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採用のための転職エージェントの裏事情【元コンサルタント一問一答】

 2016/12/10 転職情報 この記事は約 16 分で読めます。
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採用を勝ち取るための転職エージェントの裏事情

ここでは、転職エージェントの裏事情といっても、「転職を成功させるために必要な裏事情」を紹介します。

「転職エージェントの報酬体系(一般的には決定年収の35%)」「キャリアコンサルタントが無理に求人を勧めてくる」などという裏情報ではなく、あなたが転職を成功させるための情報を紹介します。報酬などの情報を知ったからといって、あなたの転職活動の根っこの部分には一切関係ありません。

「キャリアコンサルタントは自分の成績のために強引に求職者を誘導する」という意見もあります。ただ、サービスである以上、そういった面も一部はあるでしょう。なので、担当者の言うことを全て鵜呑みにせず、転職に必要な情報を引き出すように活用しましょう。おかしいと思ったら担当者やサービスを変更すればいいのです。

このサイト「職りんく」では、実際にキャリアコンサルタントを活用して転職に成功した管理人が、「元転職エージェント」に中途採用を成功させるためにいくつか質問を行いました。
【お詫び】協力いただいた元エージェントの方の特定を避けるため、一部固有名詞を削除・修正しています。

転職サイトへの新規登録者のサポートはどう決める?

質問1
転職希望者が新規登録を行ってきた際、さすがに全員をサポートすることは難しいと思いますが、どういった基準でサポート対象者を決めるのですか?
新規登録時に「弊社として支援が出来るかどうか」のジャッジがなされます。

ジャッジのタイミングは、

  • 新規エントリー時(ネット等から転職希望者が紹介会社に登録を行った時)
  • 登録面談時
が主で、その基準は以下の2点です。
  • 【1】社会適合性があるか
  • 【2】エージェントの取り扱う領域に合致しているか(紹介求人があるか)

【1】は、常識的な普通の人であれば大丈夫です。しかし、以下のような人と判断された場合はサポートができない場合があります。

社会人として勤務が難しい
普通にコミュニケーションが取れない
クレーマー
ドタキャン多発など約束を守れない
常識が無い

【2】は転職サイトによって得意領域が違うため、会社によって違いが出ます。詳しい内容はお伝えできませんが、「年収」「学歴」「年齢」「職種」等で社内基準があります。その基準外の方には「紹介求人が無いので、該当求人が発生すれば連絡をする」旨のメールを送ります。会社として取り扱っている領域、取り扱っていない領域があるので、登録頂いてもすぐに紹介できる求人が無いんです。領域内の方であれば、基本的に全員即時サポート対象者となります。

転職エージェントに上手くサポートを受けるには?

質問2
応募者がサポートを受けやすくするためには、どういった点に注意して「経歴」や「自己紹介」を書けばいいでしょうか?
そもそもサポート対象外の方を除いてですが、より良いサポートを受けるには「売れる人材である」ことをアピールして欲しいです。

「売れる人材」とは市場価値が高い人材、成約する可能性の高い人材のことです。「この人はとても紹介できない」と思われてしまえば、残念ながら注力されなくなります。悲しい話ですが、コンサルタントは予算を追っている営業なので、成約が見込めない人材に注力しても予算達成のために非効率だからです。

また、すべての経歴を細かく書けばよいというわけではありません。経歴には「売れる経歴(=求人企業が欲しがる経歴)」「売れない経歴」があります。自分のどの経験に市場価値があるのかを、精査して記入する必要があります。難しく聞こえるかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。「売れる経歴」とは、求人企業が欲しがる経歴、すなわち「会社に利益をもたらす経歴」のことです。あなたが会社に貢献した経験・成績を、数字を交えるなど、分かりやすく書けばOKです。

転職エージェントとの面談ではどんなことを聞かれる?

質問3
転職サポートの最初に行う面談の際には、主にどのようなことを質問されるのでしょうか?
「経験内容」「転職理由」「希望条件」と、それぞれの背景を聞きます。例えば、以下のようなことを様々な角度から質問します。
  • なぜ前職に入社したのか?
  • なぜ辞めたのか?
  • なぜこの求人を選んだのか?
  • 前職の組織、その中での本人の立ち位置
  • どういう役割分担でどういう役割を担ってきたのか?
  • 転職して叶えたいことは何か?
  • 改善したいことは何か?
  • 絶対外せない条件は何か?
ストレートに質問しても教えてくれなかったり、本人自身が理解していない場合があるからです。そうする中で人柄と”軸”を把握します。

求職者たちはどんな条件を主に望んでいるのか?

質問4
転職エージェントへのサポート応募者が、望んでくる受けたい企業の条件を5つほどあげてください。(給与面、残業少ない など)
わたしが受けてきた中では、以下のようなものが多かったです。
大手(資本金○千万以上とか従業員数○千人以上とか)
海外勤務の可能性がある
昇給・昇格が目指しやすい所
年間休日120日以上
年収が上がる所

他の転職サービスを使用していると言われたら?

質問5
他にも転職エージェントを利用していると言われた際には、どのような対応を行いますか?
特に何もしません。他のエージェントも同時に利用している方がむしろ普通です。

逆に「御社だけ利用してます」という方は、あまり転職に本気じゃないのではと思います。よっぽど気にいってくださっているなら別ですが、本気で転職したいなら普通何社か使って情報収集すると思うので。

また、気を使ってか「他社は使っていない」という人もいます。そういう人は、他にも嘘ついてるんじゃないかと勘ぐってしまうので、ちょっと身構えます。

特定の企業に強いキャリアコンサルタントはいるのか?

質問6
転職エージェントサービスにはつながりが強い企業などがありますが、その差はどこから生まれてきますか?
ひとえに営業担当の手腕次第だと思います。担当企業との関係性が深ければ、よりつながりは強くなります。

私も、中小企業ですが某企業の常務取締役に気に入ってもらえ「△さんの推薦する人は全員会うよ」と言って頂け、○○(転職エージェント会社名)から応募した人は全員書類選考パスで面接になっていた企業がありました。

その関係性を長く続けることができていれば、「あのエージェントはあの企業と深くつながっている」ということになります。前職のコネやプライベートのネットワークなどを使うコンサルタントもいます。

転職サイトと転職エージェントの違いを簡単に言うと?

質問7
転職サイトと転職エージェントの違いは、個別サポート以外にどういったことがあるでしょうか?
圧倒的な違いは「求人の質」です。転職サイトに載っている求人は、いわゆる「公開求人」なので広く募集しても問題ない、一般公開しても問題ない求人が掲載されています。ですので、専門スキルがそれほど必要ないものや、経営的に公開して問題ないもののみとなります。

対して、エージェントで取り扱う求人は、いわゆる「非公開求人」も多数あります。高いスキルや特殊な専門性を求める求人は対象者が少ないので、サイトに掲載しても採用がうまくいかない場合が多く、かつ見当違いな応募ばかりが増え、採用人事の手間がかかる問題もあり、採用企業側から転職エージェントに人材紹介を頼むケースが多いのです。

世に広く展開できない求人もある

あるいは、要職など経営的に公開できない募集もあります。

求人も立派な企業機密です。例えばベトナムに拠点を持たない会社がベトナム拠点長候補の求人を出していたら「ああ、あの会社ベトナムに拠点出すんだ」と分かります。それが競合他社に知られたくないこともあり、その場合は転職エージェントに依頼することが多いのです。

つまりそれだけ「レアな求人」「おいしい求人」が、転職サイトに比べて転職エージェントの方が多いのです。

未経験職種への転職を希望する人は多い?

質問8
現在勤めている業種と違う、未経験業種への転職希望をしてくる人は大体どれくらいの割合でしたでしょうか?(技術職なのにコンサル業をやりたいなど)
1割もいないと思います。「できればそういうのがあればいいなあ~」程度のニュアンスで言われることはまれにありましたが、自分の経験を活かした転職を希望する人がほとんどです。

未経験業種を希望する求人者へのサポートはどんな内容?

質問9
未経験業種への転職を考えている人に対してはどのようなサポートを行っていましたか?特に活動をする際にアドバイスを行ったことなどを記載頂けると幸いです。
基本的に中途採用は「本人のスキルを年収で買う」という考え方です。経験と全く関連のない異業種、異業界への転職は、基本的には難しいです。但し、要素分解をすると意外な共通点があって「経験のこの部分を活かせる」ということが分かることがあります。

具体的に、例えばとある営業職の方がいたとします。

前職の業務内容
・新規開拓先をネット・四季報・電話帳などで調べ、リストアップ
・新規開拓テレアポ
・アポイント獲得後、訪問
・自社商品のPR活動、プレゼン
・受注後の進捗フォロー
この方が、人事の新卒採用担当職に応募し、内定が出ました。それは、この会社の新卒採用の仕事には、営業的要素が含まれていたからです。
新卒採用担当の仕事内容
・大学、専門学校、高校の先生、教授に電話でアポイント獲得
・アポイント獲得後、訪問
・自社の広報活動
・学校での説明会の司会担当
自社を売り込むという意味で、共通する部分があることがお分かりいただけますでしょうか。業種が違っても、内容に経験を活かせるものがあれば、応募先から評価されます。

転職エージェントは、経験を要素分解することでその方の可能性を最大限引き出すことも仕事の一つです。ですので、全くかすりもしない職種を希望されるとお手上げなのですが、一緒に要素分解をすることでこういった提案を行うことはありました。

採用に至った場合、契約トラブルなどが発生した場合は?

質問10
転職が無事終了した後に、転職者と新しい職場の間で契約等でのトラブルがあった場合には、転職エージェントから何か対応を行うことはありますでしょうか?(事前の採用条件と違っていたなど)
勿論、フォロー対応の為企業と転職者の仲介を行います。エージェントとして最も恐れていることは”訴えられる”ことです。前述のとおり、職業紹介事業は法律の上に成り立っていますので。

こちらに責任があるとなれば、営業停止や、最悪の場合免許はく奪など、賠償だけでは済まない可能性があります。ですので、我々はトラブルにならないように条件面や契約条件は非常に細かく確認し、必ずエビデンス(証拠)を残します。

それでも万が一トラブルになった場合は、非がある方に改善提案を行ったり、交渉をします。実際、エージェントの対応不備でトラブルが起こった場合は、給与補填等を行ったケースもあるという話を聞いたこともあります。

担当者を変えたいと言われた場合は?

質問11
もしもサポートを受けている人が、エージェントを変えて欲しいと申し出てきた場合は、変えることができるのでしょうか?
担当を変えるという意味でしょうか?同じエージェントサービス会社内での担当変更でしたら、理由にもよりますが可能です。

応募中の企業へ仲介する紹介会社自体を変えるという意味でしたらできません。「初めに推薦したエージェントに成約権利がある」という業界ルールがあり、例えば同じ人が「マイナビ」経由でA社に応募し見送りだったあと、「リクルート」から再度A社に応募しても、その方は既に見送りになっているので結果が変わることはありません。

万が一結果が変わって「リクルート」から成約したとしても、それはルール違反になり成約金はマイナビに支払われます。(【注】但しご本人から「マイナビのサポートに不満があった」という申し出がある等、状況次第でケースバイケースです。)

女性の転職希望者は多い?

質問12
女性の転職希望者は増えてきているという印象はありますでしょうか?
特にありません。現在は転職業界を離れているので最近の状況は不明ですが、在籍していた3月まででしたら、女性の転職希望者は元々いましたが女性管理職は以前はいなかったのに、ぽつぽつ出てきたなあという印象はありました。

女性が転職活動の際に不利になる場合はある?

質問13
女性の転職希望者の場合、男性の希望者と何か活動で異なるようなことはあるでしょうか?(特に男性に比べてマイナスポイントとなりやすいところなど)
よく応募先企業が懸念するのが”出産”です。どうしても仕方ないことですが、入社してすぐ産休に入られたり、時短勤務になったりされるよりは、企業としては普通にフルタイムで働いてくれる人を優先したくなりますよね?

しかし、法律により、業務遂行能力以外を選考基準に入れてはいけない決まりになっています(男女雇用機会均等法)ので、企業からは「出産の予定はありますか?」などの質問ができません。

ですので、本人側から「当面の出産の予定はありません」といったPRがあれば、企業も安心するでしょう。

男性と女性で転職成功率に差はある?

質問14
正直なところ、男性と女性では転職の成功率に差はあるのでしょうか?もしもある場合、その理由としては何が考えられますか?また、その差を埋めるにはどういったことが必要となるでしょうか?
特に差は無いと思います。女性の方が元来器用なので、面接の通過率が良い(ような気がする)とよく言われますが、それも大した差ではないです。

転職が成功しやすい業界・業種は?

質問15
他の職種と比べて比較的転職しやすい職業は何でしょうか?
「施工管理」「強電設計」ここは市場に人が少なく、超売り手市場となっています。この仕事を希望する方、経験をお持ちの方は転職先はすぐに見つかるでしょう。

特殊技能が必要な業界・業種は引く手数多です。「設備系職種」は増築はもちろんですが、改修などの業務が増える傾向にあるため、大企業でも求人は多めです。

転職活動時にアピールしやすいものは?

質問16
転職をする際に、誰もが準備しやすいアピールポイントとなるようなものを5つほど教えていただけないでしょうか?(TOEIC何点以上や、資格、性格面となどなど)

数字で見える実績(予算達成率○%とか、改善率○%とか、社内○人中○位とか)
TOEICなら700点以上
職務経歴書を分かりやすく書く
履歴書は空欄を作らない

…申し訳ございません、誰でも準備しやすいアピールポイントというお題ではこれぐらいしか思いつきません。

アピールポイントは職種によって全然違います。

職種 アピールポイント
営業 売上金額、新規開拓数、泥臭い仕事をどれだけやってきたか、役職など
製品設計・開発 経験した製品、どこまで関わったか、プロジェクト規模、立ち位置など
機械系 筐体なのか、部品設計できるか、何のCADを使っていたかなど
事務系 excel・wordがどこまで使いこなせるか、処理スピードはどうか、電話応対できるか、など

準備するなら、ネットで自分の職種の転職に関して検索し、どういう経歴書を書けば良いのか調べるのも手です。自分の志望する職種に必要な資格もそれぞれあるので、その勉強をすることも重要です。

もちろん、最初から転職サポートを応募して一緒に掘り下げるというのが一番近道でしょう。あとは、一朝一夕で準備できるものではないですが、評価対象となるポイントをお伝えするならば、以下のようなものです。

評価ポイント
学歴
前職の在籍期間(一つの会社に長く在籍していること)
キャリアの一貫性
書類から読み取れる丁寧さ・真面目さ

これは全般的な職種にいえることですので、是非きちんとアピールしていきましょう。

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