転職や再就職で求められる「マネジメント経験」とは?
30代以上の転職や再就職において求められるとされる「マネジメント経験」。マネジメントと聞くと、どうしても「管理職としての業務経験」と連想してしまいませんか?
そのため、以下のように考えてしまい、転職先の可能性を閉ざしてしまう人もいるでしょう。
- 自分には応募権利はないのでは?
- 管理職経験はハードル高いな…
厚生労働省のデータでは日本の管理職人口は、全従業員の10%程度とされています。これだけの人にしか「マネジメント経験系」の転職権利が無いなんてことはありえないですよね?
ここでは、転職市場でよく求められる「マネジメント経験」について、30代以上の一般職経験者がどのような経験を求められるのか説明します。
1.管理職レベルに求められるマネジメント力とは?
2.30代以上の一般職層が求められるマネジメント能力
2.1.チームリーダーとしての運営経験
2.2.部下や後輩を育て上げる教育スキル
2.3.何らかのプロジェクトでのリーダー経験
3.求人票に記載されている「マネジメント」の意味を知ろう
まとめ:マネジメント能力とは?
管理職レベルが求められる「マネジメント力」
30代の中堅層のほとんどが一般職であることは数値からわかったと思います。一般職層が求められる「マネジメント力」に進む前に、管理職層が求められる「管理力」について知っておきましょう。
30代の転職者たちは将来的には管理職へと昇進することを求められるケースが多いので、大きく2つだけ把握しておきましょう。
【1】会社の目標を達成するための「達成力」
管理職の評価はシビアです。わかりやすい例だと、ボーナスの査定は一般職以上に「結果」が反映されます。個人としての結果はもちろん、それ以上に部署・事業の評価がそのまま反映されることになります。
管理職は、一般職よりも格段に経営者層に近い存在であり、実務レベルの業務から離れざるを得ない経営者層の代行者として、現場をまとめ上げる力が求められるのです。
【2】部下の労働状況を管理する「労務管理」
管理職には、労働基準法に準拠した業務を部下に行わせる責任があります。わかりやすいレベルだと「残業時間」「休日出勤」「有給取得率」を規定内で準拠させるといった事です。
また、部下が「うつ病」などの精神病を患わないように、精神的なケアもする必要があるのです。
30代の一般職が転職や再就職で求められる「マネジメント力」とは?
管理職の経験がない一般職層は、管理職層ほど「結果」を重視した管理経験はそれほど求められません。(もちろん厳しい企業もあります)
しかし、最低限「経験しておいて欲しい管理経験」があります。ここでは、3つマネジメント経験に絞って説明していきます。
- 複数人チームのリーダー経験
- 部下や後輩の教育経験
- プロジェクトでのリーダー経験
【1】チームリーダーとして複数人をまとめた経験
マネジメント経験と聞いて、まず思いつくのが「リーダー経験」でしょう。個人だけではなく複数人で仕事を行い、しかもそのチームを束ねた経験のことです。
マネジメント経験を求めてくる企業は、当然複数人で行う業務を主としています。複数人で仕事ができる能力を求められるのはもちろん、そのチームが機能するようにまとめ上げる人材が欲しいのです。
転職や再就職をしてすぐにマネジメント能力を発揮するのは難しいでしょうが、会社に慣れてくれば確実にチームリーダーを任されることになります。少人数・短期間でもチームリーダー経験があるならば、応募書類に記載するのはもちろん、採用面接で説明しましょう。
【2】部下や後輩を育成した経験
30代ともなると、多くの人は仕事上の部下や後輩を持ったことがあるでしょう。マネジメント経験の中で求められる能力の一つに「育成力」があります。
あなたは年齢を重ねるに連れて、新人の頃の仕事からどんどん手が離れていって、徐々に高いレベルの仕事を行うようになったでしょう。あなたが入社して間もなく、または20代後半に行なっていた業務は、次の若手たちに落とし込んでいったはずです。
会社としても、社員の高齢化に伴って次の世代の社員たちが問題なく業務をこなせるレベルになっていてもらわなければ存続できません。なので、新しい世代を育てる必要があるのです。
その役割を求められるのは、その次の世代の先輩になります。あなたも直接的な部下や後輩以外でも、誰かに業務を教えたり教育した経験が少なからずあるはずです。その経験をピックアップしてみましょう。
【3】「プロジェクト」でのリーダー経験
「プロジェクト」と聞くと、何か達成困難な難しくて規模の大きなものという印象を持つかもしれません。
プロジェクトとは、「決められた期間内にある一定の結果を出す計画」のことを意味します。したがって、規模や成果の大小は問わず、以下のようなことが該当します。
- ある一定の人たちと業務上の関係性を持つ
- 目的を達成するための計画を立てる(人員・納期計画など)
- 計画を予定通り進める(進捗管理)
- 目標としていた結果を(ある一定レベルまで)達成する
具体的には、数値化できる目標を複数人で達成するものであり、以下のようなものが挙げられます。
- ある製品を○までに開発する
- 店の売り上げを○月までに△%達成する
- □月の来客数を○人にする
「数値化」「複数人」といった仕事は多くの人が経験しているでしょう。30代以上ともなると、何らかの項目でリーダー的な業務を行なった機会があるはずです。
「大規模プロジェクト」を取りまとめるリーダー経験である必要はありません。社内の小規模プロジェクトにおける、特定項目の実行リーダーでもいいのです。
とにかく、「結果を期間内に出すために計画を立てて協力し、一部でもリーダーとして引っ張った」という経験を考えましょう。
求人票に記載の「マネジメント」が何を求めているか確認する
転職や再就職をする際には、当然「求人」を検索することになりますが、その求人票で求められている「マネジメント力」が何であるかを把握しなければいけません。
転職も再就職も、採用側の企業が求めているのはマッチングです。企業側が求めている「マネジメント経験」とあなたの経験はズレていれば、採用される可能性は下がってしまいます。
こういった求められる経験が明確でない項目は、応募者をかなり悩ませることになります。ですので、転職エージェントなどの「その求人先企業に求める人材の意図を確認できる」人に相談した方が、よけいな遠回りをせずに済みます。
まとめ:転職で求められるマネジメント能力とは?
30代の転職で求められるマネジメント能力について説明したきましたがいかがだったでしょうか?
中途採用で求められる「マネジメント能力」のポイントは以下の通りです。
マネジメントの能力や経験は、誰しもが必ず持っています。まずは誰かと一緒に行った仕事経験から振り返ってみましょう!