。
- どういった仕事をしてもらいたいのか?
- どういった人が来てほしいか?
質問された際に読み取った内容を混ぜながら、自分をアピールしたことが転職に成功した理由だと思います。この点は、面接前にPASONAの転職エージェントさんにもアドバイスをいただいていたので準備をある程度していました。
また、やはり会社との縁もありました。いろいろな会社を受けながら、自分に合う企業を見つけることも重要だと思います。
まとめ:シングルマザーさんの転職
30代後半のシングルマザーさんの転職体験談は、いかがだったでしょうか?
急な残業や給与の減額などは、生活する上でも大きな影響を与えます。そのような中、正社員から派遣職への転職とはなりましたが、「給与アップ」や「労働時間の短縮」など職場環境を好転させることができた事例でした。
子育てをされている女性にとって、子どもと過ごす時間は非常に重要です。自分が子育てを重視しながら安心して働ける職場環境かどうかを、転職支援などを活用して探してみましょう。