【30代転職者向け】10分で通過を勝ち取る「職務経歴書」作成例
「職務経歴書」に関しては、多くの人がその書き方に戸惑うのではないでしょうか? とくに30代で初めての転職活動なら尚更です。あれこれ考えながら作成することになりますが、いきなり完璧な職務経歴書は書けません!
企業の人事担当何名かに聞いた話では、書類選考にかける時間は10分程度とのこと。つまり、いかに短い時間で人事担当者にあなたの経歴を把握してもらうかが重要なのです。
職務経歴書には答えがあるわけではなく、自分を伝えるためにどこまで最適化させていくかが重要です。したがって、人それぞれのキャリアによってどこまで伝えるべきかが変わってきます。
ここでは、職務経歴書の作成方法に加えて、最後にはわたしが実際に提出した職務経歴書の例も示していきます。
いずれも検索できる求人数のみを記載。これに加え、非公開の求人もあります。
サービス名
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求人数
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特徴
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【全記録】運営者の30代リアル転職体験:サイト内別記事へ
注意詰め込みすぎたのでちょっと長いです(汗)お時間ある時にご覧ください(_ _)
退職や転職は大きな転機にもなるため、期待と同時に不安もあるでしょう。これまでの退職者・転職者の悩みなどのデータを確認して、決断する前に少し冷静になってみましょう。
30代の職務経歴書の作成例
ここでは30代が転職で意識すべき『職務経歴書』の書き方を、例文を交えて紹介していきます。
さっそくですが、以下に3つの職務経歴を記載しています。どの形式が最も自分をアピールできていると感じるでしょうか?
化成品(自動車内装部品)メーカー系/生産技術
入社から5年間同じ部署を経験し、主に○○の製品の量産を担当していました。
化成品加工メーカー/生産技術職
顧客: A社、B社など国内主要メーカー
商品: 自動車内装用部材
職務内容: 開発品の量産化、既存品の歩留まり工場、新設備導入
PRポイント:
開発品4品を量産移管経験あり。既製品3品目において、生産歩留まりを5%向上し、3,000万円の改善効果を得られた。
新規設備を3案件発案し、量産適用を完了。これにより、新規開発品の間口を拡げた。効果額は1,000万円程度。
私は自動車内装用部員の化成品メーカーに2004年に新卒で入社しました。
最初に携わった仕事は、開発品の量産移管であり、先輩にOJTで学びながら大変でしたが移管に成功しました。
その後は主に生産歩留まり向上を主担当とし、歩留まり改善に邁進していました。
それ以後は新規設備の導入に抜擢され、発案業務を経験し、量産適用まで行いました。
このように並べて採用人事の気持ちになってみると、自ずと答えは【経歴:2】とわかるでしょう。
30代の職務経歴書で重要なのは一目で職歴がわかること
【経歴:1】に関しては記載が少なく情報量が全く足りないので、一瞬で目を引くようなキャリアがない限り読まれることはありません。
【経歴:3】はわたしが最初に書いていた職務経歴書に近い形です。ダラダラと文章で書いているため、PRポイントがぼやけてわからないですね。
また、何となく何をやってきたかはわかるが、それらの業務を遂行したことで何を得られたかが見えてきません。
【経歴:2】は、テーマを絞って箇条書きを行っているため全体を把握しやすく、「PRポイント」には自分が行った業務の詳細はもちろん、それらの仕事の結果や何が果たされたかが記載されています。
職務経歴書はあなたをアピールするもの!
30代であっても『職務経歴書』は事実の羅列だけでなく、アピールポイントを記載することも重要です。なぜなら、最初に自分を知ってもらい売り込むためのものだからです。
そのためには、箇条書きを意識し「自分が行った業務による効果を数値化」するように心がけてみましょう。
- 営業職なら売上額,契約者数など
- 開発・研究職なら、携わった商品と市場売上価格、特許数など
が数値化の例になります。ただ、職種によっては数値が難しいものがあるのも確か。総務や事務職などが該当しますが、そういった方々こそ「転職エージェント」で積極的に相談すべきです。
30代前半の転職活動時に最終的に到達した職務経歴書
ここでは、実際にわたしが転職活動時に作成し続け、最終的に内定まで勝ち取った時の職務経歴書を紹介します。職務経歴書の内容しだいでは30代でも転職失敗が続きます。わたしも最初は書類選考すら通過しませんでした。
個人特定を避けるため、一部項目を白塗りしていますが全体の流れはわかっていただけると思います。
前職の勤め先とキャリア
まず、自分が所属していた企業の情報や、その会社でのキャリアについて記載します。ここで作成している職務経歴書は「リクルートエージェント」でもらったフォーマットを利用しています。
自分が携わった仕事はもちろん、その時のチーム状況や成績などを記載しています。年次が上がるにつれて職務レベルや貢献度が上がっていれば、絶好のアピールポイントにもなります。
自己アピールポイントの抜粋
「社内表彰などのアピールポイント」「具体的なスキル」などを記載しています。当然ですが箇条書きです。
ここも箇条書きで、かつ次の職場でも活かせるようなポイントを重点的に記載しましょう。「何を経験して」そこから「どんなことを学んで次に生かしたか」という鉄板の表現を随所に記載しています。
社内表彰は些細なことやチームでの受賞であっても記載しましょう。受賞暦はあなたの成果を端的に示していますので。
転職エージェントに登録して添削を受けよう!
実際に作成例を掲載してはいますが、結局のところ既存のフォーマットを利用してプロに添削してもらった方が絶対的に近道です。
真っ白なwordに自分から見出しを作って、自分なりにまとめていくのは面倒ではないでしょうか?
頑張って作成しても、求人票のポイントからズレた内容であれば採用人事に伝わらずに容赦なく書類選考で落とされます。せっかく時間をかけても、あなたの作成プロセスは評価されずできあがった書面だけで判断される事を忘れずに!
転職活動は30代の中堅層にとっても大変な活動ですので、利用できるものは利用しましょう。
エージェント登録の際にも経歴はしっかり記載しよう
転職エージェントに登録する時には、自身のキャリアの記載を行う箇所があります。ここは極力自分の履歴をしっかりと見直してから記載しましょう。
30代の転職志望者の登録は嬉しいでしょうが、あまりにも適当なことを書いてあると、サポートしがいもありません。
相手も人間です。気持ちよくサポートを受けるためにも、少しでも丁寧に登録を行いましょう。わたしの職務経歴書はリクルートエージェントの担当者と一緒に完成させています。迷うくらいなら活用しましょう。
リクルートエージェント
非公開求人数とサポート実績はトップクラス。「○社の求人ありますか?」「転職悩んでいます・・・」など気軽な相談も可能で、メール主体の連絡も可能。
リクルートエージェントとの関わり
職務経歴書はポイント毎に修正点を丁寧に教えてくれました。転職に成功したのはこの人のおかげです。企業からの情報収集(選考内容、不合格理由など)や、書類・面接対策はとくに助けになりました。
公式サイト:https://www.r-agent.com/
まとめ:職務経歴書の作成ポイント
30代の中堅社員が職務経歴書を作成する時のポイントは、以下の通りです。
『職務経歴書』は、転職活動で最も重要な書類であり、この書類次第で採用・不採用が決まると言っても過言ではありません。
ただの経験の羅列にならないように、読み手を意識することを忘れないでください。